23日からはいよいよオープン戦が始まるのだが、その前にここまでのキャンプを簡単に振り返ってみたい。チャンスが限られている中で奮闘する若手選手がアピールを続けることが出来ており、ファンとしても希望を抱けるキャンプになっているのではないだろうか?ここまではマイナス要素の少ないキャンプになっていると感じる。
ほとんど動画でのチェックは出来ていないのだが、事前に上げていたチェックポイントに沿ってまとめてみたいと思う。過去記事はこちらから→「2019年キャンプのポイント」
①ルーキーの1軍抜擢は2名のみ
・1軍キャンプに名を連ねたドラ1清水、ドラ8吉田は初めてのキャンプではあるのだが、落ち着いて自分のコンディションを整えていっているように感じる。清水に関しては体調不良によって予定よりも仕上がりが遅れている部分もあるように感じるのだが、焦りのようなものは今のところなさそうである。21日はDeNA戦で初の実戦登板を行う事ができた。まだ評価する段階ではないのだが、自分のペースを持っている選手のように感じる。これからの成長に期待出来そうである。
吉田は、少ない実戦でしっかり結果を残す事が出来ている。打撃である程度の結果を残せたことは本人にとっては自信につながるのではないだろうか?これならオープン戦でも出場機会が与えられそうである。評価の高かった守備でしっかりアピールできれば開幕1軍も見えてくるだろうか?
②寺島、蔵本、高橋、田川の中で開幕1軍切符を掴む投手は現れるか?
・やはり昨シーズン1軍で結果を残した高橋がボールの質と言う意味では格の違いを見せ付けてくれた。しっかりコンディションを作る事が出来れば開幕ローテに入れるのではないだろうか?非常に魅力的なボールを投げてくれている。
寺島は入団時の期待値からするとまだ物足りない。とにかくストレートの質の向上にこだわってもらいたい。球速表示はそこまで気にする事はないと思うのだが、相手にとって邪魔になるストレートがあってこその寺島である。逆に言えばストレートの質が良くならなければまだまだ1軍では厳しいのではないだろうか?
蔵本は結果自体は残しているため、オープン戦での投球にも注目してみたい。まだしっかり見る事が出来ていないためどこかでしっかり動画を見てみたいと思う。
田川は、ここまでの実戦で結果を残す事が出来なかった。結果が求められる立場の選手だけに厳しい状況に追い込まれてしまったとも言えるかもしれないが、オープン戦、シーズンはまだまだこれからである。ここまで契約してもらい、1軍キャンプの切符も勝ち取ったようにその潜在能力は高く評価されている。しっかり自分の投球スタイルを固めてもらいたい。
③ドラフト以外の新戦力は皆1軍キャンプへ
・五十嵐が多少出遅れる形となりスロー調整気味なのだが、その他の選手達はある程度アピールしてくれている。高梨は先発ローテが期待されているし、寺原も実戦で結果を残している。マクガフも評判通りのスピードボールを投げ込んでいるし、スアレスも実戦登板が楽しみである。気になるのは寺原の起用法である。今のところ先発での起用を検討しているようだが、これは少し意外だった。先発争いに敗れた場合は2軍で調整するのだろうか?個人的にはリリーフでイニングを喰ってもらった方がチームにとってはありがたいのでは?という思いを持っているのだが…
太田についてもしっかり自分らしさをアピール出来ているのではないだろうか?ルーキー吉田らと1軍枠を争う形になりそうである。
④若手野手のサバイバルレース
・この項目に関しては、ヤクルトファンの皆さんは楽しくて仕方ないのではないだろうか?私もその中の1人である。今のところどの選手もいい形でアピールを続けてくれている。オープン戦になると主力組の出場機会が多くなってくるため、アピールするチャンスは限られているのだが、今シーズンの期待値が高い、塩見、廣岡、村上がしっかり結果を残してくれていることが心強い。先程触れた吉田、太田も悪くないし、渡邉、奥村も必死のアピールを続けている。若手に活気があるとファンも楽しいものである。
気になったのは奥村の外野挑戦である。少しでも出場機会を増やしたいということだと思うのだが、個人的には意外だった。奥村はあくまでも内野のユーティリティタイプの選手だと思っていた。ここで外野に挑戦したと言うことはそれだけ打撃面で成長していると言う事なのだと思う。奥村の将来像は総合力で勝負する内野手というイメージだったが、ひょっとすると打撃で勝負する外野手になり得るのかもしれない。あまり迷走して欲しくないため、早く自分のスタイル、ポジションを掴み取ってもらいたい。
⑤2軍スタートのベテランは開幕に向けてどの程度コンディションを作れるか?
・この部分については、しっかり情報を把握していないので、今後機会を見つけて書いてみたいと思う。
その他で気になったことは石川が先発ローテ争いを意識してハイペースで調整している事が引っかかった。元々負けん気の強い選手だけに気持ちが高ぶるのは分かるのだが、今のヤクルトのチーム事情と石川の近年の成績を考えるとピークを開幕に持ってくる必要はないようにも感じるのだが…ノラリクラリ、晩年の下柳のように5回3失点、6回4失点くらいにまとめてくれれば十分である。ベテランらしさと言う部分にも期待したい。
3月に行なわれるメキシコとの国際試合の日本代表に原、梅野、村上の3名が選出された。この時期の代表戦にどんな意味があるのかよく理解出来ないし、日本代表を名乗るにはちょっと中途半端なメンバーにも感じるのだが、選ばれたからには良い物を吸収して、良い刺激を受けて帰ってきてもらいたい。
それにしても稲葉監督は気の毒である。他球団の顔色を伺いながら選手を選ばなければならないし、選手の起用法に関してもオリンピックを意識した起用は出来そうにない状況で試合を行なわなければならないことになる。投手に関しては細かい継投策ということになるだろうか?
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コメント
今日からオープン戦が始まりましたね。
昨年と今年とキャンプでケガでの離脱をあまり聞かないのはしっかり自己管理と練習が出来てる証拠ですかね。昨年からヤクルトは本当に変わったなとヒシヒシと感じますね、何も始まってないですが下位に低迷することはないかなと予想してます。
新人に関しては今のヤクルトの選手層を考えたら一軍では厳しいですね、清水も1年目から活躍できる感じでもないかなと見てます。
新戦力は高梨がそこそこ球速もあるのでローテに入ってきそうですね、
残念ながら五十嵐はキャンプ早々に離脱してるようでは期待薄いですね(球威も落ちてるようですしね)
寺原はよく分からない(笑)
ベテラン組は川端・畠山・大引は開幕には無理そうなので彼らは控えとして縁の下の力持ち的な扱いに期待ですね(石川も競争というよりローテの谷間とかに期待でしょうかね)
若手ではフィジカルに問題なければ高橋奎が球速もあり勝てそうな雰囲気ですね、廣岡もショートを外れてから打撃に集中できるようになったので村上より廣岡の方が出てくるかもしれませんね(廣岡は外野の方が化けそうなんですよね)
最後に阪神とのオープン戦ですが個人的に見ていてヤクルトの方が格上になったなと感じ阪神に怖さを感じなかったですね(まだオープン戦で早いですが)
今年のヤクルトは主力がケガしてもそこそこ戦えるかなと感じました、投手が良ければ勢いではなく優勝争いも可能ですよね。
> kさんへ
怪我人も少なく、若手も持ち味を発揮しているので非常に面白いキャンプ、オープン戦となっていますよね。
廣岡は昨シーズンは与えられたポジションを守り切れなかったのですが、今シーズンは是非自力でポジションを奪ってもらいたいですね。スイングが力強くなってきましたよね。