2019キャンプ、オープン戦④（投手陣チェック）

オープン戦の全日程が終了した。7勝9敗1引き分けという結果が残った。今日は開幕前の投手陣チェックということで簡単にまとめてみたい。

先発陣
小川、ブキャナンに関しては、ある程度予定通りに調整を終えたのではないだろうか。
小川は代名詞でもあったノーラン・ライアンばりに足を高く上げるフォームの修正を行なったのだが、開幕前に徐々にフィットさせてきた印象である。それ程心配はしていない。
ブキャナンも新球フォームも試しながら、安定した数字を残してくれた。今年もゴロアウトを重ねるスタイルは健在である。問題なく開幕を迎えられるのではないだろうか？

原は、立ち上がりから打ち込まれてしまうゲームがあるなどまだまだ不安を感じさせる投球内容である。もちろん開幕ローテには入ってくると思うのだが、まだまだ信用するに至らない部分がある。個人的には大いに期待している投手であるため、今シーズンこそはシーズン通しての活躍を期待したいのだが、どうしても安定感に欠けてしまう印象である。シーズンではしっかり投げてもらいたい。

ベテラン石川は、例年キャンプ、オープン戦でしっかり結果を残して開幕ローテの座を確保してくれる。ルーキーイヤーから着実に勝ち星を重ねてきた投手らしく開幕前に万全の調整を見せてくれる。個人的には翌日にゲームのない日が多い日曜日に登板してもらい、日曜日はリリーフ陣を有効活用して戦うマネジメントがいいのではないか？と感じているのだが、最初の登板は開幕2戦目の土曜日になるようである。

上記の4人までは開幕ローテ確定と言う事で良いだろう。残りの枠を高梨、高橋、寺原、星、清水辺りで争っていたのだが、とりあえずは、高梨、高橋がローテに入る可能性が高いのではないだろうか？
高梨は、やはりストレートが走らないと狭い神宮では怖いな。という印象もあるのだが、逆に言えばそのストレートが走ればある程度はやれるはずでる。楽しみな投手である。
高橋は小川とは逆にもう一度足を高く上げるフォームに戻しているようだが、ボール自体は昨シーズンと代わらず質の良いものを感じさせてくれる。中6日で回れるだけの体力があるかどうか？という部分に関しては、不安があるのだが、力でねじ伏せる事が出来るサウスポーの存在は貴重である。
寺原、星は、リリーフも念頭に入れた中で便利屋的に投げてくれればありがたい。清水はまずは2軍で実績を積む事が必要になりそうである。

リリーフ陣
梅野、近藤、石山の3枚が開幕時点では、いわゆる勝利の方程式を努める事になりそうである。近藤、石山に関しては、昨シーズンの勤続疲労が心配である。特に石山はオープン戦とは言えどもちょっと打たれ過ぎかな？という印象が残った。しかし抑えのポジションは特殊なポジションだけに基本的には石山に努めてもらいたいと思っている。しかしシーズンに入っても調子が上がらない場合には首脳陣の決断が大事になってくる。
梅野は力のあるストレートにカットボールを上手く使えるようになってきており、勝ちパターンとして目処が付いてきそうである。しかしまだ投球に若さがあり、素直に行き過ぎる印象がある。それだけに捕手が上手くリードしてくれるといいのだが…

枚数自体が厳しい中でハフ、マクガフの外国人投手2枚をリリーフで使える形になったのは、スアレスが離脱してしまったからなのだが、意外と「怪我の功名」になるかもしれない。リリーフで使えるサウスポーが中々いない中でハフが使えるのは大きいし、マクガフもまだまだ粗さを感じるが、力のあるボールが投げられる事はプラスである。開幕直後に関しては、この2人が試合を上手く落ち着かせる事が出来れば、拾える試合も多くなるはずである。

その他を見渡すと大下、風張、五十嵐辺りが候補となってくるだろうか？
大下は、チーム状況によっては、先発に回る可能性もありそうだが、リリーフで力一杯投げる姿も板に付いてきている。状況に応じて投げ分けられるのが長所である。
風張は2軍に落ちてしまったようだが、何が原因なのか気になるところである。怪我でなければ良いのだが…
五十嵐も何だかんだで1軍で開幕を迎える可能性が高そうである。ここからは、結果が求められる。

今後を見据えれば左と言う事であれば昨シーズンブレイクした中尾、ベテラン中澤、ルーキー久保辺り、パワー系という意味では田川、平井辺りもしっかり準備をしておいてもらいたい。

今シーズンのポイントの1つと考えているリリーフ陣の層が薄く感じるのが気になるが、やはりハフとマクガフの外国人投手2枚をリリーフで使えるというのは悪くないと思う。多少なりとも他の投手の負担軽減につながるのではないだろうか？


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