野村監督の追悼番組が様々なところで放送されている。そんな番組を見ていると私自身も様々な選手の思い出が蘇ってくる。今日は97年、98年シーズンにヤクルトに在籍したドゥウェイン・ホージーについて触れてみたい。
私がヤクルトを応援し始めたのは88年シーズンからなのだが、野手の助っ人外国人というと長距離砲の獲得が多かったと記憶している。デシンセイ、パリッシュ、ハウエル、オマリー、ミューレン辺りが有名だろうか?95年シーズンのリーグ優勝、日本一に貢献したオマリー、ミューレンの退団後にヤクルトに入団した外国人野手の1人がホージーだった。当初の報道では俊足のスイッチヒッターということで私が応援し始めてから見てきた外国人野手とは少し違ったタイプの選手が入ってくるという印象で、どんな選手なのかとても楽しみにしていた記憶が残っている。
しかしキャンプに入るとそのホージーに関しては、ネガティブな情報ばかり入ってくることになる。フリーバッティングを行っても打撃ゲージから中々打球が出ないということがニュースで取り上げられていたこともうろ覚えではあるがうっすらと記憶している。野村監督からの評価も芳しいものではなかった。それでも持ち前の明るいキャラクターは当時のヤクルトと見事にマッチングしており、「面白い外国人選手が入ってきたぞ。」という感じで開幕前から思いのほかメディアでの露出はあったように記憶している。そして「ダメ外国人」と言われながらも開幕戦でレギュラーを掴んでいるため、オープン戦では「箸にも棒にもかからない」ような状況ではなかったはずだ。
いざ開幕するとこのホージーが想像を遥かに超える活躍を見せてくれた。日本人選手と比べてもそれ程大きくない身体なのだが、両打席から長打を連発し、巨人の松井とホームラン王争いを繰り広げることになったのである。長距離砲という印象は全くなかったため、春先だけでホームランの数は徐々に落ち着いてくるのかな?と思ったのだが、あれよあれよという間にホームランを重ね、最終的にはホームラン王まで獲得し、チームのリーグ優勝、日本一に貢献してみせた。個人的に楽しみにしていた選手ではあったのだが、前評判から想像していた姿と全く違った形での活躍だったため、かなり驚いたことを記憶している。
いわゆる「お調子者」という感じで野村監督から苦言を呈されることも多かったのだが、全力プレー(時に怠慢プレーもあったが…)とユニークなパフォーマンスでチームメイト、ファンに大いに愛された助っ人外国人選手だった。自分のことを「太郎」と呼んだり、練習用ヘルメットをファンのプリクラで埋め尽くしたり、ダンスや歌で楽しませたりととにかく見ていて楽しい選手だった。97年シーズンの後半から成績が下降し、わずか2シーズンでヤクルトを去ることになってしまったのだが、在籍期間が短いわりに強烈な印象を残してくれた。
P.S 日本シリーズでのグリップエンド打法(ドカベンの殿馬?)も印象的ですよね。
最近のヤクルトファンに似たタイプの選手を伝えるとするとミレッジですかね?キャラクターではなくプレーヤーとしてのタイプですけどね。ミレッジがいきなりホームラン王を獲得することをイメージしてもらえば良いかと思います(日本に来る前の実績では完全にミレッジの方が格上ですけどね。)。
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コメント
あのころ、外国人選手に日本名をあだ名にしていた選手いたなと。
ブロスは「てるお」だったはず?
ホージー。
よくなじんでいて、物干しざおの移動販売のやつを言い出したり、
ヘルメットにプリクラ貼りまくっていたね。
あの殿馬ばりの日本シリーズでの秘打。
あれにはさすがに伊東も慌てていたが、
ここでの3塁ランナー宮本慎也の神走塁には驚きました。
本当、
いつの時代にもスワローズってナイス外国人を引き当てるなと。
さあ、今年もどんな外国人選手なんでしょうね?
これからガイエル、バーネット両氏の働き、ロマンも?期待したいところね。
ホージー懐かしいですね
陽気なキャラクターで好珍プレーにもよく使われたような……
面白い選手でした
ドカベンも懐かしいですw
殿馬が一番好きだったな
> タラちゃんさんへ
印象に残る助っ人外国人は本当に数多く存在しますよね。ヤクルトの良い伝統となっていますよね。その中でもホージーは個性的な選手でしたよね。
> saboさんへ
本当に明るい選手でしたよね。ハッスルプレーも印象的です。
私もドカベンでは殿馬派です。