2023年ヤクルトのキャンプ、オープン戦①






今日で2023年のヤクルト春季キャンプも打ち上げとなる。キャンプ前に個人的なキャンプのポイントの記事を書いていたため、そのポイントに沿って、今年のキャンプ、オープン戦の振り返り記事第1弾を記しておきたい。
正直今年のキャンプを振り返ってみると、少しアクシデントによる怪我人が多かったかな?という印象があり、高い点数を付けづらいキャンプになってしまったのかな?という気がしている。この辺りは高津監督をはじめとする首脳陣がどのような振り返りを行うのかコメントを確認してみたいと思う。その分若手選手にも実戦経験を与えることが出来たというプラスポイントもあったように感じる。その辺りを含めて振り返ってみたい。

①新戦力チェック
新外国人選手

・まだ実戦登板を1回行ったのみであるため、今後のオープン戦での登板も見守っていきたいのだが、まずはピーターズ、ケラ、エスピナルの3投手がしっかりキャンプを過ごし、実戦で登板できる状態を作れていることを評価したい。細かい話はそれからである。
私が最も注目していたケラについては、投げてみて、本人が右肘の状況にどれ程違和感を感じているか?という部分が気になる所である。まだまだ気温も上がらず、無理が出来ない時期であるため、コンディションを確認しながら、徐々に出力を上げていくことが出来れば理想的である。開幕時点でどの程度のコンディションに持っていけるか?という部分にどうしても目が行ってしまうのだが、焦らずに調整してもらいたい。
ピーターズは、まずは実戦で安定した投球を見せてくれた。まだ2イニングを投げただけであるため、今後の投球にも注目なのだが、先発投手の枚数が揃わない中で、このピーターズに掛かる期待は大きくなりそうである。
エスピナルは、オープン戦での登板ではいい所なく打ち込まれてしまった。エスピナルに関しては、獲得が発表されてから不安視されていたコントロールやランナーを置いてからの投球という部分にやはり不安があることを露呈してしまった。ここから修正を図っていくことになりそうである。

ルーキー
・ドラ1吉村は、初のオープン戦でも自分らしさを存分に発揮してくれた。昨年の日本シリーズ前の練習試合でもヤクルト打線を抑え込んだように、短いイニングであれば、すでにNPBの打者相手にも通用するだけのボールは投げられていると感じるし、マウンド捌きという部分でも合格点を与えることが出来そうである。チーム事情的には先発で期待されていると思われるため、次は長いイニングの登板を見てみたい。
澤井、北村は、時間がかかりそうな長距離砲タイプなのだが、まずはドラフト5位の北村が1軍キャンプに抜擢され、打席での落ち着きを見せてくれた。プロの1軍クラスの投手にアジャストすることは簡単ではないのだが、実戦でも打席で慌てる様子がないところがプラスポイントである。今後の成長に期待したい。
澤井もキャンプ終盤に1軍キャンプに合流し、オープン戦にも出場してみせた。北村同様、実戦経験を積む中でプロの投手のボールにアジャストしてもらいたい。
澤井、北村ともにもう少し1軍のオープン戦で出場機会を得られると思われるため、まずはプロの投手のボールを打席で数多く体験することからスタートである。

移籍組
尾仲、三ツ俣に関しては、キャンプ、練習試合、オープン戦と多くの出場機会が与えられている。目立った結果を残している訳ではないが、両選手ともに便利屋的な役割を1軍で担ってもらいたい。もう少し実戦でのプレーを見てみたい選手である。

②レフトのレギュラー争い
・山崎の怪我での出遅れ、丸山和、宮本丈らも怪我での離脱がある中で、最も注目を集めたのは、捕手登録の内山だった。楽天とのオープン戦では、ドラ1荘司、ドラ2小孫からホームランを放つなど、バットで結果を残している。高津監督も今シーズンは捕手と外野手の二刀流で起用する意向を示したため、内山がレフトで先発出場するゲームも増えそうである。守備では、プロの打者の打球判断という部分で慣れるまでに時間がかかると思われるが、その辺りは内山程の野球センスがあれば克服可能だろう。非常に楽しみになってきた。
この内山がレフトに回ってきたことで、危機感を抱かなければいけないのは、同じく打撃でアピールしたい濱田である。こちらもキャンプ終盤から1軍に合流すると実戦でしっかり結果を残している。年齢的にも内山には負けられないため、今後のオープン戦で派手にアピールしていく必要がある。
そして大ベテランの青木も元気な姿を見せてくれている。流石にバリバリのレギュラーとして活躍するのは難しいかもしれないが、まだまだプレーでチームを引っ張ってもらいたい。
その他でも並木、赤羽、松本友なども「らしさ」は見せてくれている。レフトの争いは、シーズン開幕後も続いていきいそうである。

③内山壮真の成長
今キャンプのMVPと言っても過言ではない成長ぶりを見せてくれた。流石にWBC日本代表で正捕手の中村を追いやるということまでは首脳陣は考えていないようだが、その打撃センスを活かすべく、レフトでの起用を画策し、内山本人もその期待に応えてくれている。高津監督の構想は「あくまでも打てる捕手として育てる。」ということであるが、どんな成長曲線を描いていってくれるだろうか?星稜高校入学時点で「天才」と謳われた少年が、プロの世界で早くも開花の時を迎えているのだろうか?どんな選手に成長するのか楽しみである。

④投手の新戦力は現れるか?
・この部分については、ここまではどちらかというと不安要素の方が大きいと感じる。過去に実績のある原や大下が怪我で出遅れ、エース候補奥川もまだ実戦登板という所は時間がかかりそうである。また高梨や金久保辺りもアピールしきれておらず、新戦力以外の枚数が想定より足りていない印象である。ここで若手に飛び出してもらいたいのだが、現時点での印象では、ドラ1ルーキーの吉村くらいしか1軍の戦力として計算出来そうな投手が出てきていない印象である。
竹山はまだ良いボールと悪いボールがはっきりしており、実戦という意味ではもう少し時間がかかりそうだし、市川も粘り強くは投げれているが、決め手に欠ける印象である。期待の2年目山下も怪我で離脱してしまい、若手がアピールしきれていない。
先発という意味では、小川、高橋に続く投手がいずれも決め手不足という状況であり、それこそ吉村、ピーターズという新戦力に期待せざるを得ない状況にある。そして石川に関しても本人のコメントを聞いていると不安要素の方が大きいのだが、それでも先発ローテに入れざるを得ない状況にあることが「チーム」単位で考えた時には不安材料となる。明らかに枚数が足りていないように感じる。小澤、吉田辺りにも期待したいのだが…
リリーフに関しても若手では、柴田が多少結果を残したくらいであり、「新戦力」という意味では物足りない。こうなると開幕時点では、昨シーズンのメンバーを中心に戦っていくことになりそうである。

⑤奥川の状態
・2軍キャンプとなった奥川は、久々にブルペンで投げ込む姿を見せてくれた。強度を上げたり、球数を増やしたりはしていないため、まだまだ時間はかかりそうなのだが、とりあえず、ブルペンで投げることが出来て良かったのではないだろうか?とにかく焦らずに右肘の状態を戻していってもらいたい。一ファンとしても焦らずに見守りたい。




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