秋吉、谷内⇔高梨、太田のトレード成立

ヤクルト・秋吉亮投手(29)、谷内亮太内野手(27)と日本ハム・高梨裕稔投手(27)、太田賢吾内野手(21)による2対2の交換トレードが両球団で基本合意に達したことが10日、分かった。先発ローテーションの新たな軸を託せる投手に加え、若手内野手の底上げを図るヤクルトと、実績のある中継ぎ右腕、複数ポジションを守れる内野手の獲得を目指した日本ハムの思惑が合致した。
(サンケイスポーツ引用)

近年日本ハムとのトレードの機会は増えていたのだが、今回のトレードには驚いた。大型トレードと呼んで差し支えないのではないだろうか?
ここ最近のトレードは、昨年の「杉浦⇔屋宜」をはじめ、チームの穴を少しでも埋めるために、潜在能力の高い選手を放出し、目先の弱点を補い、チームバランスを整える形のトレードが多かったと思うのだが、今回のトレードはそういった意味合いではないと感じる。ヤクルト、日本ハムがそれぞれの補強ポイントに合致した選手の獲得に動いたという印象であり、両チームにとってプラスになるとともに秋吉、谷内、高梨、太田にとってもプラスになるトレードのように感じる。このブログを長年に渡って読んで頂いている方であれば分かると思うのだが、私は秋吉も谷内も個人的に好きなタイプの選手であり、そういった意味では寂しい気持ちは当然あるのだが、こういったお互いのチームの補強ポイントを的確に埋め合うトレードは選手にとってもプラス面が大きいと思うため、日本球界全体でもっと活発に行なわれても良いように感じる。

秋吉は勤続疲労による右肩の状態は気になるのだが、変則サイドスローとしてパリーグでも十分に数字を残せるだけの投手だと感じるし、谷内もDH制のあるパリーグに移る事によってポリバレントな能力を今まで以上に発揮する機会を得られるのではないだろうか?谷内に関しては、おそらくその人間性含めて評価されてのトレードなのではないだろうか?全体的に若い日本ハムというチームにおいて谷内のようなリーダーシップを発揮出来るプレーヤーは絶対に必要な存在になるはずである。

日本ハムからヤクルトに移籍する両選手についても大いに期待したい。
高梨に関しては、今シーズン中盤から力を発揮できない場面が目立ったということでその部分については気掛かりではあるのだが、縦のカーブとフォークという明確に武器となるボールを持っており、ヤクルトの先発ローテに入るだけの力を持った投手だと感じる。新人王を獲得して以降、破壊力には欠ける印象もあるのだが、セリーグでもう一度輝きを取り戻してもらいたい。開幕までに万全のコンディションを作る事が出来ればある程度の数字は残してくれるはずである。

太田に関しては、今年のドラフトで狙っていたであろう高卒の遊撃手が獲得できなかった事からその穴埋めの意味も含めて獲得したという部分があったのではないだろうか?プレーをしているところはまだ見ていないのだが、セカンド、ショートを守れる大型内野手ということで今後の伸びシロもありそうである。日本ハムというチームは高卒の選手でもどんどん実戦経験を積ませてレベルアップを図るチームであり、太田もある程度の経験値があることもプラスポイントである。大卒の年齢の大型内野手を獲得したと考えれば非常に楽しみな存在である。廣岡、奥村、宮本辺りに刺激を与えるという意味でも良い選手を獲得できたのではないだろうか?

結果はどう転ぶか分からないのだが、個人的には今回のトレードについては良いトレードであると捉えている。それでも秋吉と谷内がいなくなってしまう事は非常に寂しい。秋吉はドラフトに掛かる前から注目しており、是非獲得してもらいたいと思っていたところでヤクルトに指名され、大いに喜んだ事を覚えているし、その後の活躍も見事なものだった。2015年のリーグ優勝も秋吉の力なくしては成し得なかった優勝だったと思っている。とにかく身体のケアをしっかりしてもらって、もう一度パリーグで輝いてもらいたい。

そして谷内はヤクルトにおいても貴重な頭を使って野球の出来る選手ということで個人的には今シーズン台頭した西浦以上に期待値の高かった選手である。しかし西浦が台頭したこともあり、来シーズン以降のチーム内でのポジションが見え辛くなっていた部分はある。そういう意味では日本ハムの方がより働き場所はありそうである。数字に表れない部分含めてチームの力になれるのが谷内である。日本ハムでの飛躍に期待したい。
過去記事はこちらから→「谷内亮太

日本ハムファンの皆さん、秋吉、谷内をどうぞよろしくお願いします。

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コメント

  1. ななし より:

    自分も良いトレードだと思いますね
    梅野風張中尾の台頭により秋吉のトレードは薄々あるかもしれないとは思ってましたし
    谷内に関しては同じ年の西浦の台頭が大きかったでしょうね

  2. k より:

    ちょっと驚きましたね、このトレードは。
    特に優勝した時の貢献者で秋吉が出されるとは思いませんでした。
    谷内の方は打撃は悪くなかったのでシーズン中からトレード要員かなと思っていたので彼に取っては良かったかなと、特にパ・リーグの方が向いてると思っていたのと日ハムは矢野が引退したので同じ国学院の谷内に期待してると感じましたね(起用は代打が多いかなと)
    あと秋吉は微妙ですよね勤続疲労でダメになった中継ぎは沢山いますからね(浅尾や山口鉄など)杉浦・秋吉と良い投手が日ハムに行きましたがヤクルト側からしてみたらケガや体調が万全じゃない投手はトレード要員として考えてるふしがあるのかなと感じましたね。
    日ハムから高梨が来ますが、私も同じような感想をもっていて破壊力に欠けるというのは合ってますよね。
    セ・リーグの打者には向いてるかなと思える一方、まるで歯が立たないか極端な結果が待ち構えてるかな感じてしまいますね。新人王を取ってますし年齢も若いとケガも少なそうなので、まずはオープン戦の結果を見たいですね(先発の4.5番手あたりくると面白いですが)
    太田の方は全く見てないので分かりませんね、守備が良ければ若いので杉村・石井コーチに鍛えてもらえれば化ける可能性を秘めてるかもしれませんね。
    それと個人的には浅間あたりをトレードで取れれば嬉しいですけど、日ハムが無理でしょうけど。

  3. FIYS より:

    > ななしさんへ

    私は秋吉がこのタイミングで放出されるとは思っていなかったので驚きましたが、こういったチームの補強ポイントに合致したトレードには賛成です。

  4. FIYS より:

    > kさんへ

    結果がどうなるかは分かりませんが、こういったトレードは良い事だと思います。秋吉に関しては右肩が状況次第でしょうね。やはりリリーフ投手の勤続疲労という問題は球界全体で考えなければいけない問題ですね。
    浅間をトレードで獲得するのは難しいですが、太田を獲得した事で廣岡の外野へのコンバートはあり得ない話しではなさそうですね。

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