バレンティンはソフトバンクへ

プロ野球のソフトバンクは16日、シーズン60本塁打のプロ野球記録を持ち、通算288本塁打のウラディミール・バレンティン外野手(35)と2年契約で合意したと発表した。来季年俸は5億円とみられる。バレンティンは「とても光栄。新しい環境で好きな野球ができるのは幸せ。これまでの経験を生かして全力を尽くしたい」とコメントした。背番号は「4」。
(毎日新聞引用)

以前より報道されていたのだが、バレンティンのソフトバンク入団が正式に決定した。9シーズンという長きに渡ってヤクルトを支えてくれた助っ人外国人選手の移籍という事で少なからず寂しい気持ちがある。しかし過去記事「ウラディミール・COCO・バレンティン」でも書かせてもらったようにバレンティン本人のことを考えれば、これ以上守備でも負担を強いられるヤクルトでプレーするよりも長所が出しやすい環境(球団)はあるのではないか?というのが私の考えだった。正直ソフトバンクというチームに移籍することに関しては、「バレンティンが輝ける場所」という意味では最適だと感じている。DH制のあるパリーグのチームであり、バレンティン以外にもポイントゲッターとなる選手が揃っており、何より現代の常勝軍団である。バレンティンは下半身のコンディション不良という不安材料を抱えているのだが、バッティング技術という面では配球を読むなど本人なりに研究を積み重ねればまだ伸びシロのある選手だと私自身は感じている。バット一本でチームを支えるという覚悟ができればまだまだ大きな戦力となるはずである。ソフトバンクというチームがバレンティンにどういった刺激を与えるのか楽しみに見ていきたいと思う。
バレンティンは以前、自分は守備からリズムを作りたいタイプの選手である旨を語っている事があったが、最近は交流戦ではDHでの出場も増えており、自分なりにDHに慣れようとしている姿は見受けられた。DHでの試合のリズムに慣れてくれば、今まで以上に打席での集中力が増す可能性もある。常勝軍団でバレンティンがどんな役割を果たすか見守りたいと思う。

過去記事を書いているため、今日はこの辺りにしておきたいが、本当に9年間という長きに渡ってヤクルトでプレーし、インパクトのある記録を打ちたててくれた。その豪快なホームランとプレースタイルは私達ヤクルトファンの心を鷲づかみにしてくれた。愛すべき助っ人外国人選手であるバレンティンに改めて「ありがとう」の言葉を送りたいと思う。そして今後の活躍も影ながら見守っていきたい。よくよく考えればシーズン60本塁打というとてつもない記録を達成した助っ人外国人の強打者が決して経営規模の大きくないチームで9年間プレーしてくれたのだからそれだけで感謝である。「本当にありがとうございました。」

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コメント

  1. タラちゃん より:

    バレンティンとしてはセリーグ他球団への移籍を最後まで模索していたでしょうが、
    守備力の不安からどこも手を上げず。とくに読売さんが手を上げなかったのはココとしても計算外だったでしょうね。

    パリーグ球場は総じて広く、配球読む打者のココが配球も変わり、パワー投手も多く、工藤監督はじめ首脳陣がココに気を遣う起用はしないドライな対応しそうですし、不安でしかないですね。

    それに和をかけて不安なのが、
    ココのDH時での成績。

    これはつばめ速報でのデータだが、
    .177 0本 37打点 OPS.511
    っていう衝撃的なデータ。
    長打も2ベース2本しかないそうで、本当大丈夫かな?と。

    ただ、デスパイネもいるので、レフト守る機会増えて、
    福岡での生活慣れれば、良いのですけどね。

    ウチとしては阪神とか広島などセリーグに行かれないで良かったです。

    不安なデータばかり言っていたが、DHに慣れてウチとの交流戦以外で大爆発してもらいたいです。
    今までありがとう!応援していますよ。

  2. 超匿名 より:

