これではダメなんだ

ヤクルト1-8巨人

私はあまり怒りを表にするタイプのブロガーではないと思っているのだが、たまにはそういった記事も書いてみようかと思う。「これではダメなのだ。」、私は、今シーズンに関してもあくまでも優勝を目指して戦ってもらいたいという気持ちを持ってヤクルトの試合を追いかけている。元々選手層の厚いチームではないのは、分かっているのだが、それでもプロとして優勝を目指して戦うのが当然だと思っている。そしてそれだけの力があるとも思っている。しかし開幕から中村が離脱し、石川が離脱し、スアレスが離脱し、嶋が離脱し、山田哲が離脱し、梅野が離脱し、と主だったところだけでもこれだけの選手が離脱している(その他にもいるのだが、敢えて挙げない。)。そして今日は試合前に塩見が登録抹消というニュースが飛び込んで来た。そして中13日で先発となった原は、自分らしいピッチングが全くできず、2回5失点で降板となってしまった。「何やっているんだ塩見!、何やっているんだ原!」と喝を入れたい気持ちである。

塩見に関しては、このブログで期待の選手として何度も名前を挙げてきている。今シーズンは開幕スタメンの座を奪ったのだが、結局開幕から調子が上がらず、そのまま突き指で2軍に落ちていた時期があった。その後復帰し、1軍でも結果を残し始めた矢先での上半身のコンディション不良による離脱である。もちろん山田哲の変わりを務められるほどの選手でないことは分かっているが、山田哲が離脱している中で長打も期待でき、足もある塩見は1軍で活躍してくれなければ困る選手であることは間違いない。日曜日の試合でも2安打を放つなどようやく1軍で数字を残し始めた矢先での怪我はあまりにも痛い。もちろん意図的に怪我をしている訳ではないため、責められない部分があることは重々承知しているのだが、プロ3年目の27歳、ここぞのタイミングで結果を残せないところに不安を感じてしまう。本人にとってもチームにとっても痛過ぎる離脱である。

原に関してもコロナ禍における開幕の延期によってシーズンの早い段階から1軍のマウンドに上がることが出来たのだが、まだまだ本調子からは程遠い内容である。上手く勝ち星が2つ転がり込んできていたのだが、登板間隔を空けながらの登板であり、まだまだ身体の状態が戻り切っていないことは明らかだったのだが、前回登板後に一旦登録を抹消し、ある意味では万全を期して臨んだ今日のゲームだったと思うのだが、2回の投球は、まったく自分の意図したところにボールを投げ込むことが出来ていなかった。吉川尚の2点タイムリーのみで抑えていればまだ試合は分からなかったのだが、坂本に2ラン、パーラにソロホームランを浴びてしまい、ここで試合の大勢は決まってしまった。相手投手が菅野ということはもちろん頭に入っていたと思うのだが、それにしては坂本への投球もパーラへの投球も軽率に映ってしまうようなボールが続いてしまった。
原に関しても故障の多さは気になるのだが、本来であればエース格になってもらわなければ困る投手である。こんな投球を繰り返していては、いつまで経ってもチームを代表する投手にはなれないのである。今日の投球内容は非常に残念だった。

ここ数年、ヤクルトは怪我人の多さに泣き続けてきている。素人の私からはどこに原因があるのか分からないし、これだけチームに影響を与えるような離脱が続くのだから、選手個人だけに責任を擦り付けることは出来ないと思っている。しかし選手は、プロ野球の世界でプレーして生活を成り立たせている訳である。選手自身はどんな状況下でもコンディショニングを整える努力を怠ってはならないのである。今シーズンも結局同じようなことを繰り返すこととなってしまっている。高津監督を始めとする首脳陣は相当慎重に選手を起用しているように感じるが、それでも怪我人は減っていない印象である。前回登板後に登録抹消となってしまった高橋やゴールデンルーキー奥川の状態も気になる所である。元々層が薄いチームでこれだけ離脱者が出てしまっては、他チームと渡り合うことは難しくなってしまう。ただでさえ今週の巨人、DeNAとの5連戦は苦しい戦いが予想されていたのだが、現在のチーム状況を考えると1つでも勝ちを拾えれば「御の字」というような状況になってしまっている。シーズンはまだ1/3を終了したところである。そんな状況下で高卒ルーキーの武岡、高卒2年目の濱田が1軍に上がってきていること自体に問題があると考える。もちろんチーム状況がチーム状況だけに武岡と濱田を1軍に上げたこと自体は悪いことではないと思っているのだが、塩見や廣岡はこういった選手のチャンスを少しでも潰さなければならない立場の選手である。こういった起用を許してしまったことをしっかり振り返らなければならない。

武岡と濱田は菅野からプロ入り初ヒットを記録した。もちろんヤクルトファンとして喜ばしいことなのだが、このタイミングで1軍のゲームに出場したことは、チームとしては決して喜ばしいことではないと思う。武岡も濱田も高卒ルーキー、高卒2年目としては2軍で及第点の数字を残してくれているが、まだまだ2軍で鍛えなければならない選手である。武岡の野球センス、濱田の打撃職人ぶりは、私が想像していた以上の力を感じさせてくれるが、現段階ではまだまだ「将来の主軸候補」に過ぎない存在である。そんな選手がチームの踏ん張りどころで1軍登録された(せざるを得なかった)事実に現在のヤクルトスワローズの危うさが伝わってくる。今シーズンはここまで上手く戦っている印象が強かったのだが、今日の敗戦でついに借金1となってしまった。もちろん明日からも全力で応援するのだが、リーグ優勝という意味では大きく遠ざかる敗戦となってしまった。8月12日、リーグ優勝への黄色信号がはっきりと点灯してしまったと言っても過言ではないだろう。

