ヤクルト5-4中日(延長10回)
吉見の引退登板もあり、完全に消化試合という雰囲気の中でのゲームであり、今日のゲームの数字をそのまま評価することは難しいゲームとなった。タイトルに名前を入れさせてもらった選手は来シーズン以降のヤクルトを占う上で欠かせない選手達である。来シーズンのさらなる飛躍に期待したい。
故障で約2か月ぶりの登板となった先発高橋は、良くも悪くも高橋らしい投球内容となった。ボールにキレは感じ、4回まで中日打線を無失点で抑えたのだが、この日も球数は多くなってしまい、4回で74球を要してしまった。そして5回には平田にソロホームラン、A.マルティネスにタイムリー2ベースを浴び、2点を失ってしまった。結局高橋は、5回で98球を投げ、被安打6(被本塁打1)、与四死球2の2失点で降板となった。投げるボールの質自体は、間違いなく高いものを持っている。しかし実戦でどうしても長いイニングを投げることが出来ない状況が続いている。コントロールや投球の組み立て、はたまた新しい球種の習得など、来シーズンに向けて課題の克服に取り組んでもらいたい。今シーズンは停滞してしまい、1勝しか上げることが出来なかったが、来シーズンは先発ローテの軸を担ってもらいたい。それくらいの力は持っている投手である。
リリーフ陣では清水がリードを守れず、最優秀中継ぎのタイトルが遠のいてしまった。清水は高橋とは違い、今シーズンはリリーフとしてブレイクし、シーズン通してブルペンを支えてくれた。ここに来て打ち込まれる場面が目立ち、防御率も悪化してしまっているのだが、高津監督に大事に使ってもらった部分もあると感じるため、来シーズンも今シーズン同様の活躍を期待したい。プロ2年目で初めてフルシーズンを1軍で戦い、心身共にかなり疲弊したと思われるのだが、ボールのキレ、コントロール、気迫で乗り切ってきた。総合力で勝負するタイプのリリーフ投手だけにボールのキレが落ちると途端に掴まりやすくなってしまう部分があるのだが、それでもここまで投げられたことを自信にしてもらいたい。
打線ではやはり塩見と廣岡である。もう期待するのはやめようという気持ちにもなるのだが、見捨てられない魅力に溢れているのがこの2人なのである。この日のゲームでは塩見が先制2ランホームランを放ち、廣岡もホームランと決勝スクイズで存在感を示してみせた。
塩見に関しては、潜在能力の高さやオープン戦での活躍ぶりから一気の大ブレイクを期待したのだが、今シーズンは怪我での離脱も複数回経験し、そこまでは至らなかった。それでもシーズン終盤にパワーとスピードをゲームの中でも活かす場面が目立ち始め、一応キャリアハイと言えるような数字にまとめてみせた。しかし多くのゲームがヤクルトにとっては消化試合となってからのゲームであり、そこで残した数字を額面通りの受け取ることは出来ない。それでも投手陣は高橋がそうであるように野手陣は塩見の飛躍に期待する他ないチーム状況である。来シーズンのヤクルトの命運を握っているプレーヤーの一人であることは間違いない。
廣岡も塩見同様である。今シーズンも昨シーズン同様にシーズン終盤に帳尻を合わせるように結果を残し始めたが、やはり消化試合での数字であり、額面通りに受け取ることは出来ない。今シーズンはセカンドや外野のポジションも経験するシーズンとなり、廣岡自身も出場機会を増やそうともがいている姿が見られた。来シーズンはもしかすると打撃を活かすために完全に外野にコンバートされる可能性もあるのではないだろうか?自慢の長打力を活かせるプレーヤーに成長してもらいたい。
実績を残した清水はともかく、高橋、塩見、廣岡に期待することは危険なことであることは分かっているし、昨シーズン、今シーズン同様期待を裏切られた時のファンとしての落胆も大きいのだが、それでも期待したくなるだけのものを持ったプレーヤーであることも間違いない。首脳陣もこの3選手の一人立ちに手を貸してもらいたい。
