ヤクルト1-8DeNA
荒れ球高梨VS精密機械平良の好対照なピッチングは見ていて面白かった。おそらく両投手とも調子は良かったのだが、終わってみれば明暗がくっきり分かれる形となった。他球団の試合をあまり追っていないため知らなかったのだが、平良は投球フォームもボールの質もコントロールも投球術も格段にレベルアップした印象である。昨シーズンまでの平良ではなかった。今日のような投球がアベレージなのであれば、この投手は「勝てる投手」になるはずである。以前の記事で阪神の青柳を「難敵」と称したのだが、この平良も青柳とは全くタイプは違うサイドスローなのだがかなりの「難敵」である。
今日の高梨の投球には少し注目していた。ヤクルト先発陣にはいないタイプの本格派であり、調子が良ければ最もDeNA打線を抑え込める可能性があるのではないか?と感じていたからである。そして高梨は初回からキレのいいまっすぐを投げ込んでいた。変化球のコントロールは相変わらずアバウトではあったのだが、ストレートが走っていれば何とかしてしまうのが高梨である。ピンチもあり、球数もかさんだのだが、4回までは0を並べてみせた。しかし5回に1アウトから柴田に2ベースを許すとピッチャーの平良にヒットで繋がれてしまい、ピンチを広げ、梶谷は四球で歩かせてしまい、満塁としてしまう。ここで絶好調のソトに甘く入ったフォークを完璧に捉えらてしまい、バックスクリーンに飛び込む満塁ホームランを被弾してしまった。高梨にとっては痛恨の被弾となってしまった。結局高梨は5回で97球を投げ、被安打7(被本塁打1)、与四球2の4失点で負け投手となってしまった。高梨の印象は昨シーズンとそれ程変わらない。ストレートの質は間違いなくいいものを持っている。今日のようにストレートが走れば、ある程度のピッチングはしてくれる。しかし球数が多くなるため、長いイニングは投げれないし、コントロールに難があるため、ピンチで踏ん張ることが出来ない。そしてストレートが走らないとピッチングにならなくなってしまう。非常に扱いづらい投手である。今日は相手先発の平良の調子を考えると勝つとしたらロースコアのゲームしかなく、高梨もプレッシャーはあったと思うのだが、調子が良くても5回4失点で降板となってしまった事実を重く受け止めなければならない。自分の武器を活かす投球を考えていかなければならない。
高梨と対照的だったのは相手先発の平良だった。ストレート、カットボール、スライダー、シンカーと変化も球速帯も違うボールを見事に投げ分け、ヤクルト打線は手も足も出なかった。おそらく投球フォームも以前よりタメを作るようになり、腕の位置も少し下げたのではないだろうか?それでいてストレートの球速は上がっており、1球1球に意図を感じさせてくれる投球術も身に付けている。同じリリースポイントから違った方向に変化するボールを投げ分けてくるため、打者はボールを捉えることが出来ない。コントロールも抜群に良いため、球数を投げさせることも出来ない。本当にお手上げ状態だった。4回には先頭の山田哲が内野安打で出塁したのだが、平良の牽制で刺されてしまったように投げる以外のスキルの高さも感じさせてくれた。本当に毎回こんな投球をされてしまうとかなり厄介だと感じる投手である。特に右バッターはかなり手こずるのではないだろうか?阪神の青柳、DeNAの平良、この2人が先発の時には対青柳、対平良専属オーダーを考える必要がありそうである。
完敗のゲームではあったのだが、最後に村上が高校の先輩伊勢からタイムリーを放ってくれたのはせめてもの救いとなった。平良のボールも捉えることが出来ていたし、今日も4番として威圧感を感じさせてくれた。今後の活躍も楽しみである。
P.S 山田哲は「トリプルスリー」の呪縛から解放させてあげたいと感じることがあります。本人が目標としているため、そこに色々と言うことは出来ないのですが、「トリプルスリー」を達成すると言うことはそれだけのスキルが必要なのはもちろんなのですが、フィジカル面の充実も必要になってきますよね。山田哲が大ブレイクしてから約7年が経過し、勤続疲労というものが気になる年齢になってきました。フィジカルの強さは山田哲の武器の1つなのですが、少し厳しくなってきている部分もありますかね?
