どのチームも神宮でのヤクルト打線は怖がっている。

ヤクルト５－１１巨人

先発古野にリリーフ陣も崩れて終わってみれば大敗なのだが、終盤に一瞬でも「おっ」と思わす場面を作ってみせた。暑くなり投手陣もバテてくる夏場にヤクルト打線も活発になってきている。特に神宮でのゲームでは相手バッテリーが上位打線を中心に相当警戒している節が伺える。相手チームからどう見られているか？という部分もしっかり頭に入れながら戦う必要があるように思う。

先発の古野は16年シーズン以来の1軍のマウンドとなった。亀井、岡本に2ランホームランを浴びてしまい、4回4失点で降板となってしまったのだが、ストレート、シュートに威力があり、怪我前の古野と比べても遜色のない投球を披露してくれたと思う。今日は56球で降板となってしまったため確認できなかったのだが、100球手前まで投げても大きく崩れないようであれば、十分戦力として考えられるピッチングだったと思う。今後の起用法は分からないのだが、1枚貴重な戦力が戻ってきてくれたように感じる。

リリーフ陣は梅野ー秋吉ーハフー大下と繋いだのだが、梅野以外は失点を重ねてしまった。打線が好調を維持しているだけにリリーフ陣が粘れば何が起きるか分からない状況にある。秋吉は1イニング目はストレートの球速も出ていたし、巨人のクリーンアップ相手に良い投球が出来ていた。首脳陣の見極めが大切になりそうである。また大下も持っているボール自体は非常に面白いと感じる。フォークなのかいわゆる亜大ツーシームなのか分からないが、シンカー気味に落ちるボールは武器となりそうである。しかし今日投げた4人のリリーフ投手に関しては、内容よりも結果が求められる立場にある。とにかく失点しない事が自身の1軍生き残りに繋がってくるはずである。

打線は巨人先発吉川光の力のあるボールに苦戦した。4回までは四球で出塁するもののヒットが出ず、5回には西浦、中村の連打でチャンスを作ったのだが、代打谷内がダブルプレーに倒れてしまった。谷内にはこういった場面でしぶとく仕事をこなすことが求められているのだが、今日は最悪の結果に終わってしまった。西浦も調子が下降気味だけに与えられたチャンスで結果を出してもらいたいのだが、今日は残念な結果となってしまった。
それでも6回に雄平のタイムリーなどで2点を返すと、7回には5つの四死球をもらい、3点を返してみせた。結局反撃もここまでとなってしまうのだが、神宮でのゲーム終盤は何が起こっても不思議ではない雰囲気が漂い続けている。選手も最後まで諦める事なく戦うという最低限のことは徹底されているように感じる。今日はバレンティンがブレーキとなってしまい、11失点を跳ね返すまでには至らなかったが、巨人ベンチ、選手もヤクルト打線には怖さを感じているはずである。明日の先発は原ー山口俊ということで昨日、今日のような乱戦になる可能性は低いかもしれないが、それでも神宮の雰囲気は変わらないはずである。神宮劇場で巨人との3連戦を勝ちこしてもらいたい。

P．S　巨人の重信はバッティングが飛躍的に伸びてきていますね。バットを最短距離で走らす事が出来ているため、ストレートにも力負けしませんね。足を活かすために当て逃げするようなバッティングではなく、しっかり振り切れているところに怖さを感じます。守備、走塁の精度もアップしてきているように感じるため、今後ますます相手チームからすると嫌な存在になるかもしれませんね。


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