期待の若手を挙げてみよう!(パリーグ編)

以前このブログでブレイク予想のような記事を書いていたのだが、最近は時間もなく書いてこなかった。しかし今年に関しては、コロナウイルスの影響で開幕も見通せない状況になっているため、久々に期待の若手選手を挙げてみることにした。ルーキーに関しては即戦力予想の記事をすでに書いているため、ルーキー以外で期待値の高い選手から順に挙げてきたいと思う。

投手
泉 圭輔(ソフトバンク)
・金沢星稜大時代にドラフト候補に上がり、動画を見た時にはそれ程魅力的には感じなかったし、時間がかかるタイプの投手だと思っていたのだが、プロに入ってボールの威力が増し、ストレートが低めに集まるようになってきた。これであればリリーフとして大いに期待できると感じている。チームの先輩にあたる武田翔太や元広島、オリックスの長谷川昌幸を彷彿とさせる真上からの角度のある腕振りはバッターからすると厄介なはずである。まだ線が細いのは気になるが、私のイチオシ選手である。

與座 海人(西武)
・元西武、現楽天の牧田そっくりの投球フォームに特徴があるサブマリンである。牧田の方がボールの威力や細かい投球術では上回っていると思うのだが、與座も一定レベルには達していると思われる。怪我の状態がしっかり治っているようであれば、一気にブレイクする可能性はあるのではないだろうか?本家本物の牧田との対戦も楽しみである。

弓削 隼人(楽天)
・身長193㎝の超大型サウスポーである。ルーキーイヤーから完封勝利を収めるなど、一定の実力を示してくれた。長い腕から投げ込まれるスライダー、カットボールは左打者は背中からボールが飛んでくる恐怖心を感じるだろうし、右打者は外角のボールが遠く感じるのではないだろうか?NPBの投手にはほとんどなかったような軌道を描くと思われるため、相手チームも攻略に苦労するのではないだろうか?ある程度コントロールもまとまっていることもプラスポイントである。大ブレイクに期待したい。

尾形 崇斗(ソフトバンク)
・オープン戦でしっかり結果を残し、高卒3年目で支配下登録を勝ち取った。いかにもソフトバンクの育成出身らしい力強いストレートを投げ込む、剛腕である。プロの打者相手でも力でねじ伏せることが出来るだけのポテンシャルを持っている魅力たっぷりの投手である。泉同様リリーフで期待できるのではないだろうか?

竹安 大知(オリックス)
・弓削同様昨シーズン完封勝利を記録している好投手である。横変化、縦変化のボールを器用に扱うことが出来るため、投球の幅が広いことが特徴だろうか?内外角を広く使うことも出来るし、緩急を使うことも出来る。先発として長いイニングを投げれるだけの術は身に付けているように感じる。あとはコンディショニングだけだろうか?

張 奕(オリックス)
・2016年に野手として育成ドラフトで入団した変わり種である。その後投手に転向し、昨シーズンは勝利投手にもなっている。また台湾代表にも選出されており、今後の活躍が期待される。本当に最近まで野手だったの?と感じるくらい投手としてまとまっており、ストレート、カーブ、フォーク(チェンジアップ)と質の良いボールを投げている。勝手にリリーフタイプだと思っていたのだが、先発でも十分やれるだけの総合力を持ち合わせている。今後どんな投手に成長していくか楽しみである。

C.スチュワートJr.(ソフトバンク)
・外国人枠の選手をこのカテゴリーに入れて良いのかどうか悩んだのだが、NPBでプロ生活をスタートさせた21歳の逸材を入れないわけにはいかないだろう。MLBドラフト1巡目指名の実績は伊達ではない。150キロを超えるストレートとカーブ、スライダーのキレは抜群である。身体がしっかり出来上がって、フォームも固まれば一躍エース候補に浮上しそうな投手である。この手の投手の育成には定評のあるソフトバンクでどう育つか楽しみである。

野手
栗原 陵矢(ソフトバンク) 捕手
・高校時代から個人的にそのセンスを高く評価してきた選手である。正捕手甲斐、2番手捕手高谷の壁は厚いかもしれないのだが、身体が大きくなるとともに打撃に力強さが加わってきた。個人的にはクレバーな捕手として期待しているのだが、まずは打撃でアピールして存在を印象付けたいところではないだろうか?プロ6年目の24歳ということでそろそろ数字を残したいところだ。今年はやってくれそうな雰囲気が出てきている。

