オズの魔法使い

子どもの頃日米野球を見ていて、衝撃を受けたプレーヤーがいた。それは当時セントルイス・カージナルスに在籍していたオジー・スミスである。私の記憶にあるのはおそらく92年の日米野球であると思われるため、すでにオジー・スミスは晩年だったと思われるのだが、その華麗な守備は健在だった。他の選手に比べて打撃面での数字が劣っていたのだが、オジー・スミスが登場すると実況も解説もテンションが高くなっていたため、「どうしたんだ?」と思いながらテレビを見ていたのだが、守備で魅了できるスーパースターだと知って驚いた。
守備位置に付く前の後方宙返りですでに魅了されてしまったのだが、しなやかでありながらスピードも力強さを感じさせてくれる守備はメジャーリーガーの中でも図抜けていた。モンスター揃いのメジャーの遊撃手の中で13年連続してゴールドグラブ賞に輝くこと自体がとんでもないことである。
捕球、送球、守備範囲、状況判断全てが最上級レベルであり、他の追随を許さない存在だった。当時はメジャーリーグの中継を見れる環境になく、今以上にメジャーには疎かったのだが、オジー・スミスの名前はすぐに覚えることが出来た。また「オズの魔法使い」というニックネームもピッタリだなと感じていた。
人間離れしたアクロバティックな守備はもちろんなのだが、基礎がしっかり出来ていることを感じさせてくれる無駄のないプレーもオジー・スミスの守備の魅力の一つだったのではないだろうか?引退してすでに20年以上が経過するのだが、現代の基準で考えても十分メジャーのショートでトップを張れるレベルにあったと考えられる。それ程守備の実力が突出していた選手だと思われる。
オジースミスが引退した数年後にメッツのオルドニエスという遊撃手のアクロバティックなプレーを見て驚愕したのだが、個人的にはオジー・スミス派である。メジャー史に残るスーパースターの1人である。

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コメント

  1. タラちゃん より:

    ああいうショート日本でもそうですが、アメリカでもそうは出てこないなと。
    ただ、
    日本と違い、1番の花形ポジションがまずはショートっていうことで、ショートにMLBに良い選手集まるのもわかる感じします。日本の場合はまずは投手でそこからいろいろなポジションになる感じ。
    WBCなどの国際大会見るとそれが顕著な感じします。

    オジー・スミスの時代だと、
    リプケンいたなと。強打と堅実な守備の選手、なんと言ってもあのポジションで頑丈な選手と対比できるなと。

    2000年くらいって、
    リプケンタイプのガルシアパーラ、ジーター、Aロッドなどもいたけどね。

    あとまた違った感じで松井稼頭央いるけど、
    MLBでもっと活躍できたら?って思ってしまったけどね。
    MLBだとあれくらいの強肩でも、いっぱいいますからね。
    気になるのは、池山の全盛期にもしMLBに行っていたらどれくらいやれるのか?
    気になります。

    日本でも小坂、今は源田が名手としているけど、
    MLB行ったら、ああいう守備型ショートがどのレベルまで行けるかが気になります。
    足もあるけど、出塁率が低く打撃が弱いけどね。

  2. FIYS より:

    > タラちゃんさんへ

    リプケンも歴史に残るスターですよね。オジー・スミスにしろリプケンにしろショートという厳しいポジションを長年にわたって守り抜いたのが凄いですよね。

    日本人内野手の守備はまだまだ評価は高くないのでしょうね。小坂、源田はメジャーではどの程度のレベルなんでしょうね?

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