ヤクルト5-2DeNA
何とか何とか交流戦前最後のゲームで連敗を止めてみせた。今日負けていればセリーグのワースト記録を更新し、そのまま交流戦に突入するという最悪の状況となったのだが、その前に連敗を止めてみせた。これでとりあえず小川監督の首も繋がったことだろう。皆が支え合ったナイスゲームだった。16連敗は負け過ぎだが、昨シーズンも交流戦前は借金9だったことを思えば、まだ巻き返すチャンスはあるはずである。一ファンとして今日の勝利を噛み締めたいと思う。
まずは初回である。青木、山田哲の連打に名手ロペスのエラーも重なり、1アウト満塁のチャンスを作ったのだが村上が三球三振に倒れ、2アウトとなってしまった。これが16連敗中のチームか…と感じたのだが、今日6番サードでスタメン出場となった大引がその流れを断ち切る走者一掃の先制タイムリー2ベースを放ってみせた。終わってみれば今日のゲームはこの大引の一打が全てだった。若き主砲村上が倒れた直後の一打はチームを鼓舞する一打となった。前回完封を許してしまった濱口を初回でマウンドから下ろすという意味でも大きな一打となった(何かアクシデントがあったのかもしれないが…)。
2回には古賀の四球からチャンスを作り、今日1番センターでスタメン出場となった塩見がタイムリー3ベースで1点を追加し、3回にはバレンティンの特大ソロホームランでもう1点追加してみせた。
4回以降はDeNA投手陣の前に1安打に封じられてしまったのだが、それでも主力、若手、ベテランがそれぞれ役割を果たした中での5得点は価値があった。1軍で苦しんでいた塩見にもついにタイムリーが飛び出したこともプラスポイントだろう。雄平、坂口の調子が上がらない中で1番センターに定着してくれればチームにとっては大きいはずである。
先発の原は、中4日での登板となったのだが、初回からとにかく飛ばしていった。調子が良いとか悪いとかそんなことは関係なくとにかく思い切って腕を振って投げていた印象である。原に期待したいのはこういった投球である。内外角を広く使って打者を抑えるのが原の投球パターンだと思うのだが、巧さに溺れて勝ち星が伸びなかったのがこれまでの原である。今日は自分から始まった連敗を何としてでも止めるという気迫を感じた。調子が悪くても何とか試合を作る。そんな投手に成長してもらいたい。
リリーフ陣は7回途中におそらくアクシデントで降板となった原の後を継いでスクランブル登板となったハフがしっかり仕事を果たした事が大きかった。連敗中も様々な場面で登板を重ねてきたハフは、今日も難しいシチュエーションでしっかり自分の仕事をしてみせた。勤続疲労は気になるところではあるのだが、チームにとって非常に大きな存在である。
そして怪我から復帰した石山は、まずは8回を任された。1点を失ってしまったもののストレートの威力は感じさせてくれた。リリーフ陣の枚数が増えるという意味で石山の復帰は大きい。
そして最後は梅野がしっかり無失点で締めくくってみせた。
とにかく16連敗で止まって良かった。若手では塩見、古賀、梅野が結果を残し、ベテランでは大引が試合を決める大きな一打を放ってみせた。主力も青木、山田哲、バレンティンがバットで貢献し、石山も戻ってきた。やはり16連敗するようなチーム力ではないと思っている。それだけに野球というスポーツの怖さを感じる大型連敗となった。
昨シーズンのように交流戦で巻き返せるほど単純なものではないと思っているが、17連敗となって連敗が継続したまま交流戦を迎えるのと今日勝って新たな気持ちで交流戦に入るのとでは雲泥の差があると感じる。上手くリセットがかかることを期待したい。
P.S ロペスの一塁手連続守備機会無失策記録が1632で途切れた。この記録に関しては、5月に榎本(東京オリオンズ)の記録を更新した事が報道されたことで初めて知ったのだが、地味な記録ながら素晴らしい記録だと感じた。榎本の記録は50年以上前の記録ということでこの記録を破ったこと自体に大きな価値があるのだが、おそらく50年前のプロ野球と現代のプロ野球では一塁手の役割も変わっているはずである。内野手のサインプレーなどは複雑になっているだろうし、仕事量も増えている可能性がある。そんな中で確実な守備を続けてきたわけだからロペスの守備は間違いなく一級品ということなのだと思う。
ヤクルトは16連敗中に守備陣が大崩れしてしまったこともあって、このロペスの記録がより輝いて見えた。
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コメント
ようやく勝ててほっとしました。ただ一昨年の96敗と合わせて、球団創設50周年に歴史的連敗という、リーグ参入したての球団の様な惨状が起こったことを球団は重く受け止めて、長年の課題である故障者多発対策やドラフトの取り組み等をしっかりして欲しいです。
まず勝ててひと安心。
原樹理中4日でよく投げた。爪大丈夫か?抹消されなかったので、中5日で成瀬との投げ合い勝たないとね。
塩見2安打大きい。ソトの守備酷いとはいえタイムリー3ベースあったし、
まずDHある試合では気楽に9番センターで守備メインで頑張ってほしい。青木レフト、バレンティンDHできますしね。
石山をいきなり8回投げさせるとは驚き。
今後、どっちがセットアッパー、クローザーになるのか?注目です。
先発予想。
6/4札幌ド:高梨vs上沢(予告済)
6/5 :石川vs杉浦
6/6 :小川vs有原
6/7神宮:ブキャナンvs山岡
6/8 :原vs成瀬
6/9 :高橋vsK-鈴木
こんな感じかと、
ハム戦は石川のところで勝たないと、3つ取られる心配ある。
中7日で有原甲子園で投げてくれないかね?
