ヤクルト6-4広島
先発の高橋が広島打線を抑え、ピンチで梅野が火消しを担い、村上、廣岡、中山の若手がホームランを放つというヤクルトファンには見所たっぷりのゲームとなった。これらの若手選手に関しては、小川監督、宮本HCの置き土産である。まだ決まっていないが、来シーズンの指揮をとる進監督は最下位のチームを率いなければならないのだが、決してやりづらい状況で指揮をとるという状況ではないと感じる。若手の成長をどんどん促していってもらいたい。
ちなみに1年前の広島戦の記事も今日のゲームに繋がるため貼り付けておきたいと思う。→「村上宗隆と高橋奎二」
先発の高橋は、課題の1つである立ち上がりに今日もバタつき、1点を失ってしまったが、何とか最小失点で切り抜けると2回~6回までは広島打線を無失点で抑え込んでみせた。今日は松本直とのバッテリーだったのだが、変化球の制球が安定していたため、普段に比べて変化球の比率が少し高かったのではないだろうか?普段は高橋の一番の武器であるストレートで押しまくり、相手をねじ伏せるスタイルの投球が多かったのだが、逆に言うと変化球の制球が安定しなかったため、そのパターンの投球しか出来なかったという部分もあったのではないか?と感じる。変化球自体もキレは良いため、ある程度コントロール出来れば一気に投球の幅が広がる。今日はそんな内容の投球だった。6回、7回と疲れもあってかそのコントロールが微妙に狂ってしまったのだが、1年前のゲームから成長を感じさせてくれる投球となった。
そしてすでに高橋よりは上のステージで登板機会を与えられているため、若手感が無くなってきているのだが、高橋より1学年下の梅野もピンチの場面で見事な火消し役を担ってみせた。昨シーズン後半からリリーフ投手として非常にタイトな起用法が続いているのだが、力強いストレートと度胸満点のマウンド捌きでヤクルトリリーフ陣を支えてくれている。今日はいつも通りの荒れ球ではあったのだが、今日のような場面でも堂々と投げ込める事が梅野のリリーフ適性の高さを示していると感じる。
野手陣では、まずは廣岡が2試合連続となるホームランを今日も逆方向に放ってみせた。広島のエース大瀬良からの一発である。価値あるホームランとなった。外角のストレート系のボールをライトポール際から右中間方向に叩きこめる打者はそれ程いないはずである。来シーズン以降は主軸を担える存在になってもらいたい。後半戦のバッティングは1軍仕様のものになってきていると感じる。
廣岡に続いたのは今シーズン大ブレイクを果たした19歳の村上だった。今日一発目となる34号ホームランは大瀬良のカットボールを左中間スタンドに運ぶ、村上らしい大きなホームランだった。そして2発目は中村恭の外角低目のストレートを綺麗にレフトポール際に運ぶこれまた村上らしいホームランとなった。打率は2割3分台の低打率なのだが、それでも高卒2年目で35ホームランという数字は驚異的である。引っ張っても流してもスタンドに運ぶだけの技術を持っている事が素晴らしい。いわゆるホームランを打つ為の技術を持っている打者である。1年前の岡田からの初打席初ホームランも衝撃的だったのだが、それから1年でまさかこれほどの数字を残す打者に成長するとは…驚きである。
そして今日はルーキーの中山にも久々となる第5号ホームランが飛び出した。大瀬良の低目のストレートに力負けせず、左中間スタンドに運んでみせた。力強くバットをボールにコンタクトする中山らしい一発となった。中山に関しては、ドラフト時には角度が付きづらい打者なのでは?という評価もあったのだが、想像以上にホームランを放てているため、これまた来シーズン以降が楽しみな選手だと感じる。
もうすぐ23歳の中山、22歳廣岡、19歳村上という3選手の一発攻勢で大瀬良のヤクルト戦の連勝を止めてみせた。昨日に続いて来シーズン以降に夢を与えるゲームとなった。
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コメント
若手が大瀬良に初黒星を付けてくれましたね。2試合での廣岡の3本は全てライトでしたね。当たれば本当によく飛びます。中山も逆風を問題にしない豪快な一撃でしたし、村上もレフトでしたね。こういうのを見せられると若手野手の未来は明るいと感じます。欲を言えば塩見にも1本が見たいです。
高橋は変化球が多く広島打線がとまどいましたかね。あと1度は投げる機会がありそうですから次にどんな投球をするか注目ですね。
5月の衝撃的な敗戦があったことでイメージは悪いですが、マツダで結構勝ったおかげでリーグ3連覇の広島相手にほぼ互角の成績が残せました。開幕前にチャンピオンチームとどう戦うかを、今季の課題の1つと思っていましたので、ダントツ最下位でも一昨年と違い希望があると評価しています。
言おうとしていることを言われてしまっているので、
せっかくのこの順位。
若手を使いやすい環境。
この成績が3年後、5年後にあったから、優勝できたっていう感じになってほしいです。
高橋は今年最後の先発だとか。
まずは疲れ取って、
多少は無理しても良い秋のキャンプで新球種なのか?コントロールの精度上げるのか?
良い投手コーチをまずは招聘してほしいものです。
言いたくはないけど、
名前言わないが、今年のメインの投手コーチ、バッテリーコーチは論外なんで。
大瀬良にやっと黒星つけましたね、この日の若いスタメンが大瀬良に対して苦手意識がないので来年は大瀬良に今までの負けを返さないといけませんね。
高橋奎二はケガなく1年通しで投げて4勝は評価ですよね、素晴しい真っ直ぐがあるので来年は変化球の精度と、もう少しフォームをゆったりしたり余裕をもって打者との駆け引きをして欲しいですね。
それと廣岡・中山・村上と若手が相手のエースからホームランとは個人成績は期待を抱かせてくれますけど守備力や状況判断など細かいところをやっていかないとチームとして勝てるかは別になりますから秋のキャンプは徹底的に鍛え直さないとですね(ヤクルトは守備の配置次第で大きくチームが様変わりしそうな雰囲気が出てきましたね)
これで広島との対戦は1つの負け越しで昨年から大きく改善されたと思いますね、とくにマツダでこれだけ勝てるのは広島への苦手意識も少しずつなくなってるかなと、打線は広島投手からは打ち勝てているので来年はもう少しリリーフ陣が盤石なら勝ちを拾えるかなと。
最後に寺原・三輪が引退ですね、今年は希にみる戦力外より引退が多いのでカットされる人が少ないかもしれませんね、ドラフトで7人位は取ると思うのでどういう編成にするか興味深いですね(年齢的な引退扱いの戦力外はここまでで後は実力が落ちた戦力外だと村中・中澤・屋宜あたりは厳しいかもしれませんね)
最高の試合ですね。ここに西浦が居て、奥村、太田、松本もいる。やり方・鍛え方では3〜4年後楽しみですね。あとはもう少し投手が欲しいですかね。(山田とバレンティンに去就が気になりますね。)
> 超匿名さんへ
若手が奮起してくれましたね。
マツダでこれだけ勝てるとは思わなかったので驚きました。
> タラちゃんさんへ
高橋に関しては、個人的には今シーズンの投球は合格点を与えたいと思っています。中6日、中5日の先発で100球以上投げるゲームもあり、そのような登板がありながらも先発として投げ続けた事に価値があると思っています。
> kさんへ
マツダでこれほど勝てるとは思っていなかったので、予想外でした。来シーズンに繋がるゲームになりましたね。
> JEF九郎さんへ
私は3年~5年などとは考えず、いきなり優勝を狙ってもらいたいと考えています。これだけ若手野手が出てきたことは大きいですよね。