ヤクルト9-5中日
高津監督の構想という部分から行くと、山田哲のコンディション不良込みの不調、塩見の長期離脱は痛かったのではないだろうか?ベテラン青木が好調を維持し、村上が成長した中で山田哲が本来の力を発揮し、塩見がシーズン通して試合に出続ければ、多少なりとも得点力は上がったはずである。今日のゲームを見て、そんなことを感じた。
そして小川は苦しみながらも2015年シーズン以来の2桁勝利を達成してみせた。今日も6回で被安打10という打ち込まれた中での勝利だったのだが、今シーズン全体を見渡すと本当に良く投げてくれている。
まずは小川から触れていきたい。今日は初回を完璧に抑えると、打線の援護もあり、常にリードを保ちながらの投球となったのだが、2回以降は降板する6回まで毎回ヒットを許す苦しい投球となった。ここ数試合打ち込まれる姿が目立ち、粘り切れずに早々と降板してしまうことが続いていた。しかし今日は、味方打線の援護もあり、何とかイニングを重ねることが出来た。しかし2回~4回は毎イニング複数安打を浴びてしまった。このブログでも何度も触れてきたのだが、9月20日の9回から突如として相手打線に打ち込まれる姿が目立ってきている。この理由は分からないのだが、今日も6回で被安打10(被本塁打1)という数字には引っ掛かりを感じてしまう。前半戦の小川の姿とは全く違った姿になってしまい、正直戸惑っている。それでも久々の2桁勝利ということで、本人もホッとしているのではないだろうか?エースとして最低限の勝ち星を上げてくれた。
打線は1番エスコバー、2番青木、3番山田哲がそれぞれ2得点ずつを記録するという理想的な形に持ち込めた。上位で出塁し、村上、塩見が打点を稼いでみせた。高津監督を始めとする首脳陣が本来頭に描いていたのは今日のような得点パターンだったのではないだろうか?しかし山田哲の状態が上がらず、塩見が離脱したことにより、構想は大きく崩れてしまった。残ったメンバーで何とかやり繰りをしたかったのだが、層の薄さもあり、得点力は大きく低下してしまった。現在のヤクルトは投手力も弱く、野村ヤクルト時代の試合巧者の姿も皆無であるため、得点力が落ちてしまえば、そのまま勝率も低下してしまうチームである。
来シーズン以降という部分でも山田哲の去就が分からず、青木も年齢的にいつ衰えが出てもおかしくない状況にあり、塩見は27歳となったが、未だにシーズン通して結果を残せたことがない。新外国人選手の補強もコロナ禍で不透明ということで、非常に厳しい状況にある。それでも山田哲と塩見の存在があれば、相手チームの警戒度が今以上に上がり、プレッシャーを掛けられることも今日のゲームを見て感じることが出来た。チームとしての層の薄さと引き出しの少なさという部分は大きな課題ではあるのだが…
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コメント
マクガフが捕まりましたが、良い勝利だったと思います。小川に関しては、チームの状況を鑑みると大変立派な成績だと思います。完璧な投球では無かったですが、工夫を凝らしながら要所を締める姿は、石川と揃って他の投手のお手本のような気がします。(私も小川のようなラウンドが出来れば、ゴルフの話ですがもう少しスコアが纏まるのでしょうね..苦笑)
一方、塩見ですが、相変わらず潜在能力の高さはさすがですね。しかしながら、先日どなたかのコメントにFIYSさんもお応えになってましたが、年齢を鑑みても、来年以降は彼に頼る戦術は組立難いのが実情だと思います。元気だったら調子の落ちた誰かの代わりに起用する位の優秀な控えメンバー的な立ち位置が、プレッシャーと体が弱い彼にとっても、そしてチームにとっても健全な運用と思ってしまいます。非常に残念で厳しい見方ではありますが。
前日の試合から塩見が5番に復帰して機能していますね。山田が好調で塩見が試合に使われ続けていれば、バレンティンの穴も埋めておつりがくるかもしれません。残念ながら外国人先発投手とエスコバーの計算違いにベテラン捕手の故障が重なりセンターラインがガタガタ。なんとか試合に出続けている西浦が不評を買うというバランスの悪さです。その結果が、高卒新人二遊間コンビになったと思いますね。小川は二桁勝ったことで、FAに気持ちが傾いているでしょうか。今年はシーズン途中のドラフトになりますが、ヤクルトなどはわかりやすく投手中心というのが報道からは伺えるようです。
JEFさんへ
「工夫を凝らしながら要所を締める。」これが出来るのが小川ですよね。
塩見には期待はしたいんですけどね。
パインさんへ
本当は投手中心ドラフトを行うべきではないと思うのですが、チーム状態がチーム状態ですからやむを得ないでしょうね。
高津監督が言っていた「足を使う野球」とはただ盗塁企画が多いとかエンドランが多いとかではなくこういう試合のことだと思うんですよね
ゲッツー崩れで先制。一打で一塁から三塁へ。ツーアウトなら一気にホームへ。地味に走って走りまくった試合でした
もちろん塁に出なければ走るも何もないわけで、ヤクルト打線の課題は走る以前に「出塁」することに変わりはないですが。
そして塩見の盗塁は素晴らしかった。左投手からあのタイミングでスタートを切れるのは他に山田しかいない。ホントに塩見の離脱が痛いシーズンだった
今の小川には中村マスクが良いとずっと思ってました(後出しじゃんけん意見ですが(笑))
西田は小川の良さを引き出すリードでノーヒッターをアシストしましたが
中村は小川の弱みを潰していくリードかな。3回以降小川の調子ががくっと落ちても安易にストレート頼りにせず粘り強く変化球を要求して活路を見出しましたね
被安打は多かったですが長打が少なかったのは中日打線にヤマを張らせなかった。インコースからアウトコース、失投の甘い高めから制球させた低めまで全面待ちせざるを得ない状況にした小川中村バッテリーが良かったです
正直なところ、今年中に小川の調子が戻るとは楽観視できない。ケガではないと思いますがバイオリズムからしてもシーズンオフの身体になっているんじゃないかと思います
なので遅いストレート、曲がらない変化球でも抑えられる引き出しの多さを来週も見せていってほしいです
saboさんへ
塩見は機動力という部分でもチームにとって貴重な存在ですからね。何とかレギュラーの座を掴んでもらいたいのですが…