ヤクルト3-6広島
今シーズンのヤクルトはここまで本当によく戦ってくれている。先々週の巨人相手に初戦で躓きながらも1勝1敗1分けで凌ぎ、先週の阪神戦でも初戦に20失点しながらも残りの2試合を連勝し、何とか踏みとどまっていた。しかし先週末の中日戦で勝ってもおかしくない3試合で1勝も出来なかったため、今日のゲームが大切なゲームだと感じていた。今日も中日戦同様に先発投手が役割を果たしたのだが、その後リリーフ陣が2発の3ランに沈んでしまった。もし勝っていたら「よく踏ん張った。」と書こうと思っていたのだが…少しずつ少しずつ歯車が狂い始めているのだろうか。悪くない試合が続いているだけに気になる所である。
試合内容自体はそこまで悪いものではなかった。先発の高梨は、毎回ヒットを許す苦しい投球となったのだが、今日はランナーを許してからよく粘ってくれた。いい意味で高梨らしくない粘りのピッチングを披露してくれた。神宮での広島戦で7回2アウトまで無失点で投げてくれたのだから、合格点は与えられると思う。前回の登板で先発の役割を果たせず、中8日空けての先発となったのだが、力強いストレートが戻っており、しっかりゾーンの中で勝負することが出来ていた。気持ちのこもった投球が戻ってきた。
しかし高梨が手中に収めかけていた勝ち投手の権利は降板後、わずか2球で潰えることとなってしまった。先に書いておきたいが、私は7回2アウト、ランナー1,2塁、バッター長野の場面で高梨からマクガフにスイッチした継投に関しては、支持したいと思っている。7回の被安打に関しては不運なヒットが続いてしまった部分もあるのだが、ピレラへの投球内容と球数を考えると高梨もいっぱいいっぱいになっていると感じていた。正直長野の前のピレラの段階で継投に入っても良いくらいに感じていた。高津監督の判断は、2アウトを取ってからのスイッチだったのだが、今の長野相手であればマクガフが力勝負をしたほうが抑えられる可能性が高いと判断したのだろう。私自身も同じ考えだった。しかし結果は最悪であった。マクガフの外角のストレートを長野に完璧に捉えられてしまった。長野らしいと言えば長野らしいのだが、ホームランだけは避けなければならない場面でのホームランということでダメージの大きい一発となってしまった。
この時点ではまだ同点だったのだが、その裏のチャンスをものに出来なかったことで完全に流れが広島に傾いてしまった。悪い流れを止めたかった清水も不運なヒットを浴びて、ピンチを招くと田中広に3ランホームランを浴びてしまった。清水の投球内容も決して悪いものではなかったのだが、これが野球というスポーツの怖さなのだろうか?あっという間に試合の主導権を手放すことになってしまった。
打線はナゴヤドームで沈黙を続けていたのだが、2回に西田の2点タイムリー2ベースで先制点を奪い、週末の悪い流れを断ち切ることに成功した。3回の攻撃はもったいなかった気もしたのだが、続く4回に坂口のタイムリーで1点を追加していただけに流れは悪くなかった。その後追加点を奪えなかったのは、今のヤクルト打線の実力なのかもしれないが、山田哲を欠く中でもなんとか打線の形は作ってくれていると感じる。こういうゲームを獲ることが出来れば、ノッて行けると思うのだが、今日は勝利を手放してしまった。引き分けを挟んでいるもの今シーズン初の3連敗ということで嫌な雰囲気になりかけている。そんな雰囲気の中で明日の先発を任されるのは、ルーキーの大西である。「当たって砕けろ」というタイプではないだけに、自分を見失わずに曲げたり、落としたり、リズムを変えたりと大西らしいピッチングに期待したいと思う。そろそろ連敗を止めなければズルズルいってしまう危険性はあると感じる。
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コメント
マクガフを7回頭から行かせてればっていう結果だけど、
あそこで変える選択はアリかと思いますね。
長野がレフトに引っ張られて打たれてならキレてるけど、
ライトに上手いこと打たれたわけで長野褒めるしかないかな?と。
清水も疲労と流れのあやなんでしょうね。
明日以降の予想先発がヤバいことになっている。
野村、大瀬良
上茶谷、今永、平良
(11日試合無)、菅野、戸郷
上茶谷、今永、平良
っていうことで、
エース、2番手投手ばかり来る悲惨なローテ。
「試練の8月」になりそうですね。
良い意味で裏切ってほしいです。
継投ミスよりも塩見2番に置くほうが問題かな?