P.S 廣岡は決勝スクイズを決めたのですが、以前から意外と送りバントやスクイズのサインが出ることが多いのが気になっています。2018年シーズンに関しては、宮本HCの意向が大きかった(今のあなたは試合に出るにはこういったプレーをきっちりこなさなけれならない立場だよというスタンス。)と思うのだが、今シーズンもそういったプレーを求められる機会がありますよね。一時は意外にバントが上手いなあという印象を抱いたこともあるのですが、首脳陣もそういった評価なんですかね?それとも苦肉の策でのスクイズなんでしょうか?個人的には廣岡にはそろそろこういったサインを出されない選手になってほしいのですが…しかし打率が2割そこそこでは普通に打たすのはリスクが高いんですけどね。
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コメント
今年の高橋は正直期待はずれでした。飛躍の年となり、あわよくば10勝もと期待していたのですが、まさかの1勝止まり。球数を減らす投球術を身に付けるか、スタミナを付けて息切れしない投球を身に付けるかしないとこのまま埋もれてしまいそうです。この投手は素質があるだけに見ていて歯痒いですよ。
廣岡は広いナゴヤドームでのスタンドインは痺れます。与えられている打席数からすれば、去年より長打力は上がっているので、打率が低いのを我慢しなければなりませんが、フルシーズン使えば20本打てそうですね。
高橋はリスタートといった感じですね。ストレートはしっかり走っていたので変化球をある程度狙ったことろに投げられるかですね
山崎のバッティングがリセットされたように悪くなってしまった今、塩見のプライオリティは高まってますね。前半戦で攻守において驚異的な活躍だった山崎なので来シーズンまでにスイングが戻ればやはり山崎がセンターとなるかもしれませんが現段階では塩見
廣岡についてはやはりショートを守ってほしいと思いますね。ライトも卒なくこなすのは器用ですが。
今年はバント作戦多いですね。今年はチームの攻撃力が落ちていたからというのもあるでしょうが誰がバッターか関係なく高津監督はサインプレーが好きなのかな
超匿名さんへ
高橋は、先発ローテの軸を担ってもらいたい投手ですよね。
廣岡は私の理想は1番バッターに定着してもらいたいんですけどね…長打の打てる1番打者のイメージです。
saboさんへ
山崎は飛躍のシーズンにはなりましたが、中盤以降苦しみましたね。打撃も守備も走塁もまだまだ課題があるプレーヤーですね。逆に言えば伸びしろもあるということになるのでしょう。
高梨が成績以上に成長を見せた一方で、高橋くんは足踏みの一年でしたね。藤浪くんと投げ合ったあの一勝しか勝たないとなると、今のやり方では今後も厳しいと言うのはわかったと思います。石川というお手本も身近に居ますが、昔坂本勇人を宮本が指導したように、菅野あたりが面倒を見てくれると嬉しいのですが、、、。(素材的には、球界を代表する投手になる素質はあると思いますが、今のままだと、、、。)
また、塩見は期待値が高過ぎたので、少しガッカリな感はありましたが、冷静に見ればまずまずの一年だったと言う見方も一方で出来ると思い直しました。レギュラーとして一年間フル出場を目指すよりも、スーパーサブ的な起用方法で、代打、守備固め、代走等で出場機会を制限しつつ、要所で起用をすれば、相手にとっても脅威ですし、怪我のリスクもある程度回避出来て、結果としてはチームにとって欠かせない戦力として地位を確立出来るのではと感じました。(変則的な考えではありますが、サッカーやバスケ等では常套手段なので、野球でもそんな選手居てもいい気がします。常にベンチスタートなのに、一億円プレーヤーとか居たらカッコいいと思います。)
髙橋、原樹理、塩見、廣岡など来年頼むね。
来シーズンも見据えた投手リレーね。
で、
失敗したのは清水にホールドつかられなかったことと、祖父江に10回表先頭打者打ち取って降板させる、ホールドつく運用した首脳陣の違いね。
1/3でやらせるなら、2者連続HRで同点の場面だったので、ランナー無から出しておけばって思ったけどね。
これ書いたので、日曜にホールド成功したので良かったが、本当運用下手だなと。
JEF九郎さんへ
高橋は素質はありますよね。その素質を活かせるかどうか?正念場になりますね。
塩見に関しては要所で期待できるか?というとちょっと心配な部分もあります。来シーズンこそレギュラーをがっちりつかんでもらいたいです。
タラちゃんさんへ
この試合は清水が打たれてしまいましたね。でも打たれていますからね…仕方ないという部分もあると思います。