ヤクルトは25日、新外国人選手として今季米大リーグ、ダイヤモンドバックス傘下3Aでプレーしたアルバート・スアレス投手(29)=1メートル90、106キロ、右投げ右打ち=と1年契約を結んだと発表した。年俸45万ドル(約4950万円)プラス出来高払いで背番号は70。メジャー通算40試合に登板し、3勝8敗、防御率4・51。ソフトバンクのロベルト・スアレス投手の実兄で先発候補となる。
ロッキーズ傘下3Aのスコット・マクガフ投手(29)=1メートル80、86キロ、右投げ右打ち=との1年契約も発表された。年俸50万ドル(約5500万円)プラス出来高払いで背番号は37。150キロ超の直球を武器に今季は3Aで43試合に登板し、7勝3敗。中継ぎとして期待されている。
(サンケイスポーツ引用)
上記の通りスアレスとマクガフの獲得が発表された。もちろんヤクルトの一員となったからには活躍してもらいたいのだが、外国人選手の配置に関しては個人的には、少し違和感を感じている事も確かである。
スアレスは、報道通りであるとすれば先発候補として獲得したという事になるのだが、個人的な好みとしては、先発陣は出来るだけ日本人投手を多く起用し、ブルペンにタフな外国人選手を助っ人として配置してもらいたい気持ちがある。もちろん外国人選手だからといって過度に登板させるということはあってはならないと思うのだが、若手投手をリリーフで育成すると言う事は至難の業であり、来シーズンのヤクルトのブルペン陣を見渡しても近藤、寺原、五十嵐(この後記事を書く予定です)らのベテラン陣に頼らざるを得ない状況にある。そうなると文字通り「助っ人」となると先発よりはリリーフかな?と思うのだが、来シーズンの外国人投手の布陣を見るとブキャナン、ハフ、スアレスと先発候補が3人と言う事になる。ハフはどちらかというとリリーフでの起用を思い描いているのかもしれないが、この布陣で良いのか?という部分には疑問を感じている。
そしてもう1人のマクガフに関しては、私が思う補強ポイントに一致してくるのだが、それであればカラシティーにもう1年チャンスを与えても良かったのではないか?という気持ちがある。カラシティーはリリーフでは結果を残せなかったため、すでにリリーフ失格の烙印を押されていたのかもしれないが、一生懸命プレーする姿勢は好感が持てたし、年齢的にもまだ伸びる可能性のある投手だと感じていた。それだけにパッと見似たタイプに映るマクガフの獲得が本当にチームにとってプラスになるのか不安を感じている。
正直全体を見渡した中でブルペン陣の駒が不足しているように見えて仕方がない。その部分を埋めるのが助っ人外国人なのかな。と思っていたのだが…(それとも私自身が、リーグ優勝を果たした2015年のロマン、オンドルセク、バーネットというリリーフ陣を追い求めすぎてしまっていますかね…)。
それでもまずはスアレス、マクガフの活躍に期待してみたい。
スアレスに関しては、ソフトバンクのスアレスの実の兄ということなのだが、弟とは多少投手としてのタイプは違うようだ。ソフトバンクのスアレスの印象は、未完成ながら160キロ近いストレートで押しまくるパワータイプのリリーフ投手というイメージがあるのだが、兄の方は、ボールを動かしながら打者の芯を外してアウトを重ねるどちらかと言うと先発タイプの投手ということである。ストレートにはある程度の速さがあるようだが、そこが一番の武器の投手というわけではなさそうである。NPBのボールなどの環境に適応する事が出来るかどうか?という部分がポイントになるだろうか?そういった意味では実の弟がNPBでプレーしていることはプラスに働くかもしれない。それこそロマンのような便利屋的な投手になってくれれば願ったり叶ったりなのだが…
マクガフに関しては、昨年カラシティーを獲得した時と同じような印象の投手だな。という印象である。3Aでは奪三振率も高いようだが、これといった決め球があるわけでもないようなので典型的な「投げて見なければ分からない」タイプの投手のように映る。正直過度な期待は禁物かな?と感じている。まずはキャンプ、オープン戦でどの程度アピールできるか注目してみたいと思う。
皆さんはスアレスとマクガフの獲得に関してはどのような事を感じていますか?
P.S ハフを残留させた事に関しては、私は良かったと感じています。年齢的には30代中盤という事で大きな伸びシロこそないと思うのですが、先発でもリリーフでもこなせるサウスポーというのは希少価値が高く、来シーズンは今シーズン以上の数字を残してくれる可能性もあるのではないか?と感じています。
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コメント
なるほど、そういう考えもあるんですね!
私は先発:2中継ぎ:2というバランス重視にしておけば、先発・中継ぎ両方で若手やルーキーにもチャンスが回ってくるかなと思いました。
それに風張・中尾・梅野・大下と中継ぎの1軍で結果を出しつつあった投手の出番を無くすような補強の方が、若返りを図るチーム方針には合わない気がします。
石山・近藤・五十嵐(寺原は先発の可能性もあるので除外)・ハフ(というかハフの残留もよく分かりませんが、ウィンターミーティングを踏まえた事だと思うので仕方なし)・中澤という中堅・ベテラン勢に、前述の4人・マクガフ・蔵本・平井・屋宜・田川・村中あたりが絡んでくれば面白いと思います。
私は外国人との契約は金銭的な事が大きく関わってるかなと感じてます。
バレンティンの年俸アップする影響で他の選手を抑えたい球団の方針や意向かなと。
カラシティーは残留でも良かったと思いましたが年俸アップを要求したのとハフの残留は大幅なダウンが決定打になったようにしか思えないですよね。
またスアレスとマクガフについては、そんなに高額年俸ではないので当たれば儲けかなくらいの感覚ですかね。
来年はバレンティン・ブキャナン・ハフが軸かなと、マクガフとスアレスは毎度ですが日本で成功する特長であるクイックが出きるかとストライクゾーンに対応出きるかだと思ってます。
> iracaさんへ
そうですね。私自身は、リリーフは学生時代の酷使も少ない外国人投手に頼り、先発はアマチュア時代から完成度を求められている日本人投手に任せる形が良いのかな?と考えています。
でもバランス重視の考え方ももちろん「あり」だと思っています。
> kさんへ
金銭的な部分は、中々分からないのですが、そういう部分は間違いなくあるでしょうね。
バレンティン、ブキャナン、ハフが軸になるのでは?と言う部分については私も同感です。
なんか中途半端やと思う
優勝を目指すわりには新助っ人が微妙
もちろんアメリカでの活躍は日本では関係ないけど
もう少し結果出してる選手をとりたかった
あと左腕が良かったかな
ドラフト、オフの補強をみるとチームの考えが
いまいち分かりにくい
> ヤクルトまんさんへ
2019年シーズンは2020年シーズンに向けての繋ぎのシーズンという考え方もあるのでしょうが、昨シーズンのベテランの活躍を見ると2019年シーズンに優勝を狙いたい気持ちもあるはずですよね。その割には、外国人の補強が大人しめでしたかね?
実績組という意味では、近年では野手ではミレッジ、投手ではオンドルセク、オーレンドルフ、ハフ辺りになりますかね?
私は密かにハフに期待しています。