太田、村上猛打賞！マツダで快勝！

ヤクルト１０－１広島

ここ数年鬼門となっていたマツダスタジアムでの初戦で勝利を手繰り寄せたのは、マツダスタジアムでの苦戦を知らない太田と村上の活躍だった。ジョンソンが先発と言う事で私は村上のスタメン落ちもあると思っていたし、1番は荒木もしくは塩見、西浦辺りを予想していたため、1番サード太田、7番ファースト村上という起用法はちょっと驚いた。その2人がしっかり結果を残してくれたのにはもっと驚いた。どういう意図やデータがあってこの2人を先発起用したのか分からないのだが、見事な選手起用となった。

鬼門マツダスタジアムでの嫌な雰囲気を振り払ってくれたのは1番太田の初球攻撃だった。ジョンソンのカットボールをしっかり捉えてヒットで出塁した事によってヤクルトのチーム内に「いける！」という雰囲気が広がったのではないだろうか？青木、バレンティンがヒットで続くと、雄平の犠牲フライ、西浦、村上のタイムリーで3点を奪う事に成功した。この3点の中に太田のヒットと村上のタイムリーが含まれていたのが、試合全体の流れを決める要因になったようにも感じた。
太田は2回にもヒットでチャンスメイクし、得点に繋げたし、村上は3回にライトスタンドに運ぶ特大ホームランを放ってみせた。オープン戦含めた中でも1番の当たりだったのではないだろうか？NPBでの実績も十分であるジョンソンのファストボールを捉えた一発と言う事で大いに自信にしてもらって良いのではないだろうか？
太田は5回にタイムリーを放って猛打賞、村上も5回に2ベースを放って猛打賞と若手2人が躍動してくれた。この2人が役割を果たした事で打線が繋がった事は間違いない。

太田は日曜日の試合で代打の後そのままファーストの守備について次の打席でヒットを放っていた事もあり、首脳陣からの評価の高さを感じていたのだが、ジョンソン相手にトップバッターで起用されてしっかり結果を残したのだから立派なものである。「若手」という意味では塩見、廣岡、村上に目が行っていたのだが、太田もまだ22歳ということで大卒ルーキーと同じ年齢である。このゲームをターニングポイントに一気に駆け上がることもあり得るのだろうか？

村上は開幕戦から起用され、中々結果は出ていなかったのだが、首脳陣は我慢して起用し続けた。まだまだプロのボールの見極めは不十分であると言うことは本人もよく分かっているのだろう。初球から積極的に手を出していく姿勢は変わっていなかったのでこのままの姿勢を貫いて欲しいと感じていた。しかし神宮での6試合でも結果を残しきれなかったため、そろそろスタメン落ちかな？と感じていた部分もあった。そんな私の予感を払拭する猛打賞とホームランだった。19歳の長距離砲は間違いなくヤクルトの未来を担うスターである。

若手が躍動し、大きな援護点をもらった中で原は8回まで投げ切ってみせた。昨シーズンは同じような展開で粘り切れず、最後は石山が丸に同点3ラン、鈴木にサヨナラホームランを浴びてしまったゲームがあったため気が抜けなかったのだが、この日は、中盤以降も球威が落ちず、8回119球を投げ抜いてくれた。大量援護があったものの中盤までは球数が多かったため、結局6回くらいで降板になってしまうのかな？と感じていたのだが、よく8回まで投げてくれた。リリーフ陣の負担が非常に大きくなっていたため、このゲーム展開で原が8回まで投げてくれた事に大きな意味がある。徐々に成長した姿を見せてくれている。

今シーズンこそは広島を止めなければならない。幸先のいいスタートとなった。


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