下手な試合でも勝ちは勝ち

ヤクルト5-2巨人

先発全員安打となる16本のヒットを放ちながら、得点は山田哲、中村、西浦のホームランと山田哲のタイムリーによる5得点のみ。守備でも先発小川の足を引っ張るようなエラーが2つほどあり、決してナイスゲームとは言えないゲームだったのだが、小川の粘投で勝利を手にする事が出来た。どんな試合展開でも冷静に投げ続けてくれる小川の存在はやはり大きい。

今日のゲームは終わってみれば小川様々のゲームだったと思う。6回2/3で115球を投げ、被安打6与四死球2の2失点(自責点1)という投球で勝ち投手になってみせた。山田の2ランと中村のソロで3点は奪ったのだが、ヒットの数の割に得点を重ねられないもどかしい展開で6回には山田哲のエラーからピンチを招き、岡本と陽のタイムリーで2点を返されてしまったのだが、何とか同点に追いつかれる事なく勝ち投手の権利を持った中で降板することとなった。この嫌な展開でも大きく崩れる事なく試合をまとめてくれるのが小川である。正直今日のゲームは小川が先発でなかった場合は、かなり苦しい展開になった事が予想される。球数が100球に近付いた6回、100球を超えた7回は気持ちで投げている部分もあったと思うのだが、最後までコントロールを乱さずに投げきったのは立派である。
リリーフ陣も中澤ー近藤ー石山としっかり役割を果たしてくれた。近藤は危なっかしい場面もあったのだが、最後は陽、阿部と連続三振に仕留めてみせた。

打線は冒頭にも書いたのだが、16安打(3本塁打)に4つの四死球と2つのエラーをもらっていただけに5得点というのは、正直寂しい数字である。大量得点を奪って近藤、石山を休ませたいゲームだったと思う。それでも山田哲が絶好調モードに入ってきているのは心強い限りである。今日も内海から4試合連続となる先制2ランホームランを放つなどバットでチームに貢献してみせた。内海からのホームランに関しては、甘い変化球を完璧に捉えてくれた。打った瞬間は少し角度がつき過ぎたかな?とも感じたのだが、思った以上に飛距離が出るホームランとなった。こうなると山田哲を止めることは難しくなるはずである。厳しい攻めも予想されるが、インコースの捌きもトリプルスリーを獲得した頃の状態に戻りつつあるため、ある程度は対応してくれそうである。山田哲、バレンティンの3,4番コンビの前にランナーを溜めたいところである。山田哲、バレンティンともにまだまだ調子を上げてきそうな雰囲気がある。今日のような下手なゲームでも1つ勝てたことによって、気分的には楽な気持ちで明日以降のゲームを戦えそうである。

P.S 今日のゲームでは、6回裏のホームクロスプレーでヤクルト側のリクエストによって判定が覆った場面が非常に大きかった。3-1と2点リードの場面で陽にレフト前ヒットを浴びてしまい、三塁ランナーに続いて二塁ランナーの岡本にも生還を許してしまい、同点に追いつかれてしまったと感じたのだが、リプレーを見ると岡本がホームベースに触れる前に中村がしっかり岡本にタッチする事が出来ていた。中村がバレンティンの送球が逸れたためにカバー的にホームベース手前に出てしまっていた事から私の目には最初完全なセーフのタイミングに感じたため、何でリクエストを使うのだろう?とも思ったのだが、スロー映像でみると完全にアウトのタイミングだった。今日はリクエストがヤクルトに味方した。
同点に追いつかれてなおも1アウト2塁という形と1点リードで2アウト2塁という形とでは大きな差がある。ヤクルトにとってはリクエストで判定が覆った事によって、巨人に傾きかけた流れを一旦止める事ができた。今日のゲームのポイントとなる場面だったと思う。

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コメント

  1. リボル より:

    結果的に勝って良かったですけど、もっと大勝になりえた試合でしたね。

    できれば疲弊している勝ちパターン投手を休ませたかったです。

    打線には期待できますね。
    この調子を維持してほしいです。

  2. リボル より:

    それにしても今年は例年に比べると、
    怪我人が少ないように感じます。

    他球団と比べると、スワローズだけどうして毎年こんなに怪我人が多いんだと
    思っていたのですが。

    首脳陣が変わったことが影響しているんでしょうか?

  3. k より:

    坂本がいなかったのが大きかった試合でしたね。
    内容はエラーと残塁と併殺と16本ヒット出て五点なのは反省点ですよね、特に守備の不安定が連敗と連勝を繰り返す原因かなと思ってしまいすね(セ・リーグは広島との差はニ遊間の守備力が大きく感じますね)。
    気になるのは坂口の状態が急に落ちてますね、ボール球に手を出し始めてるので疲れがあるのかもしれませんね(坂口・青木・山田の3割打者が1番から並んでるのは相手にとってプレッシャーなので崩したくないので坂口の復調が重要ですね)
    それと西浦が7本塁打数なんですよね、下位で二桁打てると打線のバランスも悪くないので西浦には打率270本塁打12くらい打ってもらうと幅も広がりますね。
    これから好調な山田も点差が離れたら下げて奥村を入れるとか疲労も考慮した方がいいかなと(ケガで離脱は避けないといけませんよね)
    次はヤングマンですが前回初対戦では割りとヒットは打っているので先制点が取れれば涼しいドームなのでブキャナンが好投しやすくなるでしょうね(雑な攻めで助けていましたしね)メルセデスは厄介なのでヤングマン相手に勝ちを拾いたいところですよね。

  4. FIYS より:

    > リボルさんへ

    そうですね。展開的にはリリーフ陣を少しでも休ませたかったゲームでしたよね。

  5. FIYS より:

    > リボルさんへ

    怪我人に関してはどうなんでしょうね?確かに長期離脱者は少ない印象ではありますが…何か要因がありますかね?

  6. FIYS より:

    > kさんへ

    広島との差という部分で二遊間の守備力の差という部分はあるかもしれませんね。

    小川、ブキャナンの2枚で2つ勝てたことは大きいですね。

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