ヤクルト４－７阪神
プロ入り初先発となった田川に期待していた部分もあったのだが、福留に出鼻を挫かれ、結局3回１／３を投げ、6失点でKOされてしまった。田川にしろ星にしろ大下にしろ坂本にしろ年齢的にはこれからのヤクルトを引っ張らなければならない年齢なのだが、どの選手もまだプロで実績らしい実績を上げているとは言い辛い。どの選手も今年戦力外になることは考えづらいのだが、来シーズン以降を考えると結果が求められる立場であることは間違いない。
田川は元々その潜在能力の高さが評価されて2012年のドラフトで3位指名を受けた選手である。高知中央高校時代は投手としての経験も少なかったはずなのだが、それでも3位という指名順位で指名され、ヤクルトもここまで野手ではなく投手として育ててきたのだからその才能は首脳陣から評価されているのだろう。しかし怪我での長期離脱もあり、プロ初先発までに7年という時間を要した。190センチ近い長身から投げ込まれるボールには角度があり、本格化してくれば大化けもあるのでは？という魅力が詰まっているのだが、ここまで来るのにだいぶ遠回りした印象もある。
それでもここ2試合しっかりイースタンのゲームで先発として結果を残して今日の登板にこぎつけたことだけでも田川の成長を感じる事が出来た。後はゲームでも結果を残してもらいたかったのだが、初回にいきなり福留に先制2ランホームランを浴びるなど、落ち着く間もなく失点してしまうと2回、3回と無失点に抑え、味方打線も逆転に成功してくれたのだが、直後の4回に再び阪神打線に掴まり、4回を投げ切れずに降板となってしまった。
4月の巨人戦で滅多打ちにあってしまった時にも書かせてもらったのだが、もし田川がまだ高校生だったとしたら立派なドラ1候補だと感じるし、20前後の年齢だったらトッププロスペクトに選ばれるような投手だと思う。しかし実際にはプロ7年目の25歳ということで年齢の割に実績も残せていないし、完成度も高くない。すでに結果を求められる年齢に突入している。次のチャンスがいつ巡ってくるか分からないのだが、チャンスは活かさなければならない。そういう立場に置かれている。
星は田川と同い年の25歳である。今日は田川の残したランナーを返してしまった。星は大卒3年目という立場であり、田川に比べればルーキーイヤーから1軍での登板も重ねているのだが、先発としてもリリーフとしても結果を残しきれていない。首脳陣も本人もどういうスタイルを確立して行けば良いのか迷っているように感じる。力強いストレートをとにかく磨いて力勝負が出来る投手を目指すのであればリリーフで固定しても良いように思えるが…リリーフとしても結果を残せていないのが気になる。
大下は社会人からプロに入り2年目の27歳である。昨シーズンはシーズン後半から結果を残し、今シーズンに期待していたファンも多かったと思うのだが、今シーズンは思ったような投球が出来ていない。プロ2年目ではあるのだが年齢は27歳ということですでに若手といえる年齢ではない。今シーズンで首を切られてしまうことはないと思うのだが、結果を残せなければすぐに代わりの選手にチャンスが与えられるのがプロの世界である。大下には早くプロの世界で生き残る術を身に付けてもらいたい。今のままではプロの中では埋没してしまう可能性が高い。
坂本は社会人から昨年のドラフトで5位指名を受けたルーキーである。しかし学年は田川、星と同じ94年生まれである。ルーキーと言えども結果を求められる立場である。後半戦に入ってから1軍での登板機会が増え、ボールがキレている日は素晴らしい投球も何度か披露してくれているのが、まだ安定感に欠けてしまっている。リリーフとしてチームに欠かせない存在になってもらいたいのだが、まだその域には達していない。今日は木浪、福留という左バッターから三振を奪うなどいい投球を披露してくれたこういった投球を1試合でも多く見せてもらいたい。
24歳～27歳くらいの投手が戦力になりきれていないのが今のヤクルトである。これでは投手陣が壊滅状態になってしまうのも頷ける。今日書かせてもらった4人に最後に投げた28歳の平井も含めた5人の内1人でも多く1軍の戦力になってもらいたいのだが、後がなくなりつつある状況で結果を残せる投手は表れるだろうか？
打線は今日も阪神先発西の前に苦しんだのだが、それでも3回に奥村のタイムリー3ベースで1点を返すとその後太田と山田哲にもタイムリーが飛び出し、一挙に逆転することに成功した。尚も1アウト1，3塁でバレンティンを迎え、西もいっぱいいっぱいの投球になっているようにも感じたのだが、結局バレンティンは西のシュートに対応出来ずサードゴロダブルプレーで大量得点のチャンスを潰してしまった。ヤクルトの先発が計算の立たない田川であったこと、逆に阪神のリリーフ陣が計算できる投手陣である事を考えるとここで一気に突き放したかったのだ、最悪の結果に終わってしまった。
このチャンスを活かせなかった事で試合の流れを掴みきる事が出来ず、結局逆転負けを喫してしまった。
中々上手くいきませんね。若手とは言い辛くなっている年齢の投手の奮起に期待したい今日この頃です。
