見方によってはナイスゲーム

ヤクルト7-2中日

病み上がりの中日笠原から序盤に得点を重ねての快勝ということで、やはり弱いチームの勝ち方だな。という見方もできるのだが、高橋が150キロ超のストレートで押しまくり、村上、廣岡、奥村といった若手も結果を残し、青木、山田哲、中村といった主力もしっかり勝利に貢献したのだから見方によってはナイスゲームであることに変わりはない。

高橋は初回に平田、アルモンテのヒットであっさり先制点を奪われてしまったのだが、それ以降は、キレのあるストレートを軸に高橋らしい投球を披露してくれた。ストレートで相手打者を差し込む事が出来ていたため、スライダー、チェンジアップも効果的に使えていた。私が見た中ではプロ生活の中で№1の投球内容だったと感じた。おそらくチェンジアップはまだそれ程精度が高くなく使いづらいボールだと思うのだが、これだけストレートが走っていれば相手打者も思わず手が出てしまうこともあるのだろう。ナイスピッチングだった。

打線はこの日は前日のゲームでホームランを放った廣岡を1番に据えてきた。中々思い切ったオーダーである。初回はその廣岡は凡退してしまったのだが、青木、山田哲の連打で1アウト2,3塁のチャンスを作るとバレンティンの犠牲フライですぐさま同点に追いつくことに成功した。終わってみればこの回にしっかり同点に追いつけた事が大きかった。
2回は下位打線でチャンスを作ると1番廣岡が勝ち越しタイムリーを放ち、首脳陣の起用に応えると相手チームのエラー、押し出しも絡んでこの回3点を追加する。そして3回には村上、4回には青木がソロホームランを放って中日を突き離すと5回にも1点を追加し、勝負を決めてみせた。
1番廣岡については、以前このブログの読者であるJEF九郎さんが「1番廣岡も面白いのではないか?」という主旨のコメントを下さったのだが、それが実現する形となった。塩見が1番に入るときにも感じるのだが、結果を残す残さないは度返しする必要があるが、非常に「見栄えは良い」。長打も放てる大型トップバッターというだけで夢がある。このゲームの起用は相手先発投手がサウスポーの笠原だったからという部分が大きいと思うのだが、次戦以降廣岡が先発起用された場合に何番で起用されるのか注目してみたい。
今日は序盤で試合の流れを掴む事が出来、村上、青木にもホームランが飛び出すなど快勝ではあったのだが、明らかに中日先発の笠原の調子が良くない中での快勝だった事を忘れてはならない。私の中では笠原の評価は高く、粘りのある投球フォームと相手打者のタイミングを狂わすチェンジアップが元阪神の井川投手と被る事がある。調子が上がって来ればかなり厄介な相手だと感じる。調子が上がってきたときにどう攻略するか?という部分が大事である。

P.S 5点差があっても今のチーム状態であれば勝ちパターンのリリーフを出さざるを得ませんよね。ハフ、マクガフが投げてくれると安心感は強いのですが…チームにとっては決して良いことではないですよね。

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コメント

  1. JEF九郎 より:

    いつもありがとうございます。いよいよ廣岡1番起用きましたね。結果はさて置きですが、今シーズンは廣岡にとって、数字はかなり厳しいものの、中々良い一年になっている気がします。守備の上達もようやく多少は感じられましたし、打つ方も四苦八苦しながらポツポツとは良いシーンも見受けられますし。

    太田も期待の選手なので、現状は投手によって打順は変わるでしょうが、二人で切磋琢磨して成長して欲しいものです。

  2. タラちゃん より:

    初回。ビシエドの三振ゲッツーに助けられた。
    アルモンテのタイムリー。まだ初回なの前進守備してヒット。
    ああいう余裕のなさっていうのはこの試合は助けられたが大問題。
    1点を惜しんで、複数失点されたのか、首脳陣はおおいに反省していただきたい。
    その三振ゲッツーがこの試合のキーかと。
    高橋はフォアボール1つで打線のキーである2番大島を封じたことも大きかった。
    ドラゴンズはセリーグで1番で野手の構成と思っているので、他のチームにも恐れずに攻め込んでほしい。