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コメント

  1. 超匿名 より:

     本文に書かれている内容は私もお気持ちよくがわかりますよ。若手2人が昇格したことはもちろん期待はしますが、期待よりも塩見抹消の落胆の方が比重が大きかったです。去年も西浦の2度の離脱がチームに大きな影響がありましたが、今年は塩見がそのキーパーソンとならなければよいのですが。
     故障者についてもローテの投手の半分が離脱とかスタメン野手の半分がいなくなるといったケースが、ヤクルトにとってはその年限りではなく、よくある状況と言えるのが困りますよね。長年に渡り故障しやすい選手ばかり獲っているということは考えにくいので、環境面でなにか問題があるのでしょうね。過去には株主総会で故障者の多さが槍玉に挙がったことがあるくらいですし、既にあるのかは知らないですが、球団内で故障者問題を扱う部門でも立ち上げてはどうかと思いますね。
     試合の方も不振だった坂本と丸に揃って打たれ、岡本にも打点を献上してしまいました。ヤクルトが弱かった時期には「ヤクルト飲んで元気になろう」という言葉があったと聞いたことがあるのですが、まさにそのままの試合でしたね。今週は対戦球団から見て、ヤクルトが白星の草刈り場になりかねない状況ですが、ズルズルいかないで踏みとどまれるというところを見せて欲しいですね。

  2. タラちゃん より:

    ケガ人多い原因。
    それは自前の本拠地球場持っていない。2軍は河川敷球場と施設が貧弱なのは確実にあるでしょうね。
    神宮球場の建て替えもあと10年はかかるみたいですし、
    集客が容易にできやすい土日デーゲームできず学生野球優先球場。神宮の練習は草野球場でやっている。
    戸田は河川敷で仮設スタンドで大雨降ったら暫く使用不能。
    このあたりで、他の球団に遅れを取ってますね。

    正直、新神宮球場できたとしても、果たして今の学生優先球場の立ち位置が変わるのかわからないし、東京近郊では果たして新球場を建設できる場所もあるのか?
    って考えると、
    このまま賃貸物件である神宮球場に居続けて良いのか?って思ってしまうことが多々ありますね。本拠地移転も考えても仕方ないのかな?と。

    なんか、今日の試合のこと全く書いていなく、
    書くとして、
    塩見勿体ない。「無事是名馬」って言葉あるけど、やっぱり良い選手って致命的なケガを避けしっかりとプレーしているのよね。
    言い方厳しいけど、ケガをしないような努力はしてほしいです。

    試合や武岡、濱田のことは今日は書かない。だいたい同じ御意見なんで。

    最後に、
    今日8回裏で6点ビハインド。
    MLBでは野手の登板OKっていう展開だったわけ。
    投げて欲しかったですね。野手が。
    かなり人が「どんどん野手登板してくれ!」っていう意見多かったので、何故高津監督が野手を投げさせなかったのを批判しなかったのかが理解できなかったです。一貫性ないだろ。っておいらは言いたいです。
    で、
    もし監督なら野手に昨日の展開でさせなかったです。
    でも中澤は使わずに、石山、清水などの勝ちパターン投手が金曜以降投げていないので、石山か清水に調整登板させてたでしょうね。
    連投も厳しいですが、中4日以上空くと肩など軽く、自分の身体に耐えられる以上のパワー使って故障の心配と試合勘が無くなる不安あるので、調整登板させても良かったかな?と。
    ただ、まだ4連戦残っていたので、難しい判断ですけどね。

  3. sabo より:

    おっしゃる通りですよ。7安打のうち3安打は浜田と武岡って時点で……
    浜田と武岡にヒットが出たことは最高にうれしいですが、ノーヒットのレギュラー陣はもうちょっとどうなのか……
    やはり石井琢朗コーチのような相手先発に合わせた対策を立てられる人が必要かも

    まあしかしイチロー曰く、プロは勝つことだけが仕事じゃない。負け試合でも観客に魅せるプレーをしろ、というのはその通り。
    今のヤクルトスワローズで私が一番魅せられているのは宮本丈です。ぜひとも左先発でもスタメン起用してもらいたい。
    山田が復帰してもサードかファーストが空いてます

  4. FIYS より:

    超匿名さんへ

    小川監督第一期も真中監督時代も小川監督第二期も怪我人によって、理想の形が作れなかったという部分はあったかと思います。今シーズンも高津監督の色は感じることが出来ていたのですが、これだけ離脱者が出てしまうと、監督としても中々やりたい野球が出来ないでしょうね。

  5. FIYS より:

    タラちゃんさんへ

    施設が貧弱という部分は非常に気になります。ドラフトを中心としてチーム編成という部分もチーム作りに欠かせない大切な部分ですが、同様に選手が成長できるように施設を整えることも大切になってくると感じています。アマチュア選手に敬遠されそうなレベルですよね。

  6. FIYS より:

    saboさんへ

    宮本は本当に今シーズンは頑張っていますね。自分の役割をある程度整理して打席に入ることが出来ているように感じます。

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