2024年シーズンのポイントは?

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毎年年始の恒例となっている、ヤクルトスワローズの今シーズンのポイントについての記事を独断と偏見で綴っておきたい。昨年セリーグを制覇し、そのまま日本一に輝いた阪神タイガースに勝利することは簡単なことではないのだが、それでも2021年、2022年にセリーグ2連覇を達成したチームとして、あくまでもリーグ優勝、日本一を目指してもらいたい。それでは、個人的なポイントを記していきたい。

①村上、山田、塩見のスタッツ
・21年、22年シーズンの連覇に大きく貢献したのがこの3選手である。しかし23年シーズンは、村上が不振に苦しみ、山田、塩見はコンディション不良で出場数を大きく減らしてしまった。この3人の成績が大きく落ちてしまったことが、チームの低迷に繋がってしまったことは間違いない。もちろん、穴を埋めるような選手が現れれば良いのだが、村上、山田は、すでにNPB史に名を残すようなスーパースターだし、塩見も走攻守三拍子揃ったアスリート型野手のトップに位置するような選手である。そんな選手の代役を務められる選手が簡単に表れることは、ほぼありえないことである。そうなるとこの3選手には、ある程度の数字を残してもらう必要がある。
村上には、全試合出場も視野に入れてもらいたいし、山田、塩見にも最低でも120試合以上(出来れば130試合以上かな…)は確実にゲームに出場してもらいたい。それだけゲームに出場出来れば、自ずと数字は付いてくるはずである。
昨シーズン、打撃面でも守備面でもメカニックに多少なりとも狂いが生じているように見えた村上には、何とか2024年シーズン開幕までにズレを修正し、22年シーズンとまでは行かなくても3割40本くらいを期待したいし、山田にも2割7分台~8分台辺りの打率を期待したいし、塩見にも走攻守でチームに貢献してもらいたいと思っている。脇を固めるメンバーという意味では、オスナ、サンタナの両助っ人がいたり、扇の要に中村がいたり、守れる遊撃手長岡がいたりと、ある程度のメンバーが揃っているため、それだけに村上、山田、塩見のスタッツは重要になると思われる。この3人がシーズン通して活躍するようであれば、相手チームからすると脅威になるはずである。

②投手陣のやり繰り
・高津監督が指揮を執り始めてから、明らかに変化があったのが、投手の起用法である。とにかくコンディション面を重視し、負荷が大きくかかるような起用を避けながら回している印象がある。この戦略が上手く噛み合ったのが21年、22年シーズンで、噛み合わないまま、ずるずるとシーズンを過ごしてしまったのが、20年、23年シーズンである。24年シーズンに関しても、今のヤクルトの投手陣の現状を見ると、これまでと同様に、コンディションを重視しながら、質より量で勝負する他ない戦力にあると思われる。先発、リリーフともに計算出来る投手は少ない印象である。その中でどんなやり繰りをしていくだろうか?
現時点での、投手陣の序列を考えてみたい。

先発
計算出来る投手
・小川、サイスニード
ある程度計算に入れたい投手
・高橋奎、吉村、小澤、ロドリゲス、石川
コンディション面、実力面が不明瞭な投手
・奥川、山下、山野、原、金久保、西舘、松本健、ヤフーレ
起用法が不明瞭な投手
・高梨、阪口、宮川

こう見ると、中々厳しいメンバーであると言わざるを得ないところである。確実にローテで投げてくれそうなのは、すでに30代に突入している小川とサイスニードくらいである。「ある程度計算に入れたい」とした投手の中で髙橋奎、吉村、小澤には、しっかりローテに入ってきてもらいたい。ロドリゲス、石川については、「コンディション面、実力面が不明瞭な投手」との競争になってくるのではないだろうか?突き抜けてくるような投手が出てくれば良いのだが、現状期待薄である。もしかすると高梨や阪口、宮川も先発起用があるかもしれない(特に宮川は、トレードで獲得した際に、小川GMが先発で期待しているとのコメントを残している。)。

リリーフ
計算出来る投手
・田口、清水
ある程度計算に入れたい投手
・石山、木澤、大西
コンディション面、実力面が不明瞭な投手
・星、山本、エスパーダ、嘉弥真、今野、丸山翔、尾仲、長谷川、石原、近藤
起用法が不明瞭な投手
・高梨、阪口、宮川

リリーフ陣に関しては、田口、清水の2枚が揃っていることは心強い。もちろん勤続疲労というものは気掛かりではあるのだが、コントロールに苦しむことのない投手が8回、9回に控えていることは1つのストロングポイントである。ここに石山、木澤、大西、星、嘉弥真、エスパーダ、今野、丸山翔辺りが入ってきてくれることが理想的だろうか?田口、清水と肩を並べられるような投手が後1人出て来てくれれば、だいぶ勝ちパターンは見えてくるのだが、どうだろうか?
投手陣全体を見てみると、ドラフトで上位3人を即戦力系の投手としたのとは裏腹に、外国人投手の補強は将来性も見込んだ指名を行っているところに、どことなくちぐはぐ感もあるのだが、この補強、編成が吉と出るだろうか?それとも凶と出てしまうだろうか?
今シーズンも各投手のコンディションを重視しながら、やり繰りしていく他ないメンバーであると感じる。


