ヤクルト0-13広島
「心配して損したよ(笑)…」というタイトルは広島カープのことである。私は4月11日の試合の記事→『「思ってたんと違う…」でも3連勝。』という記事を書いている。
その中で「それにしてもである。16シーズン~18シーズンを3連覇したチームの面影すら感じる事が出来ないというのはどういうことなのだろう?「丸の穴、新井の穴、エルドレッドの穴を埋める事が出来ていないから。」というレベルの話しではないように感じる。私は一野球ファンであるため、チーム内部のことまでは分からないのだが、この3連戦は広島の野球があまりにお粗末だった。チーム内に亀裂の入るような出来事が起こっているのではないか?と勘ぐりたくなるような試合ばかりだった。丸が抜けても今の広島は「勝ち方を知っているチーム」だと思っていたため、一気にチームが弱体化する事はないと思っていた。しかし今の広島の姿はまるで暗黒時代に突入してしまったチームを見ているようである。
同じマツダスタジアムでのゲームなのに昨シーズンまでとは雰囲気、景色が違って見える。ファンと一体になって相手を飲み込む鬼門マツダスタジアムの姿が全く見られなかった。広島ファンは今の広島カープの姿を見てどんな事を感じているのだろうか?ここ4,5年でカープファンの気質も変わってきたとは感じていたのだが、こういうカープの状態だからこそ声援を送るファンが多いのだろうか?それとも不甲斐ない戦いぶりにブーム的に乗っかっていたファンが離れていってしまうのだろうか?この辺りも私には分からないのだが、熱狂的なファンがあってこそのマツダスタジアムでの強さだと感じていたため、広島ファンの姿も気になってしまう。まだまだ開幕して10試合強であり、シーズンはこれからなのだが、ここから広島が巻き返す事はあるのだろうか?もちろんきっかけ一つで変わると思うのだが、にわかには信じられないほどに不甲斐ない野球だったため、正直巻き返す画が想像出来ない状況である。プロ野球ファン、ヤクルトファン、広島ファンは今の広島カープの状況をどうみているか気になるところである。私は、すでに4連覇には黄色信号が点灯しているように感じている。」
と書かせてもらった。それから1ヵ月半。広島は5月だけ19勝を荒稼ぎし、現在セリーグ首位を走っている。一方のヤクルトは14連敗で最下位転落である。今となって思うことは他チームの心配をしている場合ではなかったということである。広島の地力を感じるとともにペナントレースの怖さ、野球の怖さを実感する14連敗目となった。
試合に関しては、惨敗の一言である。中5日で登板した小川が初回から失点を重ね、5回を投げ切れず、打線はプロ初先発となる山口翔の前に7回2アウトまでノーヒットに抑え込まれてしまった。最終的なスコアは0-13ということでチーム状態がそのままスコアに反映されたような屈辱的なゲームとなってしまった。
2017年シーズンは真中監督が不調のチームを浮上させるために小川をクローザーに回したということがあった。真中監督最後の一手だったのだが、7月7日の神宮での広島戦で大逆転負けを喫し、チームは浮上することなく、真中監督は辞任に追い込まれてしまった。
そして小川監督も連敗を止めるために小川を中5日で広島戦のマウンドに上げた。ゲーム前まで1勝6敗という数字が残っていたのだが、それでもエースの小川に期待を込めての起用だったと思う。しかし今の小川に中5日で広島打線を抑えきる力はなかった。初回は2アウトランナーなしからバティスタにホームランを浴びるとその後もピンチを招き、磯村に2点タイムリー2ベースを許すと、その後も失点を重ねてしまった。これが今の小川の実力であり、チームの実力なのだと思う。相手先発の山口がキレのあるストレートで空振りを奪っていくのとは対照的な投球内容となってしまった。
先発投手が5回持たずに降板するゲームが続いてしまっては、リリーフ陣の起用法も非常に難しくなってしまう。成るべくして成ったスコアだったように感じる。
そして広島先発の高卒2年目山口の投球内容は素晴らしかった。特にストレートのキレが抜群でヤクルト打線が捉えられる雰囲気を全く感じなかった。この山口、私は熊本工業時代、センバツの智弁学園戦をテレビで観戦したことをうっすら覚えているのだが、ストレートのスピードはあるが、ボールが抜け気味であり、「時間がかかりそうな投手だな。」と感じた事を記憶している。その山口が高卒2年目でこれだけの投球を1軍の舞台で披露したことに衝撃を受けた。最近の若者はネットが普及した中で過ごしていることもあってか技術的な部分での知識が豊富なのだろうか?全体的に成長スピードが早くなっているように感じる。もちろん広島の育成能力の高さも素晴らしいと思う。
