ヤクルトが13日、新外国人として前ダイヤモンドバックスのマット・クック投手(29)と口頭で契約合意に達したことが分かった。奥村国際担当部長が明かした。1年契約で、背番号は33になる。
また、デービッド・ブキャナン投手(30)はこの日、自由契約選手として公示され退団が決定した。奥村国際担当部長は「組織全体で考えた結果。候補者(クック)を選ぶことにしました。若いし、投げられるので、次のステージで頑張ってほしいと思う」と話した。
(日刊スポーツ引用)
クック獲得に関してはまだ正式発表ではないようだが、口頭で契約に合意したとのことであるため時間のある内に記事に記して置きたい。しっかりとした動画は見れていないのだが、190センチの長身右腕で先発型ということである。スアレスを残留させ、イノーアを獲得していたため、似たタイプのブキャナンが残留する可能性は少ないと思っていたが、クックもどちらかと言うと似たタイプの先発型投手に映るため、個人的には多少困惑している。それであれば多少の出費は覚悟でブキャナンを残留させた方が良かったのではないか?というのが私の考えである。
ブキャナンはチームのために献身的に投げる事が出来る先発投手であり、中4日、中5日というタフな起用法でもしっかり試合に向けて調整するだけの力を持った投手だった。マウンドでも打席でも塁上でも手を抜かずにプレーする姿は他の選手の手本にもなったはずである。3年間通算で20勝30敗、防御率4.07という数字が残っているが、数字以上にチームへの貢献度が高い投手である。これだけの投手を手放して、似たタイプの未知の投手に期待するというのはちょっと虫が良すぎる話しにも感じる。ブキャナンのような投手を獲得するということはそれ程簡単なことではないはずである。
先日イノーアに関しては、第一印象は◎であり、期待できるのでは?と書いたのだが、それでもブキャナンほど投げられるかどうかは分からない。スアレスも昨シーズンは怪我でほとんど登板機会がなかったため、シーズン通してどの程度投げられるかは未知数である。そしてクックに関してもブキャンと比べて明らかに勝っている部分がある投手だとは感じない。先発型の外国人投手を3枚揃える方針だったのであれば、チームにとってブキャナンは必要な存在だと思うのだが…
しかしこればかりは外野が騒いでも仕方ないことである。ブキャナンにはヤクルト以外の地でも頑張ってもらいたい。どういういきさつでの退団なのか詳細は分からないのだが、NPB球団の中でブキャナン獲得に動く球団もあるのではないだろうか?
クックに関しては、どちらかというと力感を感じる上半身主導の投球フォームに映り、日本ハム、阪神でプレーしたメンドーサのようなイメージかな?と感じている。スアレス、イノーアと比べるとパッと見の印象はそれ程良くない(あくまでも私の主観です。)のだが、どの程度の結果を残してくれるだろうか?マクガフが残留するため先発ローテに外国人投手が3枚並ぶということはないと思うのだが、このクックに関してはどのような起用法になっていくのだろうか?スアレス、イノーア含めて注視していきたい。
私自身の考えとしては、これまでも書いてきたように外国人投手に関しては、リリーフ系の投手を中心に獲得し、ブルペンを厚くしたいという考えを持っている。それだけに今回の編成の仕方にはちょっと首を傾げてしまう部分もある。ヤクルトは全体的に投手不足であり、確かに先発も厳しいのだが、現代野球においてリリーフの整備というものはチームの成績に直結するため、この部分をしっかり抑えておかなければならないのだが…今シーズンにマクガフ、ハフがフル回転してくれたのだが、ハフはチームを去り、マクガフは勤続疲労が心配される。そんな中で獲得した新外国人投手はどちらも先発タイプということで、この辺りに一抹の不安を感じてしまう。
これだけ先発型の外国人投手を獲得したということは、何らかの事情がありそうである。
1つ目は先発投手の不足ということなのだが、特にシーズン中に離脱してしまった原の状態が思った以上に悪いと言う事が予想される。計算できる先発が小川、石川だけでは確かに心細い。
2つ目はドラフトで獲得した吉田大喜、杉山、大西をいずれもリリーフとして計算している可能性もあるのかな?と予想する。それであれば先発型の外国人投手を3枚揃えようとする考えも分かる気がする。
いずれにしても引っかかりの多い、外国人投手の編成になってしまったのだが、スアレス、イノーア、クックのうち2人はしっかり先発として戦力になってもらいたい。それでなければブキャナン退団はチームにとって大きなマイナスとなってしまう。
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コメント