     チームとしては攻撃力がダウンし守備力はアップするというのが第一感です。これが勝敗としてどういう結果で出るかですね。単純に考えれば5位と差のあった最下位チームからの4番流出なので不安が大きいですが、共に4番だった広澤移籍の翌年優勝、オマリー解雇の翌年優勝という過去もあります。2度あることは3度ある、となって欲しいです。
     バレンティンの移籍は寂しいですが新天地で頑張ってくださいという気持ちです。

  3. k より:

    バレンティンの日本人扱いで2人外国人野手は見てみたかったですけど仕方ないですかね。複数年と多額の年俸は、もうヤクルトでは払えないですしね。
    バレンティンはソフトバンクでキャリアを終えると思いますが真っ直ぐに差し込まれ気味なのと下半身をケガをしそうな気がしてならないですかね。
    2015年のようにバレンティン不在で優勝した時を思い出すと2020年ヤクルトが優勝争いするには山田のトリプルスリーと4番として村上が畠山以上の成績を残せるか川端・坂口のように3割打てる1番2番を固定できるかですかね(塩見・廣岡・太田がブレイクするか川端・坂口の復活)
    また守備力は2019より上がると思うので投手力がどこまで改善されるかですね、クローザーとセットアップの固定(マクガフ・梅野で順でいきますかね)
    あとは外国人と新人が戦力になれるかですね(個人的には原・星・大下・清水は計算してないです)

  4. パイン より:

    これほど長く四番に座る外国人打者は、もう出てこないだろうと思います。

    劣勢を一気に挽回する起死回生の一打や勝負を決定付ける特大の一発など、
    ファンを熱狂させ、相手チームに与えた脅威は計り知れません。

    皮肉なことに、チームが好成績を上げるのは投手と守備が安定しているときで、
    バレンティン自身が勝利に美酒に酔うことは叶いませんでしたね。
    常勝チームに移っての経験は、本人にも貴重なものになるのではないでしょうか。

    総合力から判断して、バレンティン移籍の影響は小さいと見られていますが、
    意外と大きい四番の不在に気づくことがあるのではないでしょうか。
    村上が打っても勝てないという現象は既に経験していますし。

  5. 中国地方のスワローズファン より:

    とりあえず、巨人移籍では無かった事がひと安心です。
    ラミレスみたいに同一リーグに移籍されるのが最悪のシナリオでしたから、それを回避出来たのは良かったです。
    ソフトバンクで活躍して、優勝と日本一を手にして欲しいです。

    高津監督も抜ける事は想定していたと思うので、チームの野球を変革するには良い機会だと思います。
    キーマンは塩見ですね。1番センターに定着出来れば、機動力も使えて攻撃のバリエーションが拡がるはずです。

    青木レフト、センター塩見、ライト雄平という布陣なら守備力向上が見込めます。
    バレンティンの穴は守備と機動力でカバーですね。
    来年は世代交代を進める年になりそうですが、新たな戦力の台頭に期待しています。

  6. FIYS より:

    > タラちゃんさんへ

    DH時の打撃成績は衝撃的ですね!?こんなに打っていなかったのですか?バレンティン自身が乗り越えなければならない課題ですね。

  7. FIYS より:

    > 超匿名さんへ

    バレンティンの打撃面での穴を埋めるのは難しいですよね。塩見、エスコバーがカギを握ることになりますかね?

  8. FIYS より:

    > kさんへ

    「塩見・廣岡・太田がブレイクするか川端・坂口の復活」私もその通りだと思います。簡単に埋まる穴ではないですけどね。

  9. FIYS より:

    > パインさんへ

    私は以前の記事にも記した通り「バレンティンの放出はやむを得ない。」という考えですが、実際シーズンが始まるとバレンティンの存在の偉大さが分かるのかもしれませんね。

  10. FIYS より:

    > 中国地方のスワローズファンさんへ

    確かに同一リーグへの移籍はファン心理としても辛いですからね。それが避けられて良かったという考え方のファンも多いでしょうね。

    「キーマンは塩見」同感です。

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