2020年ドラフト即戦力予想

ドラフト

今年もドラフト即戦力予想の記事を書いてみたいと思う。
昨年の記事はこちらから→「2019年ドラフト即戦力予想

投手(セリーグ)

ヤクルト1位 奥川 恭伸 右投右打 星稜高

広島1位   森下 暢仁 右投右打 明大

ヤクルト2位 吉田 大喜 右投右打 日体大

ガチガチの堅い予想ではあるのだがドラフト前からブログに書いてきた通り、今ドラフトで最も即戦力度が高い投手は奥川だと思っているため、最上位で奥川の名前を挙げさせてもらった。

奥川に関しては、怪我をしないように大事に育てたいというチームの意向はあると思うのだが、それでも1軍での登板機会が増えるのではないかと予想している。もちろん長いシーズンを戦うための体力作りの必要性はあると思うのだが、投手としての総合力という面では、すでに1軍レベルにある投手だと思っている。故障などなく上手くキャンプ、オープン戦を過ごせれば開幕第3戦目でのデビューもあり得ると思っている。日曜の登板であればリリーフ投手も継ぎ込みやすく、100球以内、中6日のローテで回れる可能性もあると思う。それでも疲弊してしまう可能性があると考えるのであればスアレス、イノーアといった外国人投手を上手く使い、奥川用のローテを組んでも面白いかもしれない。一旦登録抹消しての中10日、1回ローテを飛ばして中13日での登板なども考えられるかもしれない。
ロッテの佐々木に関しては、すでに年間50イニング以内などといった話しも出ているようで、奥川も同様の育成方針を取るのであれば、即戦力としての活躍はほぼ見込めないことになるが、どういった育成方法を考えているのだろうか?私は1軍で使いながら育てることを推奨する。

森下に関しては、大失敗する画が描きにくい投手である。オーバースローから投げ込まれるストレートの質は抜群であり、変化球も器用に操る。個人的には縦のカーブが最も気になる球種である。このボールがあることで相手打者の目先を変えることも出来るため、試合を作る事が出来るのではないか?と考える。開幕ローテを掴む可能性は高いと感じている。

吉田に関しても日米大学野球での投球を見るに十分プロでもやって行けるだけの力は持っているように感じる。先発で行くのかリリーフで行くのか分からないが、どちらでもある程度やれるはずである。リリーフであればストレートとスプリットという明確な武器を惜しみなく使って、相手打者を抑える姿が予想できるし、先発なら先発で、カーブやスライダーも上手く織り交ぜながら試合を作る能力もありそうである。サイズに恵まれていないことから森下に比べると多少評価が劣るのかな?という所だが、ボールの質自体は吉田もいい物を持っている。ヤクルトのチーム事情もあり、登板機会は間違いなく増える事が予想される。

野手(セリーグ)

該当者なし

今年のドラフトでは野手の即戦力候補の数自体少なかったと感じる。特にセリーグでは1年目から大活躍するイメージが持てる選手は皆無だった。広島の宇草や中日の郡司に僅かながらチャンスがあるかな?という気もするのだが、1年目から多くの出場機会を得ることはまだ難しいと予想する。

投手(パリーグ)

日本ハム1位  河野 竜生 左投左打 JFE西日本

日本ハム4位  鈴木 健矢 右投左打 JX-ENEOS

西武1位     宮川 哲  右投右打 東芝

ソフトバンク3位 津森 宥紀 右投右打 東北福祉大

先発タイプは、河野1人という感じだが、今年はリリーフとしてピンポイントで獲得した投手が多いように感じた。その中でも数人をピックアップしてみた。

河野に関してはいい意味で若さを感じさせない図太い雰囲気がある。鳴門高校時代からセンスのいい投手だと感じていたのだが、そこに力強さが加わり、数段パワーアップした印象である。まだ21歳と若いのだが、ツーシーム、スライダー、チェンジアップ、カーブなど球速帯にも変化を付けながらクレバーに相手打者と対峙できる部分に即戦力としての魅力を感じる。

