ヤクルト4-8ロッテ
タイトルは今日のゲームの1,2番コンビのことであるのだが、結果から言ってしまうと荻野、鈴木の完勝であった。前日のゲームに続いてこの2人に掻き回されてしまった。山田哲、青木も「個の力」と言う意味では12球団トップレベルの選手であることは間違いないのだが、1,2番コンビとしてどうなのか?という部分で言えば荻野、鈴木のコンビの方に嫌らしさを感じた。もちろん22日のゲームで山田哲が4-0、青木が5-0という結果に終わってしまったのに対して荻野5-4、鈴木4-4なのだからそう見えて当然なのだが、今日は敵ながら荻野、鈴木に触れたくなった。
荻野、鈴木の1,2番コンビを見て感じたこととしては、「野村克也氏が好みそうな1,2番コンビだな。」ということである。野村氏はおそらく山田哲、青木両選手の能力は高く評価していると思う。しかしこの2人を今のヤクルトが1,2番に並べることは賛成しない可能性が高いのではないだろうか?野村氏が好む1,2番像にフィットしてこないように感じる(もちろんこの辺りは時代の変化もあるので一概には言えないが…)。
野村氏が好む選手と言えばまずスピードがあることである。荻野はこの部分においては間違いなくフィットしてくる選手である。怪我が多く、プロ野球人生の多くをリハビリに費やしてきた部分もあるのだが、プロ10年目にして打席での落ち着きが出てきており、これまで以上に相手チームに脅威を与える存在になってきていると思う。スピードに関しては、1,2年目の衝撃があまりにも強く、今は当時に比べてアジリティという意味では衰えもあると思うのだが、野球選手としての経験値で十分に補っている印象である。元々超一流の能力があった盗塁、走塁の能力に打撃でもカウントによった読みやシチュエーションによっての切り替えが出来るようになってきていると感じる。33歳にして野球選手としての進化を見せてくれている。
そしてもう一人は鈴木である。鈴木のこれまでの印象は「器用でリーダーシップもあるチームに欠かせない存在。」という感じだったのだが、その反面相手チームに怖さを感じさせるだけのモノは持ち合わせていなかったように感じる。選手としては特徴が見え辛い選手でもあった。しかし野球選手としての器用さと勤勉な性格でコツコツと努力を重ね、NPBのレベルにアジャストしてきた成果がここにきて表れ始めている。22日のゲームでは4打数4安打2ホームラン4打点と大爆発したのだが、今シーズンはレフトをはじめ、様々なポジションを守りながらも打撃でも高いレベルを維持している。このまま行けば間違いなくキャリアハイの成績を残せる成績である。努力によりレベルアップを図りながら、チームのために献身的に動く事が出来る選手。そんな選手が鈴木大地という男なのではないだろうか?この辺りも野村氏に好かれそうである。
荻野、鈴木の両選手の良さを嫌と言うほど味わった21日、22日のゲームとなった。
ヤクルトに視点を当てると22日のゲームは山田哲、青木が完全にブレーキとなってしまった。山田哲のポップフライはホームランと紙一重の部分もあるだろうし、青木は捉えた打球が野手の正面を突いてしまっていた。不運な部分ももちろんあったと思うのだが、荻野、鈴木の活躍を目の当たりにするとどこか淡白に映ってしまう部分があったのも事実である。特に山田哲はチームでどんな役割を果たせば良いのか悩んでいる部分もあるのではないだろうか?山田哲はヤクルトの球界の宝だし、スーパーマンのような存在でもあるのだが、このままでは宝の持ち腐れとなってしまう。オーダーは今一度考え直す必要があるのではないだろうか?
そんなゲームでも村上、中山のフレッシュが4,5番が結果を残してくれたのは嬉しかった。現時点では中山のバッティングはそれ程評価していないのだが、どの場面でも全力でプレーする姿はいかにもルーキーらしく好感が持てる。結果が出なくても我武者羅にプレーしてもらいたい。村上も中山もまだ主軸というよりはチーム事情によって4番目と5番目の打者を勤めたというイメージなのだが、数年後相手に脅威を感じさせるようなポイントゲッターになってもらいたいと感じる。そんな未来を少しだけ見させてもらったように感じた。
P.S 荻野に関しては数年前に記事を書いていました。良かったら読んで見てください。→「荻野貴司」
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コメント
荻野はケガなければあれくらいやれる選手だし、小さいが振れてパンチある選手。問題は動けるからこその自分の体力以上に動き壊れるの繰り返し。
マリーンズの首脳陣には上手いところ休養させながら使ってほしいのは願いたい。
鈴木大地は、
レアード加入やここまで内野のポジションたらいまわしで、危機感持ったことと、HRラグーンの影響の良い面受けたのでしょうね。それにしてもレフトやっても無難にこなしているのと2桁HRには驚き。
国内FAになりもし市場に出てきたら、ショートできる内野どこでも守れる、今はやりの2番打者タイプとして、他球団からすごい評価になるだろうと。
そうしたら取りにいくべきだが、まあミスターマリーンズへの道を歩むのかと。
ウチ。
カツオは適度な休養。
中6日でも厳しいのか?と思ってしまうね。
この順位ですし、先発翌日抹消中10日の繰り返しで良いのかな?
