ここからは首脳陣のやり繰り勝負となる予感

ヤクルト3-7DeNA

この1週間、中日、DeNAとの6試合は3勝3敗の五分で終えることとなった。ヤクルトは現在2位に位置してはいるのだが、2位~6位までの実力差は皆無と言って良さそうである。6位中日も5位DeNAもヤクルトにとって簡単な相手ではなかった。巨人も阪神も戦力的にはヤクルト以上のものを持っていると感じるし、ヤクルトは先発投手陣が崩れる中でリリーフ陣への負担が今まで以上に大きくなっている。CS争いと言う意味では最後までもつれそうな雰囲気が漂っている。
今シーズンのヤクルトはベテランの起用法、若手の抜擢、投手陣のやり繰りと想像以上に上手く行っている印象がある。このやり繰りがあったからこそ、この戦力でも2位に付けているのだと思う。しかしベテランが多かったり、リリーフ陣の負担が大きかったりする中でチーム全体が停滞傾向になってきている。最後の21試合を乗り切る事が出来るだろうか?2位になる可能性も最下位に落ちる可能性もある中で来週以降どこまで踏ん張る事が出来るだろうか?

今日のゲームでは久々に山田哲に2本のホームランが飛び出したのだが、得点はそのホームラン2本で上げた3点のみに終わってしまった。DeNA先発の平良は、攻略しづらい投手には感じないのだが、前回同様5回まで投げ着られてしまい、またしても白星を献上してしまった。山田哲に2本のホームランが飛び出した事はプラス材料ではあるのだが、青木を欠く中で打線のつながりは良くなってはいない。2回、6回、9回は、チャンスを作っていただけに何とか得点に繋げたかったのだが、無得点に終わってしまった。こういうチャンスで1点でも奪う事が試合全体のマネジメントを考えると大切になってくるのかもしれない(しかし投手陣の状態も良くないため1点を奪いにいくよりもビッグイニングを作りにいくマネジメントが正解の場合もある事から首脳陣の腕の見せ所である。)。

投手陣では石川が前回に続いて立ち上がりに大量失点を喫してしまった。8月はいい投球を続ける事が出来、このまま9月も同様の投球を期待したのだが、上手くいかないものである。防御率も5.10ということで先発投手としては合格点を与える事の出来ない数字になってしまっている。ローテ通りいくと来週の神宮での広島戦が次回の登板となるのだが、そのまま石川が先発マウンドに上がるのだろうか?この辺りも首脳陣は悩むのではないだろうか?
石川自身は前回のDeNA戦で5回で100球以上を投げて勝ち投手となったようにある程度自分の実力も客観的に見る事が出来ており、割り切った投球が出来る投手だと思うのだが、それでも抑え切れなくなっているのがここ数年の石川である。もう一花咲かせて欲しい気持ちもあるのだが、プロ野球人生の終盤に差し掛かっていると考えるのが普通なのかもしれない。

リリーフ陣では昨日ソトに3ランホームランを浴びた大下が、今日は1点ビハインドの5回に嶺井に3ランホームランを浴びてしまった。日によってボールの走りが変わってしまう印象である。ある程度のピッチングをするだけの力は持っていると思うのだが、ストレートの走りが悪いと簡単に捉えられてしまう。調子が良くない日でもある程度ごまかして投げるテクニックが必要である。

来週は東京ドームで巨人と3連戦、甲子園で阪神と2連戦、神宮で首位広島と1試合の合計6試合とヤクルトにとって正念場(広島以外の4球団はどこの球団もそうですが…)の1週間となる。1つでも多く勝利を重ねてもらいたいのだが、実力的には厳しいゲームが続きそうである。

P.S 注目していた中日ー広島は中日が広島を3タテしましたね。中日はまだ6位ではありますが、やはり上位打線が強力であり、首位広島と言えども抑えるのに苦労していましたね。リリーフ陣の意外な粘りにも驚いたのですが、中日のチーム状態は悪くないと感じるだけにまだCS争いは5チーム全てにチャンスがありそうである。

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コメント

  1. k より:

