2023年WBC日本代表メンバー決定

本日2023年WBC（ワールド・ベースボール・クラシック）の日本代表メンバー30名が正式に発表された。すでに12名は先行発表されており、それ以外のメンバーも内定報道があったのだが、その報道通りのメンバーとなった。詳細なルールを把握していないのだが、ラウンドごとの選手の入れ替えも可能とのことで、投手を中心に多少の入れ替えもあるのかもしれない。
代表メンバーは以下の通りである。
投手
・ダルビッシュ有（パドレス）・戸郷翔征（巨人）・松井裕樹（楽天）・佐々木朗希（ロッテ）・大勢（巨人）・大谷翔平（エンゼルス）・伊藤大海（日本ハム）・山本由伸（オリックス）・栗林良吏（広島）・今永昇太（ＤｅＮＡ）・湯浅京己（阪神）・宇田川優希（オリックス）・高橋宏斗（中日）・宮城大弥（オリックス）・高橋奎二（ヤクルト）
捕手
・甲斐拓也（ソフトバンク）・大城卓三（巨人）・中村悠平（ヤクルト）
内野手
・山田哲人（ヤクルト）・源田壮亮（西武）・牧秀悟（ＤｅＮＡ）・中野拓夢（阪神）・岡本和真（巨人）・山川穂高（西武）・村上宗隆（ヤクルト）
外野手
・近藤健介（ソフトバンク）・周東佑京（ソフトバンク）・ラーズ・ヌートバー（カージナルス）・吉田正尚（レッドソックス）・鈴木誠也（カブス）

2017年以来久々のWBCとなるのだが、メジャーの大物も参加する豪華なメンバーとなった。まずはこれだけのメンバーを招集することが出来たこと自体が素晴らしいことだと感じる。私自身は2013年のWBCの事前記事で、WBCという大会の未熟さについて記事を書かせてもらったことがある。

上記の記事で触れているように、2013年大会については、NPBの選手会が一旦は不参加を決定しており、メジャー組も次々と出場を辞退しているという状況があった。私自身も一ヤクルトファンとしてWBCよりもシーズンに重点を置いてほしいという気持ちを持っており、「WBC」という大会をどのような気持ちで見れば良いのか分からない状況にあった。そこから10年の月日が経過して感じることは、「日本代表がWBCという大会に真剣に取り組んできたことが、プラスに働いているんだな。」ということである。第1回目が開催された06年大会の時にイチローが「最初にWBCと聞いて何でボクシングの話？と本当に思った。」という主旨の発言があったと思うのだが、その後で「WBC日本代表というものを名誉あるものに育てていかなければならない。」というような主旨の発言も行っていたはずである。このイチローの発言が17年の年月を経た中で実現してきていることを感じることが出来ている。WBC日本代表というものに憧れた少年たちが、今その舞台に立とうとしている。日本代表のバトンはしっかり次世代へ受け継がれている。このことに関しては、日本球界は誇りを持って良いと思う。WBCというMLBが中心となった大会は、サッカーのワールドカップのようなしっかりとしたレギュレーション、ルールにはなっておらず、「公平性」という視点で見るとツッコミどころがあまりにも多い大会なのだが、そんな大会に真剣に取り組んできたことが、日本球界の未来を作ってきたと言っても過言ではないのではないだろうか？
今回栗山監督が選んだ30名は非常に魅力的であり、バランスも良いように感じる。母親が日本国籍のヌートバーが選ばれたことも、この先々を考えると意味のあるものだと思われる。コロナ禍の閉塞感からの反動という部分もあるのかもしれないが、今回のWBCは、これまで以上に熱量の高い大会となりそうである。私自身も10年前に比べれば、今回のWBCには興味を持てている状況である（それでもレギュレーションやルールに改善が見られない部分には「？」も付いてしまいますが…）。様々な野球に触れられることを楽しみたいと思う。

P.S　ヤクルトは、高橋、中村、山田、村上の4名が選ばれましたね。山田は成績的にもコンディション的にも辞退してもおかしくないような状況にあったと思うのですが、しっかり出場してくれるようですね。これまで長年に渡って日本代表のユニフォームに袖を通してきた選手だけに、代表としてプレーすることの素晴らしさや責任をしっかり感じているのでしょうね。山田のこういう姿勢は他の選手にも伝わりそうですよね。

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