③若手野手の突き上げはあるか?
・昨シーズン前と同様に、投手以外の8つのポジションの内、7つのポジションにはすでにある程度レギュラーを確保している選手が存在し、レギュラーがはっきりとしていないポジションはレフトのみという状況にある。レフトに関しては、打撃に特徴のある濱田、内山、澤井(怪我の状態にもよるが…)、スピードタイプの並木、丸山和、山崎、移籍組の西川、大ベテラン青木らで激しいポジション争いが行われることを期待したい。
そしてレフト以外のポジションについても、あわよくば主力からポジションを奪取できるような若手の突き上げに期待したい。
捕手であれば、内山、古賀辺り。
内野手であれば、武岡、北村恵、北村拓、増田辺り。
正直捕手の内山、古賀以外は、レギュラーとの差がまだまだあるように感じるのだが、若手の成長がチーム力を高めることは間違いない。22年シーズンの長岡のように突き抜ける選手の登場を期待したい。最有力候補は内山ということになるだろうか?

④対阪神
・2024年シーズンのセリーグも本命は阪神ということになりそうである。私自身は、ここ数年、投手陣が整備されている阪神が最もバランスが良いということをシーズン前のブログで書き続けてきたように記憶しているが、ついに2023年シーズンに岡田監督が指揮を執り、バランスの良さを結果に繋げてみせた。こうなると「勝ちを知った強み」というものが生まれてくると考えて良いと思っている。投手陣が安定しており、野手陣も近本、大山、佐藤輝など幹となる選手が複数出てきているため、大崩れすることは想像できない。しかも半分は、相手チームを飲み込むような雰囲気のある甲子園で戦わなければならない。しかしその阪神と互角以上に渡り合わない限りは、リーグ優勝というものは難しくなってしまう。その阪神と戦くためにポイントになりそうなのは、まずは、村上宗隆の復調である。三冠王を獲得した22年シーズンに関しては、独特の雰囲気がある甲子園での阪神戦やマツダスタジアムでの広島戦でも結果を出し続け、村上の一振りで球場の雰囲気を一変させてしまうことがあった。こんな芸当が出来てしまう選手は、ほぼ皆無だと思うのだが、村上にはそういったプレーを期待できるだけの実力がある。阪神と互角以上に戦うには、まずは村上宗隆の存在が必要になる。
もう一つは、投手陣、守備陣の踏ん張りになるのではないだろうか?阪神の投手陣から多くの得点を期待することは出来ないだけに、その分ヤクルトも投手陣が粘る必要がある。23年シーズン以前は、阪神打線の迫力不足にも助けられ、上手くロースコアの展開に持ち込めるゲームも多かったように記憶している。そういったゲームを増やして何とか喰らい付いていきたい所である。

⑤2番長岡
・最後は、個人的な好みの問題なのだが、昨シーズンから何度かこのブログで触れている「2番長岡」について触れておきたいと思う。23年シーズンの長岡は、打率、本塁打、打点という項目で数字を落としてしまい、シーズン中盤以降は、送りバントにも苦労するなど、シチュエーションに応じた打撃が出来ていなかった。それでも元々はバットコントロールの良さもあり、小技も苦手とは思えない選手だった。おそらくはそういった打撃センスを持ち合わせている選手であると思っている。15年シーズンにリーグ優勝を果たした時の「2番川端」に重ねることは流石に時期尚早ではあるのだが、私はパンチ力もあって、ここ2シーズンで1軍での試合を多く経験している長岡が2番に収まれば、打線が組みやすくなると見ている。もちろん長岡がある程度の結果を残さなければ「絵に描いた餅」になってしまうのだが、レギュラーを獲得して3シーズン目を迎える長岡には、これまでとはまた違った役割が出来る選手に成長してもらいたいと思っている。

今シーズンのポイントとしては、以上の5つを挙げてみたい。皆さんは、今シーズンのヤクルトスワローズのポイントとしてどんな部分を挙げますか?皆さんの考えも聞いてみたいと思います。









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コメント

  1. 超匿名 より:

     記事内容は素晴らし過ぎてほぼ追加で書くことはないのですが、良い状態の奥川の復活が見たいですね。
     阪神は近年の安定した順位と投手力から考えると、去年のヤクルトみたいな大崩れする可能性は低く思えます。あえて不安要素とするなら連覇は未経験な事ですかね。
     冷静な戦力分析を別に考えると村上レベルの打者がいる間にあと1回、出来れば残り2シーズンの両方とも優勝すべきです。ONがいてV9の巨人、清原と共に黄金時代だった森西武、松井がいた時代の巨人も3回優勝してますし、近い例だと丸と鈴木を中心に広島の3連覇がありました。だから2回じゃもの足りません。あと1度の優勝はマストだと思っています。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      奥川がどんなコンディションにあるのか分からないこと、またほぼ2シーズン棒に振ってしまっていることから24年シーズンのポイントに挙げることは避けましたが、多くのファンが復活を待っていますよね。
      投手を中心にした阪神が強いのは間違いないですが、私も村上がいるうちにもう1回は優勝してもらいたいと思っています。

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