さて2020年のドラフト即戦力予想の答え合わせだが、セリーグに関しても行っていきたい。
過去記事はこちらから→「2020年ドラフト即戦力予想」
投手
ヤクルト1位 奥川 恭伸 星稜高 1試合0勝1敗0S 2回 防御率22.50
広島1位 森下 暢仁 明大 18試合10勝3敗0S 122回2/3 防御率1.91
ヤクルト2位 吉田 大喜 日体大 14試合2勝7敗0S 67回1/3 防御率5.21
新人王候補№1との呼び声も高かった森下が下馬評以上の力を見せ付ける結果となった。コロナ禍のシーズンの中でこれだけの数字を残したのは見事としか言いようがない。ルーキーにとっては鬼門ともいえるシーズン後半に数字を上げてきたところに森下の底力を感じることが出来た。質の良いストレートと縦のカーブを中心に力と緩急で相手打線を抑え込んでみせた。コンディションさえ整えることが出来れば広島の「新エース」として来シーズン以降も君臨しそうである。
順番が逆になってしまったが、私が新人王候補として名前を挙げていた奥川に関しては、キャンプ前から右肘の故障が見付かり、1年目は無理をさせずにしっかり身体作りに専念するシーズンとなった。高校時代の勤続疲労というものもあったと思われるため、身体作りに時間をかけることが出来たことをプラスに捉えてもらいたい。今シーズン唯一の登板となった今シーズンの最終戦での投球については、正直星稜高校時代に甲子園で投げていた投球内容よりも劣っているように感じた。この部分に関しては多少なりとも引っ掛かりはあるのだが、来シーズン以降もう一度輝きを取り戻してもらいたい。野球人生の多くを怪我との戦いに費やすようなことがないように願いたい。
吉田大喜に関してもオープン戦中に一旦怪我で離脱した影響は多少なりともあったのではないだろうか?コロナ禍による開幕の延期がプラスに働いた部分もあったのだが、調整不足の面も否めなかったように感じる。それでもランナーを出しながらも何とか試合を作る姿に先発投手としてのスキルを感じさせてくれた。日本ハムの河野にも言えることなのだが、今後のアマチュア選手の即戦力度を測る上で基準になりそうな投手だと感じた。正直短いイニングで全力で腕を振るスタイルでストレート、フォーク中心の組み立てをした時にどの程度やれるのか見てみたい気持ちもあるのだが、来シーズンの起用法はどうなるだろうか?
名前を挙げた以外の投手では伊勢、坂本のDeNA勢が検討した。伊勢は個人的には高校時代から推していた投手だっただけにプロ1年目からその実践力を発揮してくれたことが嬉しかった。来シーズン以降も楽しみである。坂本は最下位に沈んだヤクルト戦以外は苦しんだ印象なのだが、来シーズンもうワンステップ階段を上ることが出来るだろうか?
野手
該当者なし
野手は該当者なしとさせてもらっていた。昨年の段階で1軍でしっかり数字を残せるイメージが湧く選手がいなかったためである。やはり苦戦した印象だが、郡司(中日)はオープン戦からアピールに成功し、惜しい所まで行っていた印象である。総合力の高い捕手である。しかし中日の捕手は団子状態から木下が少し抜け出した感があるため、郡司にとってはレギュラー奪取は決して簡単ではない状況である。宇草(広島)は、シーズン終盤にアピールポイントである足を活かしたプレーを見せてくれた。来シーズン以降、レギュラー奪取に挑戦してもらいたい。
そして石川昂(中日)は、高卒ながら、打撃技術の高さを1軍の舞台でも披露してくれた。今後が楽しみな選手である。
セリーグに関しては、ヤクルトファンとして奥川が即戦力としての活躍を見ることが出来なかったことが残念と言えば残念なのだが、人選的にはまずまずだったのではないだろうか?
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