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コメント
相手の平良は三試合続けての好投なのでまぐれではなさそうですね。一方のヤクルトは原や高橋がファームなので活きの良い若手先発がいませんね。
各チームとの一巡目の対戦が終わって五分の成績は予想外でした。優勝候補の筆頭である巨人と優勝争いに加わるであろう横浜には実力差を感じたのでペナント争いは厳しそうです。
バレンティンが去り塩見や廣岡がスタメンに定着できていないので貧打を覚悟していました。西浦がこれほど打つとは意外でしたし、中村が戻ってくればもう少し打線に厚みが出ますね。
私は山田は巨人で言えばONのNにあたる存在だと思っています。それが言い過ぎならば三冠王三回の落合でしょうか。目標が高く怪我でも試合に出ようとする姿勢とか、プロ意識が非常に高いレベルにあるのではないでしょうか。彼にはステイホームならぬステイヤクルトでお願いしたいですね。
今後も経験のない強行日程がどう影響してくるか怖いところもありますが、奥川という楽しみな存在もいますし、去年よりは順位争いも楽しみたいですね。
平良は良かったですね。前日の中川も良いし、打線も個だけでなく厚みもある。そもそも宮崎が6番にいる贅沢。疑問に思うとすればラミレスのきまぐれ采配くらい。何故パットン変えたか意味不明。もともとベンチが動きまくるのがラミレス監督ですが今の横浜の強さなら動かず横綱相撲で戦った方が良いと思いますけどね
高梨は調子よくてもスタミナ切れが速いのが難点ですね。もったいない。
山田は疲れでしょうかね。ネットでは山田が腰を気にしているという意見もありますが……。牽制アウトも相手がうまかったのはありますが山田のうまさを考えると違和感ありますね。とはいえ個人的には山田はこのまま2番のまま置いてほしいです。そのうち5番や3番にというアイデアが出そうですがやはり1~4番の並びが今年のヤクルトの象徴ですから
最近投手陣が怪しくなってきましたが、とにかく守備で盛り立てていける限り大丈夫だと思ってます。ファインプレーと併殺で抑えていくつもりで
高梨は神宮、東京ドームでは一発怖くて使えないのが正直なところ。
あとは昨年も開幕は良かったが、ローテでずっと回っていると球威で勝負するタイプなんで今後どんどん厳しくなる。
個人的には先発ではなく、
今星、寺島のやっているところを高梨含め3人でやる。
その代わり先発を中5日、100球限定にする。ここは石川も。火曜に来たら1度抹消して翌週日曜に投げるとか上手いやり方しないとかな?ローテ6人だが変則気味に。
平良は良かった。
ただ打てないなりに球数投げさせて早めに降板させる方策などもあっても良いのかな?
15時の公示、抹消のあとに書いているが、
スアレスね。イノーア、高橋みたいねナゴヤドームでは。
心配が、
古賀。
今いる捕手陣で肩の面で問題ないのは中村、古賀、松本直樹しかいない。
1軍では、
肩壊れている嶋、肩の弱い井野、西田か。
今後かき回される心配があるね。
古賀、打撃不振なのか?カープ戦の死球以降出場機会ないのでケガなのかわからないが心配ですね。
超匿名さんへ
五分の成績が予想外というのは良かったのか悪かったのかどちらの意味でしょうか?
私はあくまでもリーグ優勝を狙ってもらいたいと思っているので、五分の成績には物足りなさを感じています。
saboさんへ
積極的に動くのがラミレス監督の特徴ではあるのですが、これだけ戦力が整って来ているので、動かないラミレス監督を見てみたい気持ちもありますよね。日本人的な感覚で言うと違和感を感じる采配もちょくちょくありますよね。
山田哲の不振は心配になりますよね。
タラちゃんさんへ
古賀はてっきり怪我かと思ったのですが、2軍のゲームには出ているようで安心しました。打席でも迷っている様子があったので、いきなり出番が増えたことでいっぱいいっぱいになっていましたかね。今後の成長に期待しましょう。