ヤクルトは武内晋一内野手(34)が今季限りで現役を引退すると15日、発表した。
武内は今季は15試合で打率2割8分6厘、1本塁打、3打点で、プロ13年間の通算成績は786試合で打率2割2分2厘、22本塁打、110打点だった。今後は球団職員として球団に残る予定。
(日刊スポーツ引用)
戦力外とならなかったため、来シーズンも現役を続けるのかな?と思っていたのだが、このタイミングでの引退発表となった。05年に希望枠でヤクルトに入団したのだが、プロ13年間で期待されていたような数字を残すことは出来なかった。
武内と言えばやはり智弁和歌山高校時代の印象が強い。2年次には強力打線で全国制覇を果たすのだが、そのメンバーの中でも圧倒的な打撃センスを見せ付けてくれていた。鋭いスイングとミート力の高さがあり、自信満々にバットを振る姿が印象的だった。大阪桐蔭の森友哉が出てきたときに私は「智弁和歌山の武内みたいなバッターが出てきたな。」と感じたくらい、智弁和歌山高校時代の武内のバッティングは凄みがあった。
早稲田大学でも1年次からレギュラーで活躍し、希望枠でのヤクルト入団を勝ち取ったのだが、大学時代からどこかプレーが大人しくなったように見えたのが気になった。勝手にもっとやんちゃなタイプの選手だと想像していたため、大学時代の姿に多少の違和感を感じた事を覚えている。
プロに入ってからはルーキーイヤーの開幕2戦目にいきなりチームの勝利に貢献するホームランを放つという華々しいデビューとなったのだが、この試合がプロ生活でのハイライトとなってしまった。個人的な事を書かせてもらうとこの試合は現地観戦しており、初回にライトを守っていた武内の落球で先制点を許したゲームであり、外野守備はかなり危なっかしかったのだが、そのエラーを取り返すホームランを放った事で神宮球場が大いに沸いた事を覚えている。翌日にはスポーツ紙の一面を飾っていた事も記憶に残っている。
おそらく苦しい思いをする事が多かったプロ野球生活だったと思うのだが、13年間本当によく頑張ってくれたと思う。お疲れ様でした。
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コメント
やっぱり武内を語るには智辯時代で強烈でしたね。
早稲田大では守備に磨きをかけて良いファーストを取れたなと背番号も大杉・広沢の後継で3番あたり任せられるかと期待したのを覚えてます。
ずっと打撃が開眼するんじゃないかなと毎年気にして見てたのですが大きなフォーム変更もなかったのはもったいなかったかなと。
近年は守備職人として起用してもエラーをしていたので力が落ちたのかなと思っていたので引退は仕方なしですね(引退しなければ他のチームが獲得してたかもしれませんね)
田中浩康・松岡も引退しヤクルトを支えていた中心選手がいなくなりましたが7・8・17・20・21と中心となる背番号が空いたので引き継いだ選手はチームの中心になるとおもうので気になりますね(村上が背番号8が似合うと思うですが)
松岡山本の時にも思いましたが、選手としてはベテランでも社会一般的にはまだまだ働き盛りという年齢です
これから飲食店経営を始めるというならば第二の人生が始まると言えますけど、野球に関わる仕事につきつづけるなら現役引退は野球人生のちょうど半分あたりと言えるのではないでしょうか?
松岡は二軍コーチに、武内は球団職員として残るそうですから二人の野球人生はまだ半分しか終わっていないのです
コーチにしろスカウトやスコアラーにしろ選手よりも枠は少ないのでもしかしたら選手時代より厳しい世界かもしれませんが二人の活躍を応援します
> kさんへ
武内に関しては、波の乗る事が出来ないままのプロ野球人生になってしまいましたかね?高校時代は相当のインパクトがあったのですが…
私は村上に関しては「55」派ですね。
> saboさんへ
そうですね。社会一般ではまさに働き盛りの年齢ですからね。各選手のこれからの活躍を応援したいと思います。