予想外の7連敗で最下位転落

ヤクルト3-6巨人

ブキャナンでも連敗を止める事が出来なかった。ここに来ての7連敗は個人的には全く予想していなかった。6月24日の試合後にはこんな記事を書かせてもらった。→「小川だ!西浦だ!追撃体制整う!
実際にこの後神宮で連勝を5まで伸ばし、広島への挑戦権を手にしかけていたのだが、青木が離脱してから全く勝てなくなり、7連敗で最下位転落となってしまった。青木が離脱してもここまで負けが込んでしまうとは思ってもみなかったのでショックは大きい。勝てるゲームで勝っておかないと昨シーズンの負け癖が顔を出すのが今のヤクルトなのかもしれない。こういう時こそ首脳陣に頑張ってもらいたいのだが、連敗が伸びる中で首脳陣も悪循環に陥ってしまっているような印象である。

ブキャナンはおそらく予定通り中5日での登板となったのだが、長野にソロ、マギーに2ラン、坂本に2ランと3本のホームランで5点を失い、負け投手となってしまった。特別調子が悪かったという印象は持たなかったのだが、序盤に3本のホームランを浴びてしまった事によって試合の流れを手放してしまった。長野の打球は風に乗ってのホームランだったし、坂本のホームランは打った坂本を誉めなくてはならないような技術的にも高いレベルのホームランだったように感じたが、マギーのホームランに関してはカットボールが高目に入ってしまった事でスタンドまで運ばれてしまった印象である。2アウトからの一発という事で防がなければならない失点だった。
それでも5回5失点で降板するような出来でもなかったというように感じたため、オールスター明けにもう一度前半戦を思い出すような快投を期待したい。
リリーフ陣は6回~星ー近藤ー中尾ー石山と繋いだ。登板間隔が空いている事もあり、リードを許しているゲームだったが勝ちパターンの投手をつぎ込んだ。やはり近藤、中尾の2人は疲れが溜まっており、相手打者を抑え込んでいた頃に比べて球威が落ちているように感じた。一方で6回に登板した星のストレートは怪我明けとはいえ昨シーズン以上に質の良いストレートを投げ込んでいるように感じた。相手打者から見て邪魔になる変化球がないのが課題かな?とも感じるのだが、これであれば近藤もしくは中尾の代役として起用してもある程度やってくれるのではないか?と感じるようなボールを投げ込んでくれていた。やはり星はリリーフ適性の方が高いのではないだろうか?

打線は支配下登録され、1軍初登板となったメルセデスの前に5回まで得点を奪う事が出来ず、最終的には12安打を放ったのだが、3得点に終わってしまった。メルセデスに関しては初めて見たのだが、中南米投手特有の身体のしなやかさを持っていると感じた。球持ちの良い投球フォームで特にストレートの質が良いと感じた。何となくもう少し荒れ球の投手なのかな?と予想していたのだが、コントロールもある程度まとまっていた。外国人枠の関係や巨人の育成方法次第という部分もあるが、面白い素材である事に違いないと感じた。
そんなメルセデスに対しても前日のゲームでサイクルヒットを達成した山田哲は対応する事が出来ていた。結局山田哲は前日のゲームから8打席連続ヒットとなる4本のシングルヒットを放ち、チャンスメイクをしてみせた。しかし山田哲の前を打つ川端がノーヒットとブレーキとなってしまい、ランナーを溜めて山田哲に回すことが出来なかった。この辺りが大型連敗中のチームならではのチグハグさなのかもしれない。6回のバレンティンの軽率な走塁ミスなども痛いプレーとなってしまった。

個人的に1つだけ気になったのは畠山の状態である。このゲームでは、5番ファーストとして先発出場を果たしたのだが、明らかに動きが鈍い。バッティングに関してはほぼほぼ問題ない状況だと思うのだが、守備、走塁については相当不安が残っていると感じた。特に走塁は元々足は遅い部類の選手なのだが、怪我の影響でほとんど走れていないような状態である。この状態でのスタメン出場は少し厳しいと感じる。代打1打席ではもったいないという思いもあることはあるのだが、このゲームに関しては荒木のスタメン起用を考えても良かったのではないか?というのが私の考えである(その荒木も死球の影響が心配されますが…)。

