ヤクルト5-11中日
聖光学院の先輩後輩対決ということで、高校野球好きにとっては興味深いマッチアップになったと思うのだが、歳内、岡野ともに見せ場すら作ることが出来ず、早々に降板となってしまった。聖光学院と言えば福島県で圧倒的な強さを誇っており、夏の大会は、10年以上に渡って勝ち続けている。歳内は2年次から主戦としてマウンドを守り、3年次には全国屈指の存在となり、聖光学院のレベルアップに貢献した投手だし、歳内の1学年下だった岡野も高校レベルではよくまとまった好投手であり、高校野球ファンの間では名の知れた存在だった。その2人が紆余曲折を経て、プロのマウンドで投げ合うこととなった。
まずマウンドに上がった後輩岡野は山田哲に2ランホームランを浴びる展開となり、2回の打席で代打を送られ、2回2失点であっという間にマウンドを降りることとなってしまった。それにお付き合いするように歳内も初回に高橋にタイムリーを浴びると、2回には坂口のまずい守備も重なり、溝脇に同点タイムリースリーベースを浴びると、村上の2ランホームランで味方が勝ち越した直後の3回にも高橋に同点2点タイムリーを浴び、その後もピンチを広げ、降板となってしまった。歳内、岡野両者ともに良い所を出すことが出来なかった。
歳内に関しては、2回1/3で被安打8、与四死球1の5失点と無残な数字が残ってしまった。前回のDeNA戦では打たれながらも何とか5回を2失点でまとめ、NPB復帰のゲームで存在感を示したのだが、この日は中日打線に歯が立たなかった。前回登板に比べてボール自体の走りが悪かったとは感じなかったのだが、歳内の今持っている力を考えると各球種でもう少し細かいコントロールが要求されることになりそうである。ストレートも変化球もある程度ストライクを取ることは出来そうなのだが、甘いボールも多く、そのボールを簡単に弾き返されてしまう。正直神宮でのDeNA戦に比べれば、ナゴヤドームでの中日相手であれば投げやすい部分もあるのでは?と試合前には考えていたのだが、しっかり打ち込まれてしまい、NPBのレベルの高さを思い知らされる結果となってしまった。スプリットという明確な武器を活かすためにも投球全体のレベルアップが求められることになりそうである。この時期に四国アイランドリーグから獲得した選手だけにまだ登板機会はあるはずである。そこでアピールできるように準備してもらいたい。
歳内がリードを守れない展開の中でリリーフ陣が粘りたかったのだが、5回からマウンドに上がった梅野が3本の2ベースを浴び2点を失うと8回には2点ビハインドの場面でマウンドに上がった清水がビシエドに満塁ホームランを浴びてしまい、完全に力尽きてしまった。両先発が早々にマウンドを降りた中でリリーフ勝負の展開となっていたのだが、リリーフ勝負でも中日に完全に力負けしてしまった印象である。
打線も初回に山田哲に2ラン、3回には村上に2ランと主力がしっかり結果を残したのだが、他のイニングではチャンスは作ったのだが、そこから得点するのに苦労してしまい、結局7回に山田哲のタイムリーで1点を返すことがやっとだった。今シーズンはCSがないため、ここまで負けてしまうとチームとしての目標が見えなくなってしまう。昨シーズンや2017年シーズンのようにチームとしてのモチベーションを保つことが難しくなっている。若手の育成も念頭に入れた中でのゲームが続いていくと思うのだが、現在のチーム状態で若手の育成と勝利の両方を追い求めることは非常に難しい。2017年シーズン後半は奥村、藤井、山崎辺りに多くの出場機会が与えられた記憶が残っているが、出場機会に比例して実力アップにつながったかと言うとクエスチョンマークが付いてしまう部分もある。残りの39試合、高津新監督にとって厳しいシチュエーションのゲームが続きそうである。
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コメント
9連戦の結果が1つの負け越しは悪くないと言いたくなりますが、終わりが連敗でリリーフエースが打たれていますから、ダメージが大きく流れは良くないですね。
強いモチベーションにはならなそうですが、今季は広島が低迷しており、まだ5位に浮上するという可能性は十分残されているので、チームとしての当面の目標はそれになるでしょうか。中日との直接対決を見る限りでは4位は厳しく感じます。
久々に予定や仕事なく見れた。
宮本慎也が今シーズン初のウチの試合の解説なんで見ていた。
試合内容は、
9連戦の最後で木曜は試合ないので総力戦と考えてたドラゴンズと通常モードのスワローズの差出ましたね。
ヘッドコーチに伊東勤いるのはデカい。
あとは言われている通り。
気になるのは、
「村上らのチーム」にしようとしているとしか思えないところ。
チームが勝つことよりも「村上4番」にこだわっているとしか思えない。
OPSリーグ1位、2位の村上、青木を1打席でも多く打席立たせる発想合っても良いし、2番や3番に起用する。
逆に来年以降もあるので、4番に拘らずに、逆に村上をサードスタメン起用すべきと思うけどね。
結局哲人出て盗塁しても村上歩かされて5番勝負は変わらない。
だったら、
2番か3番に村上置いて、4番哲人、5番坂口にしたらと思うけど。この頑なさは何でしょうね。
で、解説宮本慎也。
太田の身体見て、「身体が大きくなっていない」
7回かな?
谷元がマウンドに行ったので、代打宮本。そこから福出てきて、代打の代打荒木って場面ね。これは批判されるべき場面でしたね。
ベンチは読めなかったのかな?
そして、
8回裏ビシエドの満塁HRでてから慎也さんフリーズし、声を発しなくなってしまってましたね。
京田の盗塁失敗のところ。西浦のタッチが甘いと指摘。
「昨年誰が教えていたのか?」
と、
実況「昨年ヘッドコーチされてた宮本慎也さんです」
と、
自虐的に話されていたのも印象的でした。どSな慎也さんもヒロシっぽい自虐ネタしていてびっくりした。
つば九郎と仲良いドアラのバク転に「置きに行っている」と指摘も笑えました。
歳内はやはり今の球威だとストレートフォークだけでは先発キツいかな。似たタイプの高梨も調子の良い日はスライダーやカーブがよく決まるし歳内も球種増やすかストレート球速を上げる必要がありそう。それかやはりリリーフ転向……
中日ベンチは代打三ツ間から成長して谷元回跨ぎのふりしてウチの代打宮本を潰すとはやりますね……ってそんなばかな!?2点リードで谷元回跨ぎとかそんな舐めプ(舐めたプレー)するわけないでしょ!福出すに決まってるでしょ!?っていうヤクルトのベンチワークミスでした。確かに今何のために戦うのか見えづらい状況ですが、観客も増えた事だし、あくまでもファンのために勝利を、勝てない試合でも魅せるプレーをお願いしたい。ちょっと気を引き締めないとですね。
超匿名さんへ
1つでも順位を上げるという部分は意識してもらいたいですね。確かにそこをモチベーションに戦えるという部分はありそうですね。
タラちゃんさんへ
宮本氏は今シーズンのヤクルト戦の解説は初めてだったのですね?自虐の部分やドアラへの指摘などある意味では宮本氏らしいのではないでしょうか。古田氏、高津監督もそうですが達者ですよね。
saboさんへ
確かに歳内は投球スタイル的には高梨に似ていますね。もう数試合チャンスはあるはずなので見守りたいです。