ヤクルト2-3x広島(延長10回)
試合結果としては、これまで奮闘してきた清水、石山が打たれての逆転負けということになるのだが、今日は吉田大喜VS森下の大卒ルーキー対決をクローズアップしてみたい。両チームともに優勝争いからは大きく脱落してしまっているため、若者同士のマッチアップを切り取ってみたい。
前日のゲームで14得点を奪ったヤクルト打線なのだが、昨日のブログで森下を攻略しなければ評価できないという主旨のことを書かせてもらった。しかしその言葉は撤回したいと思う。やはり森下は本物である。ストレートのキレ、変化球のキレ、コントロール全てにおいて平均点以上のものをもったルーキーである。青木、山田哲、村上がノーヒットに抑え込まれてしまうなど、坂口の2ランホームラン以外は、チャンスらしいチャンスすらほぼ作ることが出来なかった。正直このレベルの投手を打てなかったからと言って昨日の試合の繋がりを評価出来ないと言うことは出来ない。今日に関しては、坂口の2ランホームランの2点で逃げ切るほか勝ち目がなかったのでは?と感じるほど、森下の出来が良かったのではないだろうか?
一方の吉田大喜は初回に長野に先制タイムリー2ベースを打たれてしまったのだが、その後のピンチを凌げたことで、何とか試合を崩すことなく立ち上がることが出来たのが、結果的には大きかった。大学時代からのライバル森下相手に内容では劣っていたかもしれないが、数字的には互角に渡り合い、勝ち投手の権利を持ったままマウンドを降りることが出来た。間違いなく投手としての見栄えが良いのは森下である。これがドラフト1位と2位の差と言ってしまえばそれまでなのだが、見栄えは良くなくても1球ごとにシチュエーションと自分と相手の実力差を頭に入れながら大怪我をしないように試合を組み立てる吉田大喜も中々のものである。おそらく吉田大喜は、プロの1軍の打者のレベルをよく理解している。だからこそ1つのアウトを取るために球数も多くなるのだと思う。自分の持っているボールを只単に自信のあるコースに投げ込んでいるだけでは、通用しないことが分かっているのだと思う。一見臆病にも見えるスタイルではあるのだが、それでもコンスタントにある程度試合を作っているのは見事である。プロ初登板で打ち込まれた広島打線相手に5回1失点で試合を作ったのだから、これはこれで評価に値すると思う。それだけに勝ちを付けてあげたかったのだが、今日は清水、石山が踏ん張り切れなかった。中々勝ちに恵まれないのだが、よく投げてくれている。
私は今日のような若手のライバル対決というマッチアップが大好物である。今日は完全に一球速報しか追えていないため、これで終了としたい。勝ちたいゲームではあったが、清水、石山を責める気持ちにはなれない。
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コメント
森下は試合の後半でも球威ある直球をコントロール良く投げ込み、変化球のキレも十分でした。スタミナや度胸といった点もありそうで、この投手はもはやルーキーではなくエースだと思って挑むべきでしょう。
吉田は相変わらず試合を壊さないでいてくれました。、高橋にも言えることですが、打ち取るのに多くの球数が必要でイニングを稼げないとなると、今後も勝ちが付くのが難しそうです。
超匿名さんへ
大瀬良が離脱し、森下は完全にエースという立場の投手になりましたね。素晴らしい投手です。
吉田大喜はオープン戦でケガで出遅れた影響が多少なりともあったと思います。先発の役割を果たせているかと言われれば微妙な部分もありますが、よく粘ってくれていると思います。
森下の速球を見ていると田中正義もケガしなければこんなピッチングしてたのかななんて思いましたね
しかし、いつ失点してもおかしくない投球だった吉田梅野マクガフが抑えて完璧に思えた清水石山で失点するんだから思えばこの試合からおかしな空気でしたね
saboさんへ
大学2年次、3年次の田中正義は物凄かったと記憶しています。あの頃の投球が再現できればプロでも通用するはずです。それが難しいんですけどね。