2018年ドラフト即戦力予想答え合わせ(パリーグ編)

今日はパリーグの即戦力予想について振り返っておきたい。パリーグは大卒2年目の田中和基(楽天)がブレークして新人王を獲得したのだが、田中の新人王を予想していた人はほとんどいないのではないだろうか?それにしても打撃での伸びが著しかった印象である。
過去記事はこちらから→「2018年ドラフト即戦力予想

投手

オリックス1位 田嶋 大樹 JR東日本 12試合6勝3敗0S 68回2/3 防御率4.06

西武1位 斉藤 大将 明治大 16試合1勝3敗1H0S 16回2/3 防御率7.06

田嶋は持っている能力の高さは見せ付けてくれた。開幕早々にソフトバンク打線を抑え込み、勝ち投手となると前半戦だけで6勝を上げてみせた。このまま行けば新人王もあるかな?という雰囲気だったのだが、左肘の故障で離脱し、そのままシーズンを終えることとなってしまった。肩甲骨の可動範囲が広く、左腕を鞭のようにしならせる投球フォームは非常に魅力的ではあるのだが、その分故障とも隣り合わせなのではないか?という不安が何となくよぎっていたのだが、良い部分でも悪い部分でも予想が当たる形となってしまった。シーズンを通して投げられる身体を作る事が出来れば、プロの世界でもやっていけるだけのものを持っている事は証明できたので後はフィジカル面の強化である。個人的には好きなタイプの投手だけに2年目以降の更なる活躍に期待したい。

斉藤に関しては、左サイド気味のフォームでキレの良いボールを投げる事が出来る投手だと感じていたため、リリーフであれば1年目から戦力になるのではないか?と思っていたのだが、コントロールに苦しみ、ほとんど戦力になる事が出来なかった。相手と戦う前段階で終わってしまった印象である。特に左打者相手に背中越しに投げ込まれるスライダーの精度を高めない事には、左殺しとしても使いづらい状況である。まずはストレートにしろ変化球にしろ精度を高めることが必要である。

名前を挙げた選手以外では、19歳ながらリリーフに先発にとそれなりの投球を披露してくれた伊藤翔(西武)、力強いストレートが戻ってきたサブマリン髙橋礼(ソフトバンク)、前半戦はリリーフとして貴重な役割を果たした西村天裕(日本ハム)辺りが気になった。

野手

ロッテ2位 藤岡 裕太 トヨタ自動車 143試合 535打数123安打5本塁打42打点14盗塁 打率.230

藤岡に関してはオープン戦でしっかり結果を残し、ショートのレギュラーを奪取し、トヨタ自動車の先輩である源田同様ルーキーイヤーから全試合出場を果たしたのだが、いかんせん打率.230では相手チームの脅威になることは出来なかった印象である。井口監督はよく我慢し続けて起用したと思う。それだけに藤岡は来シーズン以降は飛躍しなければならない。これだけ我慢してくれた井口監督に恩返しをしてもらいたい。よくまとまった遊撃手であることに違いはないため、源田を目標にチームの主力となる事を目指してもらいたい。

その他の選手では藤岡と似たタイプの福田周平(オリックス)が二塁手として数字を残してみせた。試合数は藤岡の方が上ではあるのだが、堅実なプレー、小技の精度の高さでは藤岡を上回っている印象もある。想像以上にプロの世界でも通用しそうな雰囲気を感じる事が出来た。
また高卒野手でも清宮幸太郎(日本ハム)、安田尚憲(ロッテ)、西巻賢二(楽天)辺りは2軍でしっかり結果を残した中で1軍でも爪痕を残す事に成功している。この辺りの選手の成長ぶりは楽しみである。

今シーズンの即戦力予想はセパともに堅めの予想ではあったのだが、まずまずの出来だったかな?と感じる。

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コメント

  1. パイン より:

    田嶋は東と並んで一位候補と考えていましたから、能力の高さには何の不思議もありません。

    しかし、ヤクルトに入って故障していたら、ヤクルトだから(笑)と言われたでしょう。

    斉藤同様、評価の高さが目に付いた高橋礼は想像以上に、いいボールを投げていましたね。
    プロ入り後に変化した部分も大きかったのでしょうか。

    藤岡も欲しい選手でしたが、ヤクルトは西浦の成長がそれを補って余りあるものになりましたね。
    藤岡は完全なレギュラーには、まだ厳しいのかもしれません。
    変わらぬ力量なら、いきなり新人が嵌まるより、成長してきた選手を起用する方がチームにも好影響を与えると思います。
    それでも、根尾のような選手が獲れれば取って代わられる可能性がありますから難しいですね。

  2. FIYS より:

    > パインさんへ

    髙橋礼は、いいボールを投げていましたね。来シーズンは一気に先発ローテーションに入るかもしれませんね。

    藤岡は来シーズンが勝負になりそうですね。

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