清宮 幸太郎(日本ハム) 内野手
・清宮もこのカテゴリーに入れるべき選手ではないのかもしれないが、潜在能力からするとこれまでの数字は物足りないので、大爆発を期待して名前を挙げさせてもらった。柔らかいフォームから長打を放てる打撃はやはりプロの中に入っても「モノが違う」と感じさせてくれる。高校時代から怪我についての不安は常に付きまとっていたのだが、この課題をなんとかクリアしてもらいたいものである。コンディションが整えば数字は付いてくるはずである。

安田 尚憲(ロッテ) 内野手
・1年目、2年目とファームでしっかり経験と実績を積んでみせた。1軍抜擢の準備は整ったと見て良いだろう。ヤクルト村上、日本ハム清宮と比べると多少出遅れた形になっているが、ファームでの成績は高卒1年目、2年目の選手としては十分すぎる数字である。ここから一気に清宮、村上を追い越すだけのポテンシャルは持っていると思う。ホームZOZOマリンにホームランラグーンが出来たことも安田には追い風になるはずである。

宜保 翔(オリックス) 内野手
・オープン戦で結果を残した宜保のプレーは華がある。スピード感を活かした守備、走塁ももちろんなのだが、打撃でもプロの投手のボールにしっかり反応することが出来ている。おそらく予定通り開幕されていたとしたら開幕レギュラーの座を掴んだ可能性もあるのではないだろうか?体力的にはまだまだ不安な面もあると思うのだが、身体能力の高さを存分に活かして暴れまくってもらいたい。

佐野 皓大(オリックス) 外野手
・昨シーズンのプレーを見て驚いたのだが、この佐野である。大分高校時代細身ながら素晴らしいボールを投げる投手としての才能に強く惹かれたのだが、これだけの身体能力を持っている選手だとは知らなかった。宜保同様そのスピードは武器になる。昨シーズンのブレイク選手と言えばソフトバンクの周東の名前が上がると思うのだが、スピードという部分ではこの佐野も周東と勝負できるだけのものを持っていると思う。レギュラーを奪うためにはとにかくバッティングである。振り込んで、自分の形を見付けたいところだろう。

私はパリーグの試合を目にすることはそれほど多くないのだが、楽しみな若手選手はゴロゴロ転がっていることが分かった。名前を挙げながら感じたことは、これまでパリーグの中で目立たなかったオリックスが魅力的なチームに生まれ変わろうとしているのではないか?ということである。投手も野手も主力の顔がはっきり見えてきており、期待の若手、実力は外国人選手と数が揃ってきている印象である。台風の目になるかもしれない。

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コメント

  1. タラちゃん より:

    西武の変則投手は與座。オープン戦見て、面白い存在かと。
    パリーグはセほど左の強打者はいないので、チャンスあるかと。
    パは総じて球場広いし、西武は打線強力である程度失点しても大丈夫。そしてローテの枠も空いている状況なんで、上手くいけば2桁勝利あるのかと期待。

    ここには書いていないので気になるのは、
    オリックスの太田。
    さすがに小園までは言わないけど、ドラ1の真価を今年2年目になるが、ショートフェチとしては気になるところ。
    根尾よりはやってくれる感じはする。

    あとは頓宮ね。
    キャッチャー再挑戦みたいだが、若月がとにかく打てない捕手なんで肩やブロッキングなど平均点あれば、伏見のアキレス腱の回復次第だが、チャンスあるでしょうね。

    オリックスはそろそろAクラスに入ってくるかな?って。

    清宮ね。
    中田翔がずっとハムにいるのは大誤算でしょうね。チームとしても。
    無理にでもレアードもいないわけだし、中田か清宮。昨年みたいに近藤にサードやらせたらって思うけど、
    清宮ってどうも覇気がないっていうかガツガツさが村上と違ってないのがすごく今後に心配。

  2. FIYS より:

    > タラちゃんさんへ

    太田と頓宮ですか。いいチョイスですね。太田はたまたまテレビで見ていた試合に出場していたのですが、高卒ルーキーながら右方向に大きな打球を飛ばしていてそれだけで可能性を感じさせてくれましたね。
    頓宮は捕手に再挑戦するんですね。気持ちの強い選手なんでしょうね。でも長所の打撃を伸ばすために捕手以外の道を探る方法もあると思うのですが…

    清宮は優等生の雰囲気ですよね。お父さんは「ガキ大将」的雰囲気を醸し出していたんですけどね。でもどこかでDNAが爆発するかもしれませんよ。

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