同郷の同期である村上が何とかノーヒットノーランは阻止したが、それが精一杯であった。
ここまで連敗が伸びてしまうとファンは感覚が麻痺してきてしまう。何とか球団記録やプロ野球記録を塗り替えないようにしてもらいたいのだが…とにかくどんな形でも白星がほしい。「泥沼」、「悪循環」という状況を何とか抜け出してもらいたい。
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コメント
中日戦に続きこの3連戦も計26失点。ホーム6戦が平均8失点とは投壊ぶりも甚だしいですね。テレビ観戦ですが見ていて非常に疲れます。
それにしても主力が戻り始めて迎えたマツダの時点で、大型連敗がスタートするなんて予想できませんよ。
次の横浜戦も今永ですし、これでもかと試練が続きますね。
何日か前に解説の谷繁が劇的な事が必要だと言っていましたので、初先発の報道がある清水に完封あたりして欲しいものです。
小川の中5日は以前から言われていたことでしたので首脳陣の責任ですね。
小さい体なので精神論だけではプロは勝てません。
試合の方はとうとう野手陣の気持ちが切れてしまいましたね、監督の求心力、投手と野手の信頼関係、作戦や技術的な事より気持ちで試合をしていたら負け続けるだけですね。
ヤクルトは古田時代に10連敗とかしたことがなかったと思います、2013年から打撃優先にしてから大型連敗が増えてきて優勝か最下位みたいな極端な成績になっていて打てば勝てるけど打てないと負ける0か100の野球をしてると考えますね(ディフェンスを疎かにすると安定した成績は残せませんね)
ここまでくると180度方針転換が必要なのですが球団社長がこのままの戦い方で言ってるので何も変えないのでは勝てないでしょうね。
次のDeNA三連戦は歴史的な連敗になるか止めるか今年1番の試合になりそうですね。
勝てる要素はDeNAはホームでそんなに強くはないのと基本ヤクルトと戦い方は一緒で打線が抑えられると手詰まりになるので先発が7回1失点くらいに抑えれば勝てますかね(ブキャナン以外は無理でしょうね、あと石山が戻ってくれないと勝てないので交流戦で連敗は止まるますかね)
それと選手の入れ代えがあるみたいですが川端と井野が落とされるみたいですが、もっと人の入れ替えをして先発ローテも再編して中5日で5人で回し100球で交代するとか、高梨を中継ぎにするとかやれることは沢山あると思うんですよね、
個人的には先発5人(ブキャナン・原・小川・高橋か山田大・石川か山中)中継ぎ9人(高梨・久保・蔵本・近藤・ハフ・マクガフ・梅野・五十嵐・石山)
野手は終盤に足を使える塩見、坂口は下で再調整して大村を試してもらいたい、あと上田でなく山崎を使ってもらいたいですね。
kさんの通りで、
中5日100球(火曜先発中4日90球→日曜先発)にして、先発5枚。リリーフ9枚。野手15人の編成で行くのがベター。
ついでに野手。
スワローズの野手の守備はボロボロ。
ただ、山田、※バレンティン、※青木(ライトへ)、村上(暫くはファースト)は固定。
中村は基本出る。週1回お休み。
センターは上田と山崎、塩見、はたまた坂口で、1番。
打てなくてもとにかく球数を投げさせる。
ショートはしばらく奥村で西浦待ちかな?
来年は、ショート、センターの外国人選手の補強と、ハム中島FAを獲得検討とかしないとでしょうね。
あと、
バレンティンの起用での新聞報道ですが、
態度が悪いと、大瀬良の相性とかで水曜がベンチ。
昨日は5番起用。
明らかに干すようなやり方はダメで昨日は不満でヤル気なかったですね。
言い方悪いが、
ココは誉めたら伸びる子なんですよ(笑)。
地位が人をつくるってこともあるので、いっそ、キャプテン指名して、持ち上げたら?と。
そのあたり思ったのは、
オランダ代表のとき、ミューレンが上手いこと操縦して、
MLB選手多いのに、キャプテンっぽくさせ、4番ライト固定。大活躍。
ああいうふうに上手いこと持ち上げながら、やったら良いのになとね。
今年はココなりに守備頑張っているとか思うのでね。青木、雄平よりも守備指標高いのに。
FAでセリーグの他球団に行かれたらどうするのでしょうかね?
> 超匿名さんへ
清水に期待せざるを得なくなってしまいましたね。苦しい状況です。
> kさんへ
これだけ先発陣が崩れてしまうと今のままでは厳しいと言わざるを得ないですよね。投手陣の再編は必須ですね。
> タラちゃんさんへ
先発5、リリーフ9という考え方は「あり」ですね。
バレンティンの操縦方法は思った以上に難しいのですかね?