毎年キャンプ前には個人的に考える各シーズンのポイントを挙げていたのだが、今年はシーズンのポイント記事を書けていなかったため、開幕直前のこのタイミングではあるのだが、書いてみたい。しかしみなさんご存知の通り「新型コロナウイルス」の影響で日本国内の日常生活に大きな影響が出ており、スポーツイベントも中止、延期、無観客試合など様々な対応を取らざるを得なくなっている。このような混沌とした状況で2020年シーズンについて語るのは非常に難しい部分もあるのだが、このタイミングを逃してしまうと2020年シーズンのポイント記事は書けなくなってしまうため、今日書き留めておきたい。
昨年の記事はこちらから→「2019年シーズンのポイントは?」
2017年シーズンに96敗という記録的なシーズンを送ってしまい、真中監督が辞任してから小川監督が就任し、立て直しを図り、18年シーズンにはリーグ2位とV字回復を見せてくれたのだが、結局昨シーズンは最下位に逆戻りとなってしまい、小川監督の後を継ぐのでは?と思われていた宮本HCも退任となり、新たに監督に抜擢されたのは高津臣吾2軍監督だった。この高津監督のもとでヤクルトスワローズはどんな戦いを見せてくれるだろうか?戦力的に厳しいことは分かっているのだが、それでもあくまでもリーグ制覇を目標に戦ってもらいたいと思う。
それではそのためのポイントをいくつか挙げていきたい。
①開幕ダッシュ!
・先程も書いた通り「新型コロナウイルス」の影響でどのような日程になるのか、現時点では読めない部分もあり、もしかすると開幕が延期になったり、試合数自体が減ってしまうことまで想定され始めている。そういった環境下ではやはり地力のあるチームの方が有利になる可能性が高いと思っている。それだけに昨シーズン最下位に沈んでしまったスワローズは何としてでも開幕ダッシュを掛けて他チームを慌てさせなければならない。「新型コロナウイルス」の影響でどうなるか分からないシーズンであることを考えると今シーズンは逃げるチームよりも追いかけるチームによりプレッシャーがかかってくることが考えられる。
最初の20試合を12勝8敗以上の成績で滑り出し、オリンピック休暇に入る前の7月18日の時点でトップに立っていることが理想的である。とにかく開幕から7月18日までのゲームを最重要視してもらいたい。高津監督や斎藤コーチのコメントを見ているとおそらく特定の投手に負担が大きくかかるような起用法はしないと思われるのだが、個人的には変則日程である今シーズンに限っては、前半戦から「明日なき戦い」という感じで全力を尽くす、後先考えない戦い方も見てみたいという気持ちはある。それ程までに前半戦の戦い方はカギを握っていると思う。
②投手運用
・①ともつながってくるのだが、先発に関してもリリーフに関しても限られたメンバーの中でどのような運用をするのか?という部分は大きなチェックポイントである。キャンプ・オープン戦の記事でも取り上げているのだが、変則的な先発ローテを組んだり、多くの投手を1軍のマウンドに送り込む可能性もあるのではないだろうか?これまでの日本球界の常識に捉われない投手起用を見られるかもしれない。
先発候補は石川、小川、高橋、イノーア、スアレス、高梨、吉田大喜辺りが開幕時点では有力候補であり、そこにドラ1奥川やケガからの復帰を目指す原、昨シーズン結果を残した山田大、田川辺りが絡む形だろうか?その他にも先発、リリーフどちらでも待機してもらいたい清水、星、大下辺りにベテラン山中辺りも先発候補に入ってくる可能性はある。
リリーフはまずはマクガフ、石山の2人に8,9回を担ってもらい、その他のイニングを近藤、五十嵐、中尾、長谷川、今野、杉山、大西辺りで何とか凌いでいく形となるだろうか?先発候補にも挙げさせてもらった清水、星、大下に風張や平井、蔵本、坂本、久保辺りまでチャンスは巡ってきそうである。そして何と言っても出遅れている梅野に何とか早い段階で戻ってきてもらいたいものである。質は決して高くはないのだが、やり繰りしていかなければならない。個人的には僅差の勝ちパターンに中尾が入って来てくれれば非常に心強いと感じている。リリーフのキーとなる投手は中尾ではないだろうか?