エンドランでバット当てられないし、三振かHRっていう打者の適正じゃないでしょ。って。
6,7番かな?と。だったら2番宮本のほうがと思います。
でも廣岡と打者のタイプかぶるのよね。
惜しかったですが、致し方無いかなと。今までは昨日のお相手とは逆で、勝負の中でうまく流れを手繰り寄せて勝利に結びつけるパターンが多かったように見受けられますが、最近はスルリと溢れ落としてますね。
でもまぁ忘れることだと思います。田中選手のHRは年に限られた数回ですし、長野選手のHRも然り。その前のヒットも完璧にやられたわけではないんですから。
1.残塁(決めきれない)
2.疲労
3.代打起用
以上の3点が気になります。清水も今回は結構苦悶の表情をしてたので、心身ともに少し堪えてきたかな。あとやっぱり坂口は1週間ぐらい休ませた方がいいような気がします。また、中々荒木の調子が戻らないですね。
タラちゃんさんからいただいた今後の対戦投手を拝見すると、かなり厳しい闘いが続くようですが、結果がどうあれ、今は下を向かず粛々と目の前の1戦に集中して欲しいです。きっと流れが戻ってくる逆襲のタイミングが来ると信じてます。
西田が良かった。九里との相性の良さもあって先制タイムリー。広島打線を手玉に取るリード。現状正捕手という立場と週末の投手戦を経験して自信が持てたのではないでしょうか。勝てばヒロインだったと思うんですが……また今度ですね
高梨の好投は広島打線が不調だっただけで内容はひどいものだったと思うんですよね。フォークは制度悪いし、逆球多いし、ことごとくど真ん中に行くし。ただ追い込んでからのストレートはまあまあ良かったかな。5回からブルペンは準備しだしていたから勝利投手の権利獲得したら変えるかと思ってましたが高津監督は驚異的な我慢強さをみせて続投させました。結果7回2アウトまで我慢した高津監督は神采配だったと思います。高梨もよく粘り強く投げ抜きました。ナイスガッツです。ただあの内容ではまだ信頼は出来ません。来週こそは本当のナイスピッチングで勝利を掴んでほしい
私もマクガフへの継投は間違ってない、というよりもっと早く変えてくれと思ってたくらいなのであそこまで我慢した高津監督の方がずっと采配センスがあるなぁと感心しました。
ただ今年のマクガフはどうしたものでしょうか?すでに去年の被本塁打を越えてしまいました。ちょっとムキになってストライクゾーンに集めすぎかもしれません。もしくは球種のクセが見抜かれたか。ストレートの球威は落ちてないのに打たれすぎというのは疲労以外の何かあると思うんですよね
タラちゃんさんへ
明日はK.ジョンソンですね。どちらにしても厳しい戦いが続きそうですね。ヤクルトはエースらしい投手がいないのですが、高橋、小川辺りに期待しましょう。
JEF九郎さんへ
決して層も厚くないですし、地力も足りないチームですから、歯車が狂い始めると止めるのが大変ですよね。これまでが上手くいきすぎていましたかね。
saboさんへ
西田は九里を得意にしているのですね。この試合ではいい仕事をしてくれました。
私も今の高梨とマクガフを天秤にかけるのであれば、あの場面でのマクガフ起用は間違っていなかったと思っています。