明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今年は一発目の記事に「箱根駅伝」を持ってきました。これまでは年末の最後の記事になる事が多かったのですが、中々ブログを更新する時間がないため、今回は年明け早々に書く事としました。例年は「区間エントリー」ということで各大学のエントリー変更も多少予想しながら記事を書いていたのですが、今回は個人的なポイントをいくつか挙げてみたいと思う。
①青山学院大5連覇なるか?
・まずはやはり青山学院ということになるだろう。層の厚さは圧倒的である。区間エントリーの段階でエース森田のアクシデントという情報は入ってきているのだが、それでもまだ他の大学を上回る戦力を保持しているように思う。往路で大きく出遅れる事がなければ復路の走者の実力は他の追随を許さないレベルである。6区小野田、7区林という並びは他の大学からすると脅威なのではないだろうか?8区に森田を投入できる状況なのであれば復路は全く隙のないオーダーとなりそうである。
・1区間が20キロを超える箱根駅伝は少しのアクシデントが致命的となるため、油断は出来ないが、青山学院全体に流れている良い流れは簡単には止まらないように感じる。この難しい駅伝大会で4連覇を達成している事自体が驚異的な事である。青山学院でなければここまで育たなかったのでは?と感じさせるランナーが多いことも青山学院の凄さの1つであり、原監督の凄さなのだと思う。そんな青山学院に憧れる高校生ランナーも多いはずである。この勢いは簡単には止まらないのではないだろうか?
②青山学院を止められそうな大学はどこか?
・関東の大学に所属する長距離部員にとって箱根駅伝は一大イベントである。どの大学もこの大会を最重要視して大会に臨んでいる。もちろん簡単に青山学院に5連覇を達成させるわけにはいかないだろう。下馬評で青山学院の対抗に推されているのは東洋大と東海大である。
・東洋大は、往路で昨年の再現を狙っているはずである。1区から西山ー相澤ー吉川ー山本ー田中と配置できるのであれば往路優勝を狙いたい。6区終了地点で青山学院の1分は前を走っていたいのではないだろうか?復路の戦力という部分では青山学院より劣る部分もあると思われるが、青山学院の影に隠れながらもこの東洋大も戦力以上に箱根では安定した成績を残している印象がある。先頭でレースを進める事が出来ればメンタル的な部分含めて青山学院を追い込む可能性はあると見る。ポイントは2区相澤が梶谷をどれだけ引き離せるか?という部分だろうか?
・東海大はここ数年、高校のスター選手を多く獲得しており、そろそろ優勝争いに絡まなければならないのだが、まだ箱根仕様のチームに持って行けていない(噛み合っていない)印象がある。佐久長聖高校を全国トップクラスに育て上げた両角監督も大学では苦戦している。それでも潜在能力の高さではこの東海大が№1と考える関係者は多いはずである。補欠の關、館沢がしっかり走れる状態であるならば、どの区間に使ってくるか楽しみにしたいと思う。そして1年次から「山適性がある。」と言われていた西田がどの程度の走りを披露してくれるだろうか?