③村上、塩見、廣岡
・昨シーズンのポイント記事でも名前を挙げさせてもらった3人の野手の成績はチームの成績に直結する可能性があると見ている。昨シーズンの段階では、ベテランVS若手という構図でこの3選手が何とかベテランの壁を越えて、ブレイクすることを期待したのだが、昨シーズンブレイクしたのは個人的にはこの3人の中では期待値が低かった村上だった。村上は怪我もあり現在2軍で調整中なのだが、今シーズンは昨シーズン以上の成績を期待したい。打率.231、ホームラン36本、打点96という数字は決して低いハードルではないのだが、これ以上の数字を求めたい。
塩見、廣岡に関しては、年齢的にもチーム構成的にも今シーズンは絶対にレギュラーを掴まなければならない立場の選手である。塩見に関しても廣岡に関しても高い能力を有していることは間違いないのだが、まだまだ野球が淡白であり、頭を使って野球をするという部分で不安が残っていることも確かである。しかしバレンティンが抜け、代わりに獲得した外国人野手は守備型の遊撃手エスコバーということで、この塩見や廣岡といったポイントゲッターになり得る存在の選手には何とかレギュラーを獲得してもらいたいと思っている。村上、塩見、廣岡が3人とも9割以上の試合でスタメン出場を果たすことが出来れば、得点力は間違いなく上がるはずである。それだけに塩見、廣岡は凡ミスを減らして、高津監督にアピールしたいところである。
④高津采配
・そして今シーズンに関しては何と言っても高津新監督の采配には注目してみたい。②でも書かせてもらったように投手運用に関しては、これまでになかったような起用法があり得るかもしれないと感じている。私の想像を超えるような運用が見られるかもしれない。
打線に関してはオープン戦を見ている限りでは私の好みのオーダーとはズレがある。高津監督は野村克也氏の影響を受けている部分も大きいと思うのだが、今やろうとしている野球は泥臭く1点を獲りにいき、その1点を守り切る野球なのではないだろうか?しかし今のスワローズのメンバーであったり、野球界のトレンドを見ていると1点を守り切る野球は中々ハードルが高いのではないか?と考える。私の中ではとにかく1点でも多く貪欲に得点を獲りに行く野球を見てみたい。極端かもしれないし、バランスも悪いのだが、1番廣岡、2番塩見、3番山田哲、4番青木、5番村上、6番雄平、7番エスコバー、8番中村、9番投手というようなオーダーが個人的な推奨オーダーである。より多くの得点を奪わないことには勝利は近付いてこないというのが私の考えである。高津監督のやりたい野球にフィットしたチーム作りは開幕までにどの程度進むのだろうか?またやりたい野球が出来なかったときに柔軟に対応出来るかどうか?という部分にも注目してみたい。
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コメント
開幕は延期になってしまいました。元々五輪があり変則日程でホームの神宮が使えない時期があります。こういう場合は良い結果を出しにくい環境かと思いますが、不利な点を乗り越えられるかどうかですね。
これまで見ていて今年は攻撃力ダウン、守備力アップしそうかなという印象を受けます。本文には概ね同意です。④で言及されている点は私も気になっていました。加えるならいかに故障者を減らすことができるかですね。
> 超匿名さんへ
故障者、コンディショニングという部分は1番のポイントに挙げようとも思いましたが、当たり前のことであるため今回は敢えて省きました。ヤクルトだけでなく12球団の永遠の課題でしょうね。
高津采配。
エサ蒔きかと思いますよ。
結局は弱体投手陣であるから、シーズン入ったら、1点獲るよりも2点、3点って感じで複数点狙いに行きそうな感じしますね。
推奨オーダーね。
おいらにはない感じ。
でも1番廣岡は出塁率高いのでアリかと。この出塁率重視の1,2番置く感じは好き。
如何に哲人の前にランナーを置く、哲人の後に良い打者置いて勝負を避ける場面を減らす。そして哲人の出塁率4割あるので、そのあとに大砲でドカン。これに尽きるかと。
あともう1つは良い打者を如何に打席数を増やしながら、勝負できるようにして、フリースインガーの選手には逆に打席数を少な目にしながら、チャンスの打席は増やす感じっていう組み方したいですね。
個人的にお勧め打順。
9坂口7青木4山田哲人3(5)村上8塩見5吉田大成(廣岡、3西田)6エスコバー2中村(嶋、古賀、松本直)投手
1番、2番はとにかく出塁率優先。もしくは粘ることできる選手。
哲人は初回に必ず打席立たせる。
哲人の前は高出塁率の坂口か青木を必ず配置。哲人の後ろには村上か青木で勝負避けられても良いように。
2番青木と3番哲人の入れ替えはアり。その場合は8番P、9番捕手にして2番哲人の前にランナーいる状態を1打席でも多くつくるように工夫。
良い選手の前後に固めること。これが最重要!
今年ブレイクするのは吉田大成と思っていて、エスコバー次第ではショート固定しても良いくらいかと。幸い1軍打撃コーチに杉村氏戻ってきたので、青木、内川など育成しているわけだし、左の小型巧打者育成は十八番のチームなんで守備を何とかしてほしい。
雄平は代打適性あるのと、エスコバーと並べてしまうと低出塁率のフリースインガー2人で2球で2アウトの可能性もあり、青木、坂口も6連戦以上ならどこかで休ませるっていうのも必要だし、そのときはスタメンで、っていうことになるのかと。
その場合は1番に廣岡か吉田大成で2番に青木か坂口で5,6番に雄平って置き方がベターかと。
村上の下半身と3塁守備がどこまでできるかっていうのもあるけど、左腕先発時で1塁に西田、3塁村上っていうのも見てみたいと。
先発は小川には中6日きっちり投げてもらって問題は他の選手。
石川、高梨などは3、4度先発して1度リフレッシュ休暇の抹消しながらとかの運用で、
外国人は3人上手い事登録、抹消繰り返しながら回すのかな?
ちょっとオープナーで使えそうな選手いないのが、辛いところ。
すごく言いたいのは、
小川にはカード初戦ではなく、カード2戦目で拾えるようなやり方してほしい。
ただし、これは3位以内でOKのCSある場合でない場合は、優勝しないといけないのでまた事情は変わってくるが。
山田大樹、山中、田川なんかはあまりいるタイプではなく特徴ある投手なんで、中10日→抹消の繰り返しで良いから、年間80~100イニング食ってほしいね。
リリーフ。
大下、風張など、まずはビハインド時でも使いやすい投手が如何にイニングを食ってくれるかも重要。
マクガフ、石山の8,9回は固定として、
近藤と五十嵐も生かしながら、
中尾と長谷川どちらか勝ちパターンに入れることできると嬉しいね。
下がるところはないわけで、
解説者陣などを見返してほしいね。
> タラちゃんさんへ
タラちゃんさんの推奨オーダーは非常にバランスが良いと思います。このオーダーになる可能性もありますよね。坂口を起用するのであれば1番か2番以外の打順はあり得ないと思いますので、坂口を起用する場合は、私もタラちゃんさんのオーダーに近くなると思います。
投手陣は質はともかく枚数は揃ってきましたかね?それだけにどんな起用法をするのか注目したいですね。