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田川25歳、星25歳、大下27歳、坂本もうすぐ25歳
2019試合結果
コメント
平井もそうですけど、年齢考えると厳しいのは確か。
ただ、
褒めようと敢えて言います。
低次元で甘いと思うけどね。
今日投げた投手。
フォアボール１個。９回２アウトから平井が中谷か植田かのチョイスでのフォアボールの１個だけ。
逃げずに攻めた証拠。
７失点したので成功とは言えないが、４得点して試合は壊さなかったって解釈すればと。
この経験で失点しても最少失点で防ぐヒントになったらと。
問題は、
まず村上。１塁への送球は逆シングルで捕るっていうのは基本。
それができていないからワンバウド送球でこぼしてしまう。
４回の高山のセンターオーバーで勝ち越されたのは仕方ないが、
打者走者を無駄に進めてしまったこと。
セカンドベースカバーを怠る４億円選手。
カットマンに入った村上もスルーしてしまう。
守備ですよ。余計な失点が今年多すぎる。
エラーは仕方ないが、送球の間に進塁させ、其のランナーが返ってくるっていう最悪な感じ。
最大の問題は、
ムーチョの酷使。村上の１塁固定の弊害。
ユーティリティープレイヤーでもある荒木を２打席立たせる工夫や
今日の試合でファームで２試合良かった田川と松本直で組ませる方針でも良かっただろうし、
ムーチョの打撃捨てることできないのであれば、ムーチョ１塁、村上３塁とかあっても良いと思う。
首脳陣頭が固すぎ。価値観の古さとかそういう感じなんでしょうね。
田川は結果を残せませんでした。球が高めでしたかね。投手起用は本当に当たりませんね。
石山不在に加えハフと近藤が抹消になりマクガフのみ残っている緊急事態となりました。近藤は負傷ですが、登板過多による故障者の発生は危惧されておりましたが、とうとう現実のものとなってしまいました。高梨が上がってくるようですがリリーフに回ってもらわないといけないですね。
打つ方では太田をスタメンで使い続けて欲しいですね。強い打球も打てますし、打率も及第点かと思います。
この挙げた4人とも防御率5点以上ですから本当に厳しい台所ですよね。
特に大下・星はドラフト上位指名でこの成績という事はスカウトと編成の責任は思いますね（あと風張も同じ年代ですね）
まず田川は以前に比べたらコントロールも比較的安定して個人的には悪いとは思わなかったですね。初回の内野安打は山田哲がしっかり投げて村上もしっかり取っていたら無失点の可能性ありましたし、中村も田川の特徴を生かしたリードというよりストライク優先で打たれた球は全てカットボールでしたから配球次第で結果は変わったかなと（抹消は厳しいですね捕手を松本直にして、もう1回チャンス与えて欲しいですかね）
試合の方はバレンティンの併殺で流れ切れてしまいましたね。
あと采配面でも中継ぎ7枚しかいませんし岩崎の所で代打に山崎・藤川に荒木でしたが逆じゃないのかなと、高山・梅野もタイムリーも西に回ってくる事を考えたら勝負を焦らず押し出しでもいい位の気持ちで最小失点で止めるくらいの戦略もあると思いますけどね……。
あとハフも近藤も抹消ですが個人的には良かったかなと、二人とも60試合位の登板ですから今シーズンはもう投げなくてもいいと思いますね。残り全敗しても96敗はしないので、これからは来年に向けて勝ちパターンの中継ぎを経験させる為に高梨・坂本・中尾・星をリードした場面で起用、先発も田川・清水を使うなど経験を積まして欲しいでね（あと大引は1000本打ちましたし川端も特に何もないので塩見を上げて欲しいですかね）
近藤とハフは私も今シーズンはもう投げなくて良いと思います。よく頑張ってくれました。
逆に田川、星、大下は積極的に起用して欲しいですね。ダイジェスト見てのなんとなくですが、田川は雰囲気に飲まれた感が強く感じたので、直近でもう一度チャンスをあげて欲しいものです。
田川25歳かぁ。もうちょいわかけりゃ楽しみって言えるけどどうしても火がついちゃいますね
ただまだ一軍で試してほしいと個人的には思います
高橋がかなり形になったから忘れそうですが若手で先発をこなす選手が少ないのが怖いですね
ドラフトもどうするのか……
1位は目玉投手でしょうけど、2位3位でも即戦力投手（が存在するかは怪しいが）欲しいし……
> タラちゃんさんへ
珍しく甘口ですね。しかし現状ではそれ程多くのことを望むことも出来ませんので、ある程度は大目に見なければならないのかもしれませんね。
> 超匿名さんへ
ここに来てリリーフ陣が複数離脱しはじめてしまいましたね。厳しい状況ですね。
> ｋさんへ
名前を上げた5人は全員防御率が5点台。厳しい現状ですね。
> JEF九郎さんへ
近藤に関してはもろに打球を喰らってしまったため心配です。大事に至らない事を願います。
> saboさんへ
2軍でしっかり結果を残して1軍切符を手に入れるパターンは最近ではあまりなかったので、私もまだまだ田川には期待していますよ。