まだキャンプイン前なのだが、今年も2023年シーズンのヤクルトスワローズのポイントとなりそうな部分をいくつか挙げていきたいと思う。リーグ3連覇、日本一奪還という簡単ではない目標を達成するためにどのようなことが必要になってくるのだろうか?
①村上宗隆というアドバンテージ
・1番のポイントには村上を挙げる他ないチーム状況にあるだろう。昨シーズン、三冠王を獲得した若き4番打者は、NPB歴代でもトップクラスの打者であり、村上に依存せざるを得ない状況にあることは間違いない。村上が長期離脱となってしまったり、シーズン通して大ブレーキとなってしまった場合には、リーグ3連覇という部分については、赤信号に極めて近い黄色信号が灯ることになるだろう。
しかし逆に言えば、村上が昨シーズンのような数字を残すのであれば、他球団と明確な違いを出せる選手だけに、ヤクルトはアドバンテージを得ることが出来る。それくらい突出した選手である。私自身は、村上がヤクルトに在籍している間は、優勝し続けてもらいたい気持ちが強い。こんな選手が贔屓のチームに在籍すること自体が稀なことである。リーグ3連覇、4連覇、5連覇を現実的な目標として捉えてもらいたい。
今シーズンは、シーズン前にWBCがあり、調整が難しい部分もあると思われるのだが、開幕から仕上がった状態でシーズンに入れる部分もあるはずである。今シーズンも村上には大いに期待したい。
②得点力のアップ
・①ともリンクしてくるのだが、チームバランスを考えると勝利には、ある程度の得点力が求められる。昨シーズンも得点力はリーグ1位だったのだが、投手力は決して高いとは言えないため、個人的には昨シーズン以上に得点力を高めてもらいたい思いがある。村上のアドバンテージを最大限に活用すれば昨シーズン以上に得点を奪うことは可能だと思っている。レフト以外は、ほぼほぼレギュラーメンバーが見えているだけに、主力に怪我人が出てしまった場合の穴埋めという部分で大きな課題はあるのだが、「個の力」と「打線の線としての力」が上手く噛み合えば、強力打線が組めるはずである。得点力をアップすることが出来れば、投手陣も大胆に攻めやすい状況が作れるはずである。
③投手は質より量
・高津監督が2020年より指揮を執ることとなったのだが、その時点で最も大きな課題として挙げられていたのだが、投手陣の再建である。高津監督は、先発もリリーフもコンディションを重視する起用法で、本来の力を出しやすい環境で登板してもらい、結果を残すことに成功してきた。数字上は、まだリーグトップクラスの投手陣を作り上げたとは言えないのだが、1.5軍クラスの投手を数多く揃え、コンディションを整えたり、適材適所での起用をすることで、1.2軍くらいの力を発揮させ、どうにかやり繰りしてきた経過がある。今シーズンもこの辺りは大きな変化はないのではないだろうか?質を求めたいのは、先発であれば小川、高橋辺り、リリーフであれば清水、田口、ケラ辺りではないだろうか?もちろんシーズン通してコンスタントに結果を残せる投手が複数飛び出してくれることに越したことはないのだが、そう上手くは行かないものである。1軍、2軍限らず、その時その時で使えそうな投手を上手く見極め、起用していくことが今現在の「高津流」、「ヤクルト流」ということになるだろうか?
新外国人投手、移籍組、ルーキーといった新戦力にもある程度の登板機会は与えられるはずである。1軍で投げられるだけの投手を何人用意できるだろうか?
④経験値を活かした落ち着き
・①に書いたように、村上の存在が他球団に対してのアドバンテージになると感じているのだが、もう一つ、ここ2シーズンで厳しいシーズン、CS、日本シリーズを戦い抜いたチームとしての経験値の高さもアドバンテージになると感じている。首脳陣も、選手も優勝争いをする中での緊張感や充実感、成功体験も数多く経験することが出来た。この経験値は何物にも替え難いものである。2023年シーズンも厳しい時期があることはすでに目に見えていることである。しかしそこでバタつかずに冷静に対処するだけの力が今のヤクルトには備わっているはずである。メンタル面の充実、チームのまとまりというものが作り出せれば、簡単に優勝争いから脱落するようなチームではないはずである。
⑤奥川恭伸
・村上以外で個人名を挙げたいのは、奥川ということになるだろう。本来であれば打の村上、投の奥川がチームの顔とならなければならない。しかし奥川は、3年目となる昨シーズンは、ほぼ1年を怪我で棒に振ってしまった。トミー・ジョン手術を回避したことがネガティブに報道されることも多いのだが、その辺りはあくまでも最終的には本人の判断を信じるしかない。保存療法を選んだということは、今シーズン登板する可能性があることを示している。どこまでの投球が期待できるかは分からないのだが、投げれる状態にあるのであれば、ある程度の質も求めたくなる投手である。
2023年シーズンのポイントは以上の5つとしてみたい。村上は大きなアクシデントがない限りは、ヤクルトに残るのは後、2シーズンか3シーズンである。その間はヤクルトはリーグ優勝をし続けなければならないと思う。まずは今シーズンしっかりリーグ3連覇を達成してもらいたい。
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