    青木不在とチームの調子もよくない中で今週3勝3敗で終われたのは良かったと思いますね(どのチームも今の状態だと大型連勝や連敗はなさそうですね)
    試合は、いつもの石川の立ちあがりと初回の井野の落球で負ける流れになってしまいましたね、それと嶺井への初球の真っ直ぐでストライク取りにいく入りは井野のミスでバッテリーで負けた感じですね。
    (石川の抹消は正解で9連戦の中日でしょうね、ローテ通り来週の広島で大瀬良相手に石川に投げさせても勝ち目はないですからね、代わりに高橋圭かなと)
    それと山田は底を脱した感はあって、復調までもう少しですかね。気になるのはバレンティンで、ここでも昨年も指摘ありましたが下半身が粘れてないですよね(体も開いて真っ直ぐには差し込まれてますね)
    次は巨人でメルセデス・吉川・内海だと思いますが右打者が打てるかになってくるのでバレンティンの状態が上がるかにかかってきそうですね(初戦のメルセデスに勝つと勢いつくのですが・・・左に弱いので青木が出るか出ないかが大きいですね)
    ヤクルトは小川・星・ブキャナンだと思いますがずっと先発が試合を作れてないので特に小川とブキャナンは二枚エースとしてそろそろ抑えてくれないとCSは見えてこないですね。
    残り21試合で9月はビジターゲームが多いので勝ち越すのは厳しいと思っていますが三連敗せず8勝9敗か7勝10敗で乗りきれば10月の4試合(ホーム3試合)でCSに何とか出れそうかなと個人的には勝手に思ってます。
    ベンチワークは重要で特に先発が全く機能してないのでローテーションがカギを握るなかなと(高橋圭・山中・カラシティー・古野・石川をどこでぶつけるか)

  2. sabo より:

    安打数も本塁打数も変わらず四球もほぼ一緒で負けてしまう、こういう日もあります
    山田の復調は好材料です。あとはバレンティンがせめて四球を選んでくれればもう少し繋がるかなぁ。青木が出れないのなら思い切って打順入れ替えても良いと思うんですよね。あくまで打線は繋がりが大切ですから
    それと実はヤクルトは3ランが多くてソロ本塁打の少ない効率の良いホームランが多いんだそうです

    石川が抹消ということでローテは小川ブキャナン原だけ残り、3試合を山中、古野、高橋、寺島、館山、星から3人選ぶ感じと言いたいですが
    ファームでも登板や再登録可能日を考えるに、
    19日、星
    22日、山中
    23日、高橋
    しか選択肢は無いでしょう。あとは古野を第二先発として準備させるくらいでしょうか
    とにかく自分の持ち味を発揮してもらうしか無いですね

  3. 南国燕 より:

    今週はどの球団もCS権利への正念場ですね。他球団のファンの方々も青木の状態が気掛かりみたいです。当たり前ですが出場してほしくない気持が多いですね。
    野球ファンとしては終盤戦でのワクワク感がたまりません。昨年は早々に諦めていましたが、今年はこのワクワク感に参加出来るだけでも感謝しないといけないかもしれません。
    どの選手が出ても気持ちは1つだと信じ応援したいと思います。
    後は管理人さん同様、首脳陣の采配に期待したいと思います。

  4. 匿名 より:

    一昨日の日曜は中10日で古野で行ってもらい、
    今週重要なビジター5連戦は、
    石川、小川、ブキャナン。
    原、カラシティー(登録抹消しているので登板不可)で行って欲しかった。

    来週、19日阪神小川。20日読売ブキャナン。
    22日は菅野対原で、
    この8試合で5勝3敗でいけたら、ほぼCS進出は確定でしょう。

    16日広島は高橋のパワー投球でいけるところまで行ってほしいね。

    もう叩く相手は、読売、阪神なんですよ。
    DeNA、中日は正直ゲーム差考えると厳しいので。

    となると、逆算してこういうローテを組んでほしかったわ。

    もうこうなってしまったので、
    星には読売苦手なパワー投手でコントロール荒れ気味の投手なんでハマってほしいものね。

  5. FIYS より:

    > kさんへ

    確かに今の石川の状態で広島打線を抑え込む画が浮かびませんよね。高橋の若さに掛けますかね?

    小川の好投もあってメルセデスに土を付けましたね。この勝利を明日以降に繋げてもらいたいですね。

  6. FIYS より:

    > saboさんへ

    ポイントゲッターは山田哲、バレンティンですからね。少しでも調子を上げてもらいたいですよね。

    投手陣のやり繰りは大変な状況ですね。

  7. FIYS より:

    > 南国燕さんへ

    そうですね。昨シーズンの事を思うとこのワクワク感を味わえるだけでも幸せですね。本当は優勝争いでワクワクしたい気持ちはありますが…

  8. FIYS より:

    > ーさんへ

    なるほど。私はーさんのローテには賛同出来ます。先週の日曜に古野を使って、大事な巨人との初戦に石川という考えも悪くはなかったですね。しかし石川の現在の力を考えるとどちらにしろ結果は厳しかったかもしれませんが…
    私も星がハマることに期待しています。

    折角の素晴らしいコメントですのでハンドルネームを付けてコメント下さるとありがたいです。

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