    ハフ、マクガフの投入。
    明日試合ないし、連投でない。
    マクガフはリリーフ失敗したあとなので、なるべく早く成功体験しておきたいところ。
    酷使もそうなんですが、4日以上投げず、肩が軽すぎ、試合勘なくなることを防ぐことも重要なので、そのあたりの運用をしっかりとしてもらいたいところ。

    村上調子戻ってきた。
    カープ戦から8/18までハマスタ、東京ドームとずっと関東にどっしりといる事できることで、コンディション調整できているのかと。

    青木も、土曜の休養もあり、コンディション良かった。

    明日から9連戦。東京にどっしりといる事できるのは利点。
    8/9の東京ドームで星が菅野と投げ合うのかな?先発調整のために昨日はベンチ外れたそうです。
    青木、バレンティン、雄平などうまい事交互に休ませるなどの運用や、
    大差ついた試合であれば、この酷暑なんで山田哲人、村上、中村までもベンチに下げるなどうまい事やりくりしてほしいね。

  3. 超匿名 より:

     ゲーム差からすると最下位攻防戦にもなりませんが、高橋周平を欠く中日相手にホームで3連敗に終わっては、最下位であっても許容範囲を超えているだろうと思っていたので勝ててよかったですよ。
     下位から動かすとは思っていなかったので、廣岡の1番起用は驚きでしたね。右方向へのタイムリーでしたが意外と器用なんでしょうかね。
     

  4. k より:

    確かに弱いチームの勝ち方ですね。DeNA戦の大貫も中日の笠原も序盤でKOして先発がQSで勝ちパターンのリリーフで逃げ切るという形しか今のところないでしょうね(延長も不利ですし、先発が序盤で崩れると盛り返す力もない、勝ちパターンを使えない接戦だと抑えられない、やっぱり石山の不在と先発が全てだと思います)
    高橋に関しては基本相手は真っ直ぐ待ちですよね、なのでスライダーやカーブでストライク取れれば、あの速い真っ直ぐと両方を待つことは出来ないのでそうは打たれませんね。
    徐々に勝てるピッチングになってきてますから今年のオフの過ごし方しだいでは来年は左のエースになりますね(石川以外でやっと軸になる左の本格派が出てきたかなと)
    あと広岡の1番スタメンは出塁率がポイントですね、下位だと自由に打っていた印象ですが1番だと初回の入りや次が青木なので、ある程度は考えたバッティングしないといけませんからね。
    広岡の守備はかなり向上してるので課題は打撃だけですね、速い真っ直ぐに空振りが目立つので1発で仕留められるかですね(左投手なら引っ張ってもいいですが相手が右なら最初からフルスイングではなく逆方向意識した打撃をしないと率は上がらないですね)
    あと昨日の堂上ですが、ヤクルトバッテリーは甘く見過ぎですよね。ほとんど初球にストライク取りに行った高めの甘い球を打たれてますから入りは厳しいコースにいかないとですね(もっとインサイド厳しく行くか外の変化球から入るとか)
    それと昨日の久しぶりに平井でしたが見た目も投球もかなり苦労したなという印象でしたね、真っ直ぐがもう少し速くなるとフォークも生きるかなと(148位は欲しいですね)
    次から9連戦ですかヤクルトは7月終わりから移動がほとんどないので、やりやすいと思うので最低でも5勝4敗でいきたいですよね。特に阪神にはカモられてますし相手の先発ローテも苦手にしてないガルシア・青柳・秋山ですから何とか序盤で攻略できればですね(ソラーテは左打席は怖くないので山田大じゃなく星の先発もあるかなと)

  5. FIYS より:

    > JEF九郎さんへ

    廣岡含め若手が競い合ってくれると嬉しいですよね。ポテンシャルの高さと言う意味では廣岡が№1ですかね?

  6. FIYS より:

    > タラちゃんさんへ

    初回のビシエドの場面で三振ゲッツーを奪えたのは大きかったですよね。このゲームのポイントの1つでしたね。

  7. FIYS より:

    > 超匿名さんへ

    今シーズンはバント失敗が目立ちますが、昨シーズンはバントなどの小技も意外と無難に決めていた印象はあります。右方向に強い打球を放てるのも武器の1つですね。

  8. FIYS より:

    > kさんへ

    平井は球速が少し落ちてしまいましたね。今の精一杯なのでしょうが、どの程度投げられますかね?

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