・上記の2校以外では、帝京大、法政大、駒沢大が上位の一角を切り崩す可能性がありそうだ。
・帝京大は、上級生が着実に力を付け、スピードのある下級生もメンバー入りしてきている。チーム全体が噛み合っている印象である。区間エントリーも順調そのものではないだろうか?竹下ー畔上ー遠藤の3人でしっかり上位をキープできるようであれば、その後のランナーの戦力では東洋大、東海大にも引けをとらないはずである。昨年は5区平田、6区横井と山でもある程度の走りをしてくれたのだが、もし5区、6区にエントリーされている小野寺、島貫に計算が立っており、横井、平田を平地で使えるようであれば「ひょっとするとひょっとするのではないか?」と言う期待もある。中野監督が育て上げたチームは骨太なチームに感じる。
・法政大は何と言っても5区に昨年の区間賞を獲得している青木がいることが大きい。この選手は大崩れする事がない選手であり、非常に計算が立ちやすい。気象条件にもよるのだが、昨年と同タイム程度では走ってくれるのではないだろうか?それだけに青木に繋ぐまでにどれだけ凌げるか?と言う部分がポイントになってきそうである。そう考えるとこれまで6区で起用されていた佐藤を1区、3区、4区のいずれかに配置したいところではないだろうか?2区坂東は下位からのレースになってしまうと苦しい部分もあるため、やはり1区佐藤という形が理想的だろうか?レースの波に乗れれば3位以上もあり得るかもしれない。
・駒大は、予選会の走りが圧巻だった。予選会と同じような状態にあるのであれば相当期待できると感じる。おそらくエース片西を1区に起用してくると思われるのだが、この起用が吉と出るか凶と出るか?という部分はあると思う。そして黄金時代にはしっかり山にも安定感のある選手を配置する事が出来ていたのだが、今年のチームでもしっかり凌げる選手を作れているかどうか?と言う部分に注目してみたい。
③ハイレベルな5区、6区
・天候に左右される部分も大きいのだが、今年の5区6区はある程度の記録で走れるランナーが多くいるように感じる。5区は「山の神」と称されるような今井、柏原、神野レベルの選手はいないかもしれないが、法政大青木、順天堂大山田、青山学院竹石、城西大服部、東洋大田中、拓殖大戸部、日体大室伏辺りはある程度の計算は立つと感じるし、東海大西田、国学院大浦野、中央学院大高砂などは初めての山上りでどのような走りを見せてくれるのか楽しみである。その他にも昨年の青木のようにあっと驚くような選手が素晴らしい走りを見せてくれる可能性もあるだけにレベルの高い争いが見れそうである。
・6区に関しても青山学院の小野田には57分台の期待がかかるし、東海大中島、中央学院大樋口といった実力者もしっかりエントリーされてきている。その他にも拓殖大硴野、東洋大今西辺りはある程度の計算が立つ選手である。そして実績のある佐藤や横井を差し置いて法政大の坪井や帝京大の島貫が起用される可能性があることも楽しみである。
今年の5区6区は例年以上に順位の入れ代わりが多くなるかもしれない。
④その他気になること
・まずは実力者が揃った1区の展開である。特に青山学院を止めたい大学がどのようなレースを思い描いているのかに注目してみたい。東洋大も東海大も1区で少しでも青山学院の前に出たい気持ちはあると思うのだが、青山学院の橋詰も実力者である。そうなるとスローペースでレースが推移してしまう可能性も否定できない。そこにあわよくばシードを狙う東京国際大はエースタイタスを起用していることも今年の1区を面白くしている。おそらくタイタスはスタートから飛ばすはずである。そこに付くことが出来る実力者もいると思うのだが、付いていく勇気はあるだろうか?
・順天堂大塩尻のラストイヤーにも注目したい。ここまでずっと2区を任されているが、2年次、3年次は実力を発揮しきれたとは言い切れない走りとなってしまった。それでもオリンピアンとしての意地もあるだろうし、今年は爆走しそうな気配もある。1時間6分台で走りきる可能性もあるのではないだろうか?序盤から突っ込んではいる事が出来る塩尻の走りには好感が持てる。
・激烈なシード権争い。昨年のシード10校が今年もそのままシード権を獲得する可能性もあると思っている。しかし昨年の神奈川大がそうだったように少しでも歯車が狂ってしまうとシードを落としてしまう状況にあるチームは多いと思う。今シーズン乗り切れない早稲田大、日体大、中央学院大辺りがどの程度チームを仕上げてきているか?も気になるし、予選会を勝ちあがったチームの中では総合力の駒大、国学院大、往路で流れを掴みたい順大、10000mの持ちタイムが良い明大辺りが気になる。
そして個人的に応援している中央大なのだが、堀尾、中山、舟津という楽しみなランナーがいるのだが、エントリー時点でチームが上手く回っていない印象があるのが気になる。この3選手と畝、三浦辺りがしっかりエントリーされれば良いのだが…
今年は箱根駅伝の記事は書かないことも考えたのだが、やはり楽しみなイベントであることに変わりはないため、事前記事を書いてみた。こういう予想や妄想含めて楽しめるのが箱根駅伝である。
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コメント
今年もよろしくお願いします!
さて駅伝ですがドラマがありましたね。100パーセント青学で決まりと思ってましたが分からないものです。ただしっかり復路優勝で総合2位なのは流石ですね。
個人的には中央が意外と頑張ってたので来年はシード圏入り期待です
> saboさんへ
今年もよろしくお願いします。今年の大会は面白い大会でしたね。中央大も良く粘ってくれましたよね。