そうなるとバーベイトの可能性もあるのだろうが。
オリックス戦は、
何としても成瀬を打ち崩さないと、大恥かくので、変化球待ちで真っ直ぐ打つ感覚で打ち崩してほしい。成瀬得意のマリポーサー(飛翔)っぷりを。
ここらで、梅雨入りするので、
ローテーション変わってくるのかも?
あとは中5日基本ローテで行くのか?
その場合、高梨は抹消して高橋か?それとも中4日で行くのか?
6人で3週間曜日固定ローテで行くのか?気になります。
連敗止まった要因として予想してなかった古賀のスタメンマスク、石山が戻って後ろに厚みが出たのと、原の球速が増した事、ロペスのエラーと、1番塩見がハマったり、いろんな事が重なった勝利だったと思いますね(石山は7.8割の復調でもう少し投げないとですかね)
やっぱり何か変えないと何も起こらないんだなと思いましたね。
試合を見てると外野の守備範囲は失点を防ぐ為に大事なんだなと改めて感じましたね(レフト線のヒットで塩見がシングルで止めたプレーや塩見の打球のソトの守備ななど)内野の大引・奥村も送球を含めて確実にアウトにしてるので打つよりディフェンスを優先させたいですね(3割打つなら守備は目をつぶってもいいですが)
守備が普通に出来れば防御率0.5位は落ちると思いますね。
連敗が止まりましたが交流戦でどうなるかですね、この試合を見ていて底は脱した感はありますが守備を重視するのか打撃優先にするかで成績も変わってきそうですね(私は守備重視の構成で山崎を入れたいですね)。
あと今後はおそらく古賀のスタメンが増えるでしょうね(小川も古賀ですかね)
交流戦はヤクルトは守備がワーストなのでDHバレンティンで使えるのは他のセ・リーグより、かなりのプラスなのでビジターでも投手次第で割りと勝負になるかなと、あと石山が計算立てば連勝も可能かなと、原がこの試合のような速い真っ直ぐが投げれれば原が投げる試合は負けないかなと、あとはローテですね石川と山中は振り回してくるパ・リーグ相手には通用すると思うのでどこに当てるのかで結果も変わってくるかなと。
日ハムは六連勝中で打線が好調なので高梨がナックルカーブを多投して緩急で勝負できるかですね、相手は上沢でフォーク投手なので見極めが出来るかですね。
それと日ハムのローテは中7日で回してたりオープナーも使ったり、いろいろ試してますよのでヤクルトも他と違う事をやらないと交流戦後もV字回復は難しいかなと感じますね(野手のスタメンはベテランは青木とバレンティンで充分、投手は中継ぎを9枚にして休養日を作る事をしてもらいたいですね。)
お疲れ様です。
ようやく連敗脱出しました。まずは選手に良かったと言いたいですね。
しかしヤクルトファン歴35年以上の私にとってはファン失格かもしれませんが、ここまで来て、この珍連敗記録を49年ぶり塗り替えて欲しい面もありましたが…。(ヤクルトファン一筋だから言わしてもらいますが…。)
昨日は古賀が隠れたヒーローでしたね。
塩見の3塁打はかっこ良かった。意外にもプロ初打点だったですね…。
交流戦は初端から高梨や杉浦にと目がはなせませんが連勝狙って頑張ってもらいたいもんですね
> 超匿名さんへ
ここ数年ようやくドラフトは落ち着いてきていると感じています。しかし故障者の多さは相変わらずですよね。球団には今回の16連敗は重く受け止めてもらいたいですよね。
> タラちゃんさんへ
原はよく投げてくれましたね。アクシデントは爪ですか?
個人的には交流戦初戦とオリックス戦に全て勝って初めて5割以上が見込めるかな?と感じています。早速初戦は落としてしまいましたが…
> kさんへ
日本ハム、栗山監督は本当に色んなことを考えてソフトバンクという巨大戦力がいるパリーグで勝ち切ろうとしている姿が伺えますよね。球団と監督、首脳陣との意思疎通がしっかり出来ている印象です。
> 南国燕さんへ
私は絶対に連敗記録を更新するところは見たくありませんでした。
塩見はこのチャンスを絶対に掴んでもらいたいですね。