2019年ドラフト即戦力予想答え合わせ（セリーグ編）

毎年行なっているドラフト即戦力予想の答え合わせを今年も行ないたいと思う。まずはセリーグ編である。
過去記事はこちらから→「2019年ドラフト即戦力予想」

投手

DeNA1位　上茶谷　大河　東洋大　25試合7勝6敗0S　134回　防御率3.96

ヤクルト7位　久保　拓眞　九州共立大　16試合0勝0敗1H　11回　防御率5.73

上茶谷に関しては、もう少しで規定投球回ということでほぼ実力通りの数字を残す事が出来たのではないだろうか？特にヤクルト戦では完封勝利含めて4勝と荒稼ぎされてしまった。ストレートが走っている日は変化球も活かす事が出来ており、ある程度試合を作れる投手だということを証明してくれたのではないだろうか？今後の課題は調子の悪いときにどれだけ粘れるか？という部分になってくるだろうか？今シーズンに関しては、即戦力ルーキーとしての役目をある程度達成したのではないだろうか？

久保に関しては、私は今でも先発で見てみたいと思っている。アマチュア時代を知らないため分からないのだが、今シーズンに関しては、ストレートとスライダーのキレで勝負するというあくまでもリリーフ用の投球スタイルを貫いていたように感じるのだが、おそらく本来であれば緩急の「緩」の部分を上手く使える投手だと思っている。あくまでも短いイニングを球のキレで勝負する方向に舵を切るのか、それとももう少し長いイニングを見越した中での投球スタイルを模索するのか注目していきたいと思う。ウインターリーグを欠場するなどフィジカル面も不安が付き纏う。

その他の投手では、巨人高橋、DeNA大貫がそれぞれ先発として5勝と6勝とある程度の数字を残し、シーズン終盤にデビューした中日梅津が6試合の登板で4勝と来季が楽しみになる数字を残してみせた。特に梅津が思った以上にストレート、変化球共にコントロールがまとまっていたことに驚いた。将来のエース候補となりそうである。
リリーフ陣では広島島内、ヤクルト坂本が多少数字を残した程度だろうか。

野手

阪神1位　近本　光司　大阪ガス　142試合　586打数159安打9本塁打42打点36盗塁　打率.271

近本に関しては1番センターとしてほぼ全試合出場を果たし、盗塁王まで獲得したのだから言うことなしだろう。打撃、走塁、守備ととにかく積極的であり、阪神に新しい風を吹かせてくれた。就任1年目の矢野監督にとってもこの近本の存在は非常に大きかったのではないだろうか？
小柄な体格ながらしっかり振り切る打撃に特徴があり、9本塁打、7三塁打、20二塁打とパンチ力のあるところも見せ付けてくれた。積極的であるがゆえに出塁率が伸び悩んだり、盗塁成功率が低かったりもするのだが、ルーキーイヤーからそんなこまごました数字まで気にする必要はないと思う。まずは積極的なトップバッターとしてしっかりチームに貢献した事を大いに評価したい。新人王こそヤクルト村上に譲ってしまったが、見事な活躍ぶりだった。

その他では同じく阪神に3位で指名された木浪が113試合に出場し、ある程度数字を残してみせた。木浪に関しては、守備、走塁、打撃共に特に秀でていると感じる部分はないのだが、社会人出身らしく総合力の高さで出場機会を勝ち取った印象である。しかし近本とは違い、まだ自分の役割を全うし切れていない印象が残ったのも確かである。今後チーム内で埋もれないようにするためにチームのためにどういったプレーヤーになるのかしっかり考えていかなければならない。来シーズン以降がプロでの生き残りをかけた大事なシーズンとなりそうである。

セリーグの予想に関しては、投手では上茶谷、野手では近本がこれだけの数字を残したのだからまずまずの予想だったと感じる。それにしても村上の新人王と近本のここまでの活躍を予想していた方はどれくらいいるのでしょうか？ルーキー野手がこれだけ目立ったシーズンも近年ではあまりないのではないでしょうか？


にほんブログ村