2020年ドラフト即戦力予想答え合わせ（パリーグ編）

毎年行なっているドラフト即戦力予想の答え合わせを今年も行ないたいと思う。今回はパリーグ編である。
過去記事はこちらから→「2020年ドラフト即戦力予想」

投手

日本ハム1位　　河野　竜生　JFE西日本　12試合3勝5敗０S　60回１／３　防御率5.07

日本ハム4位　　鈴木　健矢　JX－ENEOS　11試合0勝1敗０S　11回１／３　防御率7.94

西武1位　　　　　宮川　哲　　東芝　　　　　　49試合2勝1敗13H0S　44回２／３　防御率3.83

ソフトバンク3位　津森　宥紀　東北福祉大　14試合1勝0敗3H　16回１／３　防御率2.76

パリーグの新人投手はとびぬけた成績を残す投手はおらず、新人王も高卒3年目の平良（西武）に譲ることとなった。名前を挙げた選手のルーキーイヤーを簡単に振り返ってみたい。
河野は決して悪い投球内容のゲームが多かったとは思わないのだが、プロでもう一歩の踏ん張りという部分が足りなかった。逆に言えばその課題をクリアできれば安定して成績を残せる投手になるだけの片鱗は見せてくれたと思う。1軍で先発マウンドに上がるだけの力は持っていたと感じる。後はボールのキレや精度を高めていけば、ステップアップ出来るのではないだろうか？

鈴木に関しては、私の中ではかなり評価が高く、リリーフとしてであれば、かなり使えるのではないか？と見立てていたのだが、コントロールが安定しない部分もあり、最後まで結果を残すことが出来なかった。独特のサイドハンドからキレのあるストレート、変化球を投げ込むことが出来、十分プロでも通用すると思っていたのだが、苦しむことの多いルーキーイヤーとなってしまった。社会人時代の怪我の影響が残っていただろうか？

宮川に関しては、おそらく西武スカウト陣が期待した役割をきっちりこなしてくれたという評価になるのではないだろうか？与四死球が多少多く、相手を圧倒したという印象はないのだが、リリーフとして50試合近くに登板し、ゲーム中盤の試合を作る役割を果たしたのだから及第点は与えられるのではないだろうか？西武のウィークポイントを補ってくれたように感じる。しかし強いて言えばドラフト1位としては少し物足りない部分もあった。この辺りは今後の伸びしろに期待したい所である。

津森はプロ初登板が緊急登板であり、そこでロッテ井上にいきなり満塁弾を浴びるという衝撃的なデビューとなったのだが、その後前半戦はソフトバンクリリーフ陣の一角としてまずまずの投球を披露してくれた。しかしソフトバンクのチーム内競争に勝ち切ることは出来なかった印象もあり、登板数を重ねることが出来なかった。まずはチーム内での信頼を勝ち取る所からである。

その他の選手では、先発では後半戦にぼちぼち結果を残した瀧中（楽天）や浜屋（西武）、リリーフでは力で押した津留崎（楽天）辺りが結果を残してみせた。そして最終盤に1軍の先発を経験した高卒ルーキー宮城（オリックス）の存在も忘れてはならないだろう。

野手

オリックス5位　勝俣　翔貴　国際武道大　5試合8打数0安打0本塁打0打点　打率.000

個人的に高校時代から注目していた勝俣は、シーズン中の右目眼窩底骨折もあり、大いに苦しんだ。8打数ノーヒットの8三振ということで、完全にプロの壁にぶつかってしまった。何より眼窩底骨折の影響が心配される。選手生命に影響を与えるような状況でなければ良いのだが…心配である。

その他の野手では小深田（楽天）がドラフト1位として十分過ぎるほどの数字を残してみせた。打率ランキング6位となる打率．２８８は立派な数字だし、シーズン通してルーキーらしく積極的なプレーを見せることが出来たことが何より素晴らしかった。個人的にはパリーグの新人王には小深田が選ばれるものだと思っていた。ショートやセカンドでプレーしながら打撃でもこれだけの数字を残せるルーキーは早々現れないものである。小深田に関しては、以前のドラフトの記事へのコメントの中でiracaさんから「今年の野手で即戦力と言えるのは小深田くらい。」という主旨のコメントを頂いていた。見事な眼力である。

今年のパリーグの即戦力予想に関しては、小深田の名前を挙げられなかったため、どちらかというと外れということになるだろうか？


にほんブログ村