ブキャナンは金額面で差がありましたかね、来年の山田のFA考えるとか今季のブキャナンの成績を考えたら高額年俸は払えないという球団の姿勢なんでしょうね。
代わりのクックですが3Aで防御率7点台というのは活躍は厳しいかなと、中継ぎのパワー系が欲しかったですがクックがNPBでどっちのタイプでハマるかですかね。
これで補強は終了だと思いますか残念ですがバレンティン・ブキナャン・ハフ退団と新戦力を比較すると戦力ダウンは必至ですかね。
エスコバーが守備でGG賞取れるくらいの活躍とイノーアがローテ回れるかですね。
あと長谷川・今野・吉田・杉山・大西の三人以上が一軍で活躍できなければ来年もAクラスは遠いですかね(原と星に期待するのは難しいでしょうから)
ブキャナン、ハフに関してははっきり言って、その年俸分がそのまま山田哲人への国内FA対策のために契約できなかったわけでね。ホークス、イーグルス、ジャアインツであれば残留だったでしょうが、致し方ないところでしょうね。
この問題は、結局行きつくところはそこになってしまうわけで、
バレンティンのホークス移籍も決定まではいかず、
哲人のこのオフの契約が決まるまではっていうことにもなりかねないですしね。
まあ、
バレンティンが残留になる場合は、青木かバレンティンの1塁コンバートは必須になるでしょうが。
山田哲人の選択によって、
今後のスワローズも変わってしまう。
単年選んだ場合。おいらはこれが濃厚じゃないかと思っているが、そうなったら、2021にはスワローズにはほぼいない。
ただ指をくわえて国内移籍させるっていうのはないはず。
来オフにポスティング移籍っていう話ができれば良いが。それも厳しいかな?と。
それは岩村、青木がポスティング移籍で実績あるわけで、それを選択しなかったってことは。。。
となると、5億程度で契約しパリーグへのトレードか、
逆に10億とかで契約し、実質移籍容認し、補償金8億狙いとか?
考えないといけないこと。
浅村の年俸7億、則本の7年契約。これが最低ラインになってしまっている。
個人的には、
5年総額40億(年俸8億)。いっそのこと、10年総額100億でも残留してほしいものです。
話戻して、
外国人先発3人いることで、3人を中5日で3回登板させ抹消し中10日で回すみたいな3人をうまい事交互に抹消しながら最大限に生かすやり方をするのかも?
あと、
予想なんですけど、哲人の契約問題決まったら、
投手1名かファーストの外国人を1名獲得するのかな?って思ってはいます。
再建チームで二桁敗戦を喫したイノーア、打高PCLでもさらに打者天国なホームで投げていたクック。共に成績の見栄えが悪く、またMLBのトレンドとは逆行するムービングボーラーですね。
少々キツイ言い方をお許しいただければ、彼らはバリバリの本流というより「訳アリ」で(安く)取れるタイプ。ウチは元からそういう選手を目利きしてやってきたわけですが…なにぶん今オフは優勝に向けた動きから方向転換を迫られたような感もあり色々複雑です。
山田の複数年or来季のFA残留が、高津監督へのご祝儀になればよいのですが。
バレンティンは、ソフトバンクと基本合意したと報道がありました。
これで移籍は完全に確定ですね。
ブキャナンは、年俸大幅ダウンなら残したと思いますが、恐らくダウン提示を受け入れなかったのでしょう。
今年の成績で現状維持を望んでいたら、放出するのは致し方無いと思います。
クックに関しては、イノーア、スアレスのスペアという感じでしょうか。
バレンティン4億4000万、ブキャナン2億7500万、ハフ7150万で、合計で7億8650万が浮く形になりました。
この浮いた7億8650万の半分以上を、山田の残留資金に使って欲しいと思います。
山田の代わりになる選手はいませんから、絶対に複数年契約で引き留めなければなりません。
> kさんへ
ブキャナンはやはり金銭面で折り合わなかったですかね?
未知数な選手が多いからこその楽しみはありますが、やはり不確定要素があまりにも多いチーム編成であることは気になりますよね。
> タラちゃんさんへ
外国人選手のコストカットによって山田哲残留の為のお金に回されるという部分はあると思うのですが、だからと言って山田哲が残留してくれるとは言い切れませんからね。どんな契約を用意していますかね?
外国人投手3人を上手くローテーションさせる方法はもしかすると考えているかもしれませんね。
> ーさんへ
パッと見の印象では私はイノーアを推しています。バリバリの本流を獲得するのは中々難しいですからね。
山田哲の去就は気になりますよね。
> 中国地方のスワローズファンさんへ
山田哲を引き止めることは簡単なことではありませんよね。外国人選手でコストカットを図ったとしてもそれで確実に残留してくれるという保障はありませんからね。