毎年のことではあるのだが、今年も戦力外通告の記事を書かなければならない時期に差し掛かった。上記のサンスポの記事の通り、7選手に戦力外通告がなされたとのことである。それでは、各選手について簡単に触れていきたい。
嘉弥真新也
過去記事はこちらから→嘉弥真新也、増田珠を獲得 | ヤクルトファンの日記 (ysfan-nikki.com)
・ソフトバンクで実績を残しサウスポーは、そのソフトバンクを戦力外となり、今シーズンは新天地となるヤクルトでプレーすることとなった。オープン戦ではしっかり結果を残し、開幕1軍を勝ち取ったのだが、開幕直後に躓くと、そのまま本来の実力を1軍で発揮することが出来ず、不本意なスタッツに終わってしまった。左打者相手に投げ込む、打者の背中の後ろから外角いっぱいへ曲げるスライダーは、素晴らしいボールなのだが、そのボールのコントロールと安定感に欠けてしまった印象である。現役続行希望があるとのことで、次の所属先が決まると良いのだが…。
尾仲祐哉
・9月に1軍に登録され、阪神戦で登板したのだが、この試合で2回4失点と打ち込まれてしまった。尾仲にとっては、生き残りを賭けた登板だったと思うのだが、ここで打ち込まれてしまったのは痛かった。今シーズンは2軍である程度の数字は残していたのだが、決め手が欠ける印象を最後まで払拭することが出来なかった。
近藤弘樹
・20年シーズン後に楽天を戦力外となった近藤に興味を示したのは、ヤクルトだった。そして近藤は、ヤクルト首脳陣の期待に見事に応えてみせた。150キロを超える高速シュート(ハードシンカー系のボールだったかな?)を惜しみなく投げ込む姿は、一度どん底を見た男の覚悟が伝わってきた。21年シーズン前半は、結果を残す中で火消し役を任されていたのだが、常に全力で腕を振る姿は、ヤクルトファンの心を掴んだ。ヤクルトで登板したゲーム数は、22試合、イニングにして18回2/3のみなのだが、ヤクルトの救世主的役割を果たしてくれた近藤を支持するヤクルトファンは、数多い。2021年5月に故障離脱して以降は、ついに最後まで1軍のマウンドに上がることは出来なかったのだが、他の投手に刺激を与えてくれたのではないだろうか?近藤一樹や現役では原にも感じるのだが、覚悟を持って強烈に腕を振る姿は、印象的である。
過去記事はこちらから→「イメージの中にあった1つの形での勝利。明日も勝利が欲しい。 | ヤクルトファンの日記 (ysfan-nikki.com)」
下慎之介
・健大高崎では、甲子園にも出場し、ある程度名前の知られた投手だったのだが、そんな投手が育成ドラフトで指名されたことに驚いた。長く感じるリーチを柔らかく使ったフォームに特徴があったのだが、中々結果が出ない中で腕の位置を下げるなど、試行錯誤が続いていた。しかし結果に結びつけることは出来なかった。
高卒4年での戦力外通告ということで、この部分に関しては、ヤクルト球団としても痛恨の出来事だろう。大学、社会人など他の進路を選んでいれば、また違った野球人生が待っていた可能性がある投手である。だからこそヤクルトで育ち、支配下契約を勝ち取って欲しかったのだが、そんな私の思いは届かなかった。
嘉手苅浩太
・プロに入って以降、レベルの高さに戸惑いながら野球に打ち込んでいるように見えた。投球フォームを中々固めることが出来ず、常に悪戦苦闘していた印象である。大柄な投手でも、高校時代からバランスの良さには定評があり、きっかけ一つで結果を残せる可能性があると見ていたのだが、このタイミングでの戦力外通告となってしまった。
三ツ俣大樹
・派手な活躍はなかったが、フロント、監督をはじめとする首脳陣からは、一定の評価を受けていたのではないだろうか?1軍での守れるユーティリティ選手としてもチームを支えたし、2軍のゲームでのプレーも若手のお手本になっていたのではないだろうか?高校時代は長打力のある打撃が評価されていたと思うのだが、NPBでは、堅実に守れる内野手として存在感を示してくれた。
フェリペ
過去記事はこちらから→木須フェリペと育成契約 | ヤクルトファンの日記 (ysfan-nikki.com)」
・ある程度のレベルの捕手が大勢いるヤクルト捕手陣に喰い込むのは、中々ハードルが高いことに違いはなかっただろう。何とか2軍でマスクを被る機会を増やし、将来へ繋げていこうとする球団としての姿勢は伝わってきたのだが、表舞台に出ることなく、戦力外となってしまった。下克上は簡単ではない。
各選手、これまでチームを支えて下さり、ありがとうございました。
2018プロ野球チップス第1弾 D-03 近藤弘樹(楽天)【新品】 価格:230円 |
にほんブログ村
コメント
なんと言っても近藤ですよ。復帰が叶わずこの結果は無念でしょうが、球団としてもこれ以上はというところでしょうし仕方ないですかね。
トレードで移籍した西浦も戦力外になったようです。こちらも寂しいニュースです。
超匿名さんへ
ヤクルトで活躍した期間は、非常に少なかったですが、少ない登板数で強烈なインパクトを残してくれましたよね。
去年よりは予想していた選手かもしれません。
小川GMのドラフト戦略や補強はほぼ理にかなっていたと思いますが、結果に結ぶかは本当に厳しい世界ですね。ある意味フェリペが一番意外でした。ネット情報では怪我で捕手が出来なくなったとありましたし、中川に押し出される形かもしれませんね
しかしなぁ、下も嘉手刈もかぁ。高卒素材型は難しいか
saboさんへ
チームを強化していくため、維持していくためにはどうしても選手の入れ替わりは必要ですからね。