ヤクルト0-2広島
今のチーム状態を考えると、とにかく村上の前にランナーをためて村上のバットに期待する他ないのだが、この日はその村上がブレーキとなってしまった。初回と8回、この2イニングが勝負所だったのだが、村上がチャンスで結果を残せなかった。
消化試合で打線に繋がりを求めることは中々難しいことである。いつも以上に淡白な攻撃に終始してしまうことは致し方ない部分もあるだろう。そんなチーム状態でもシーズン通して4番の仕事をし続けてくれた村上の存在は大きい。現時点でもタイトル争いを繰り広げており、他の打者とはまた違ったモチベーションを持って打席に入っていると思われる(それでも打撃が雑にならないのが村上であり、打席でよく考えて自分のやらなければならないスタイルを貫いているように見える)。この日のゲームでは初回に1アウト1,2塁、8回は2アウト満塁で打席が回ってきたのだが、初回は九里の変化球にタイミングを崩され、空振りの三振、8回は変わった塹江のストレートに空振り三振と結果を残せなかった。九里、塹江に投げミスがなかったと言ってしまえばその通りなのだが、村上が抑え込まれてしまうとかなり苦しくなってしまうのが、今のヤクルトである。高卒3年目20歳の選手にそこまでチームを背負わせなければならないチーム状況というものもどうかと思うのだが、今のヤクルト打線は村上頼みの打線であるため、村上が打てなければこういう結果に終わってしまう。それでも残り試合も村上に期待する他ないのだが…
投手陣では先発の高梨がランナーを出しながらも7回2失点と試合を作った。球数も7回で110球と高梨にしては少ない球数の中で抑えることが出来ていた。試合ごとの波があり、球数も多くなりやすいことから使い辛い投手であると感じることが多いのだが、ストライク先行の投球が出来れば、こういったピッチングも出来るのが高梨である。こういった投球の頻度を少しでも増やしていく必要がある。
ドラフトの翌日のゲームで改めて感じることは、アマチュアとプロ、2軍と1軍の間にははっきりとした壁が存在するということである。チームが結果を出せないと若手に期待したくなるのだが、1軍のゲームの中で活躍するには、それなりの実力が必要になってくる。長いシーズンで結果を残すということは容易なことではないということである。消化試合ということで若手に1軍のゲームを経験させることは必要なことだと思う。しかしそこで何を感じ、来シーズン以降に向けてどう努力していくか?という部分は本人次第になってくるのではないだろうか?今シーズンは多くの若手選手が1軍の舞台を経験するシーズンにもなったのだが、そんな若手選手は、1軍の壁を感じるシーズンにもなっているのだと思う。今シーズン起用された若手の中で将来1軍で欠かせなくなる選手はどの程度いるだろうか?やはりプロの世界は甘くない。
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コメント
一軍と二軍の壁は厚いですね
高津監督一年目。育成の年と考えれば今年の収穫は
[神]
村上
[覚醒]
清水
山崎(前半のみ)
[成長]
寺島
長谷川
西田
宮本
[スランプ脱出]
小川
塩見
想像以上のスピードで成長する濱田たちもいますが、あくまで一軍で数字を残した去年から躍進した選手のみだとこれくらいではないでしょうか
高津監督肝いりの高橋と梅野がちょっと足踏みしてしまった一年ですね。あとは山崎の不調?と塩見のケガで打線が繋がらなくなってしまった。まあ一番は山田の不調ではあるのですが。なんとか投打ともに覚醒が待たれます
まさに消化試合という言葉の通り、何も収穫がなくゲームを消化しただけという感じでした。ここにきて満塁で得点が入らないシーンが多くなっていますね。今から得点力が向上する期待は持てませんので、来季は外国人の大砲を獲得できれば、走力のある塩見を1番に置くこともできるので、得点の面で大分違ってくると思いますね。
ソフトバンクが優勝しました。気になったのは移籍したバレンティンです。強いチームでプレイしたいという彼の希望は叶いましたが、成績を見る限り、本人の充実感は15年のヤクルト在籍時と変わらなかったのじゃないでしょうかね。
saboさんへ
高橋、梅野は来シーズンこそはステップアップしてもらいたいですね。特に高橋は先発サウスポーとしては投げるボールの質は素晴らしいものを持っているため、そのボールに見合った成績を残せるようになってもらいたいです。
超匿名さんへ
私はバレンティンはソフトバンクという強いチームでプレーすることによって能力が引き出される可能性があると見ていましたが、上手く行きませんでしたね。まだCS、日本シリーズが残っていますが、来シーズンはどうなりますかね?