そういえば、昨年の神宮でもマリーンズにはやられたのよね。
大砲いないつなぐチームとは相性悪いのもあるのでしょうけど。
ライオンズみたいに振り回すチームにはバツグンの相性なんでしょうが。
首脳陣。
もう監督、ヘッドコーチ、投手(ベンチ)、バッテリコーチ。
交代の時期に来ていますね。
16連敗しているのに、揺り戻しこないことは、チーム運営の限界に来ています。
もう策がないっていうこと。
ただ3位に入れば日本一になる可能性ある。シーズン丁度半分残っている段階でまだゲーム差9。
まだシーズン半分あって捨てて若手に切り替えるのはお盆のあとでもOK.
お盆まではいろいろな策を弄してでもあがいてほしい。
そのあとにでも若手に切り替えてOKかと。
これだけ荻野と鈴木に打たれたら主導権は握れませんよね。小柄でベースに近くに立って投げづらい側面もあると思いますがインサイドに厳しくいけてないですよね(死球を怖かっては抑えられないですね)
おっしゃる通り山田は差し込まれるポップフライが多いですね、特に得点圏で大きいの狙いすぎで振りも大きいですね(得点圏打率の低さが表れていて、だから1番打者なんでしょうね)
うれしい所では中山の猛打賞で大柄の割りには足が速いですね、本来ならスタメンで使いたいのです今度は雄平が出れなくなってポジション被りが本当に多いですね(ショート・サードがいない)。
試合も相変わらず先制点を取られ野手の気持ちが凹んで追い付いた次の回に失点して、また野手が気落ちして勢いなくなり、すぐに追加点を奪われて野手の気持ちが完全に切れてしまうのがパターン化になってしまってますね。これだと負けのペースが2017年を上回ってるんですよね、これは本当に100敗する可能性が出てきて球団も早めに手を打たないと現実が迫ってきますね。
監督の交代と投手・バッテリーコーチの降格、それと先発ができる新外国人投手の獲得とトレードで先発を取ってこないともう無理かなと(トレードならオリックスが捕手不足なので出場機会が代打だけの西田を出すとかしないといけない所まで来てますね)
次は高橋奎ですが課題は制球力で四球ですね、特に荻野と鈴木が抑えられるかが全てですね、ブキャナン・石川より球威はあるので力でねじ伏せられるかですね(足を高くあげるフォームは制球が安定してないと思うので止めた方がいいかなと)
相手はボルシンガーで今年はよくないので先制点を取れると点を取った後に失点しない事が勝てる条件かなと。
オリックス振替試合が残ってますが交流戦は全カード1勝2敗で進みましたね
今年はとにかく1番バッターが見つからないのがスワローズですね
坂口の死球から狂いました
山田1番でもいいですけど、本来ならクリーンナップを打ってもらわないと……
あとチームとしては盗塁数少ないかな。12球団最下位ですからね。
塩見山崎上田田代と足の速い選手は多いんですけど……盗塁がうまいのは山田だけなんですよね
盗塁のできる選手を補強しても面白いと思います
私はもうすでにドラフトに目が行っているのですがw
やっぱり即戦力先発投手が欲しいですよね
競合必至の佐々木森下を避けても良いと考えてます
宮川哲(東芝)
河野竜生(JFE西日本)
の二人を推します。
宮川のカットはプロでも一流レベルだし、河野の力感のないフォームは意外と打てないタイプ。
今年の即戦力投手はこの二人に森下を加えた三人でしょう。去年あれだけ推した生田目は二軍すら抑えられない状態ですが(汗)
> タラちゃんさんへ
鈴木がレフトも無難にこなし、ホームラン数が増えていることは私も驚きです。おそらくミスターマリーンズの道を歩みそうですよね。
「若手に切り替えるのはお盆の後でOK」同感です。
> kさんへ
中村の打撃が好調で古賀、松本が控えており、長打のある若手(村上、中山辺り)も出てきているため、確かに西田の扱いが難しくなっている部分はありますよね。代打屋の道もありえますが、パリーグで欲しがる球団はあるかもしれませんね。
> saboさんへ
ドラフトの話しは早いですね(笑)。
河野は私もお気に入りです。saboさんに先に名前を挙げられてしまいましたね。