鈴木は本来であれば昨年のドラフトに掛かるだけの力を持った投手だと思う。昨シーズンは不調、今シーズンは怪我に悩まされたようだが、本来の実力を発揮すればドラフト4位レベルの投手ではないと思う。柔らかいフォームながらストレートの球速は140キロを超え、サイドスロー特有のキレるスライダーも持ち合わせている。この手の変則タイプの投手は1年目に関しては相手が慣れるまでに時間がかかる事があり、即戦力として活躍しやすいと言う部分も加味して名前を挙げさせてもらった。個人的には昨年から気になっていた投手だけに楽しみである。

宮川はリリーフ一本で考えて良い投手だと思う。西武としては2年連続リーグ優勝を果たしながら、CSで苦渋を舐め、痛いほどリリーフ陣の層の厚さの重要性と言うものを感じているはずである。宮川はその穴を埋める存在になれるはずである。短いイニングであれば粗さも武器になる可能性がある。まずはプロレベルの制球力があるかどうか?と言う部分がポイントになるのではないだろうか?

津森に関しては、下級生時代から注目されており、大学日本代表も経験している実践型のサイドスローである。4年次に調子を落としてしまったが、2,3年次のボールが戻ってくれば非常に面白い存在になるはずである。パワー系サイドスロー特有の浮き上がるような軌道のストレートは相手打者からしたら厄介なボールのはずである。ソフトバンクは同じく4年次に調子を落としていたアンダースローの高橋礼をしっかり復調させた実績もある。この津森も本来のボールが戻れば1年目から働き場所があるはずである。

野手(パリーグ)

オリックス5位 勝俣 翔貴 右投左打 国際武道大

即戦力としてのチャンスがあるとしたらこの勝俣だろうか?高校時代からその打撃センスは群を抜いていた印象である。4年次に有鈎骨を骨折し、本来の力強いスイングが影を潜めてしまったようだが、強いスイングをしながらボールをしっかりコンタクトできる才能のある選手だと思っている。骨折の違和感さえ取り除く事が出来れば、オリックスの三塁手というポジションにすっぽりハマる可能性もある。東海大菅生高校時代に好投手相手でも自分のスイングで広角にヒットを重ねていた姿は印象に残っているし、プロでも十分やれるだけの力は持っていると考える。

今年も勝手に名前を挙げさせてもらいました。新人王予想は、セリーグは奥川、パリーグは河野としておきたい。皆さんは即戦力として誰が活躍すると考えますか?

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コメント

  1. タラちゃん より:

    アマチュアに関してはわからないので何とも言えないですけどね。
    奥川に関しては。
    開幕カード3戦目の先発でのデビューっていうのは十分有り得るのかと。
    日曜日デーゲーム。ですしね。
    奥川は、
    高橋みたいな暫くは中10日以上で登録し登板。抹消みたいな感じで大事には使って行くでしょうね。

    スワローズのドラ2~ドラ4の投手で1人でも活躍してもらいたいものです。
    原樹理が故障みたいで来年は無理そうですし、
    星も今一つですしね。

    森下は相当やるかと思いますね。

  2. 中国地方のスワローズファン より:

    高津監督は奥川を開幕ローテーションに入れるつもりは無いみたいです。
    奥川も指名後の面談で年間通して戦える体力を付けたいと言っていて、1年目は土台作りをしたいそうです。

    1年目からの活躍よりも、長くエースに君臨して貰いたいと思っています。
    即戦力なら吉田、森下でしょうね。
    吉田は小川のように1年目から二桁勝てそうな予感もしています。

    いずれは奥川と吉田で投手陣を引っ張る存在になって欲しいと思っています。

  3. FIYS より:

    > タラちゃんさんへ

    そうですね。奥川は高校生としては完成度が図抜けていますので、個人的には1軍で登板を重ねながら育ててもらいたい気持ちが強いです。

    原の状態は思った以上に悪いのかもしれませんね。ドラ2~4の投手への期待は必然的に大きくなりますよね。

  4. FIYS より:

    > 中国地方のスワローズファンさんへ

    そうですか。高津監督は慎重に育てていく方針ですかね?大きく育ってくれればどんな育成方法でも構いません。ただ個人的にはこれだけの完成度がある投手ですから、1軍で使いながら育ててもらいたい気持ちが強いです。

    吉田は先発、リリーフどちらで行きますかね?

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