オールスター前にここまで借金が増えてしまうとは1週間前までは思ってもいなかった。何とか1つ勝ってオールスターブレイクを迎えたいところである。

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コメント

  1. JEF九郎 より:

    昔から連勝・連敗を繰り返す傾向があるので、青木の死球で潮目が変わる事を危惧してました。

    交流戦時は打力と継投で接戦をものにしてきましたが、今は先発も早々に崩れ、打線も3〜4点取るのが精一杯と見受けられます。

    まずは先発がキチッと抑えることから始めないと、この連敗は止まらないかもしれませんね。
    (荒木の不調が痛い)

    ※ オールスター休みが見えてますし、連敗止めるために、原3回、星2回、風張1回、気合の近藤・中尾・石山でもいいような気がします。

  2. k より:

    初登板のメルセデスから得点できなかった事とブキャナンが序盤から5失点するとは思わなかったですね。
    ブキャナンは中5日だと結果も内容もよくない傾向なので首脳陣には見直してもらいたいですね。
    試合内容的には巨人のリリーフ陣から得点も取れてヤクルトのリリーフ陣も踏ん張って3試合連続の二桁安打してますので、そんなに悪くないと思ったのですが巨人に比べてみるとショートの守備力の差があると感じましたね(西浦は頑張ってますので今年は仕方ないのでオフにもっと鍛えてショート専門で守備力上げてもらいたいですね)
    連敗中は先制点が取れてなく追いかける展開なので初回に点を取ることに全力を傾けてもらいですね、次の山口も中5日で前回も打たれてるのでチャンスあると思うので打順を含めて再考してもらいたいですね(青木が復帰予定ですが、すぐには結果出るとは思えないので)
    あと畠山は動きは悪いですよね(ほとんど走れてない)少し前の巨人の阿部みたいな感じなので荒木が骨折で切札的な代打もいないのでスタメンは無しでいいかもですね。
    初先発の大下には期待するのは酷なので5回で三点差ならですかね。
    それと山田は追い込まれてから逆方向にヒット出てるので完全復調に近いですね(後を打つバレンティンの状態が良くなればなAS明けは打線で勝てる確率はあがりますね)
    気になるのは控え選手の層なのですが中村と井野が打てなさすぎなので代打が大事になってきますかね、大松や広岡などを上げてもいいかなと思いますね。

  3. sabo より:

    巨人打線強すぎます。ブキャナンは制球に苦しみましたが球威はあったし5失点する内容には思えませんでした。坂本、マギー、岡本がどっしりと好調を維持しているのに加えてベテラン若手にも活力を感じるし何よりちょっと運がいいのです

    対してヤクルトは安打は出てるのに当たっているのは山田くらいにしか感じないですね。雄平が猛打賞なので2番か5番に置いておけばもう少し得点出来たかもしれませんが雄平は波のある打撃なので正直賭けなんですよね。何よりバレンティンが悪すぎる。前日の試合にしてもヤングマンには繋ぐ打撃をしてくれれば、と思うんですけど。走塁も挟まれて諦めちゃうし、ああいうプレーを見ると戦力構想に外した方が、ってなるんですよね。小川監督宮本ヘッドとよく話し合ってモチベーションを戻して欲しいです

    荒木が骨折で離脱というのもキツイですね。今なら思い切って上田スタメンでも良いのでは?
    光明は星が中々良い投球をしてくれたことかな。後は変化球も制球出来ているなら勝ち継投パターンに入れてみたいですね

    DeNAがオリックス伊藤光をトレードで獲得しましたね。正直ウチが欲しかったですけどトレードになる選手が居なかった(合わなかった)かな
    中村の控えになる捕手が居ないのがキツイですね

  4. trefoglinefan より:

     神宮ならともかく静岡は年に一度のホームの筈です。とてもそのような所で試合をしているとは思えません。
     勝敗は時の運ですが、それ以前の「しない方がマシ」ともいうべき、ファンをがっかりさせる試合だと思います。静岡のファンにはチケットを全て払い戻してもいいくらいです。勿論巨人ファンに対しても、失礼極まりない。

  5. FIYS より:

    > JEF九郎さんへ

    交流戦の際には先発投手のQS率が非常に高かったですよね。後半戦のポイントの1つは「先発投手の出来」という部分になりそうですね。

  6. FIYS より:

    > kさんへ

    ショートの守備力の差という部分はありますよね。坂本は本当に上手くなりましたよね。守備に関しては過小評価されているのでは?と感じるくらいです。

  7. FIYS より:

    > saboさんへ

    負けが込むとどうしてもキャッチャー中村への視線は厳しくなってしまいますよね。後半戦のキーマンの1人になりそうですね。

  8. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    静岡で中々勝てませんよね。 

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