第97回箱根駅伝ポイント

今年は例年以上に大学長距離界の情報を収集する時間がなく、ネットなどの情報も集めながらではあるが、一応戦前のポイント記事を書いておきたい。

①兎にも角にもコンディショニング
・この部分については、一ファンとしてポイント記事で触れることは難しい部分なのだが、今回の大会はコロナ禍の中での異例の大会ということで1番のポイントとして挙げさせてもらった。元日に行われるニューイヤー駅伝に関しては、名門カネボウがチーム関係者のコロナウイルス感染により、出場辞退との情報も入ってきている。まずは21チームがしっかり参加できることを祈りたいと思っている。
また今大会は当日エントリーの変更がこれまでの4名から6名に枠が拡大している。コロナ禍におけるルール変更とのことだが、各チームどのようなエントリーを行ってくるのか注目が集まっていた。個人的な印象としては、多少主力を補欠に回しているチームが多いかな?という気がしないでもないが、例年と比べて大きく変わった部分は感じなかった。
とにかく無事に大会が開催されることを祈っている(まだ予断を許さない状況にあると思っています。)。

②高速戦国駅伝
・厚底シューズが話題になり始めたのは、ここ2年くらいのことだろうか?前回大会は、気候に恵まれたこともあったのかもしれないが、各選手のタイムが目に見えて速くなった大会だった。箱根駅伝だけでなく、日本長距離界のタイムは明らかに速くなっている。シューズによる恩恵を受けているからこそのタイムではあるのだが、これまでのラップタイムとの比較化が難しくなると感じる程に全体のタイムが伸びている。そんな中で走るランナーにはメンタル面の強さも求められてくると思う。おそらく各選手にある程度の設定タイムが課せられていると思うのだが、このタイムの設定自体も例年以上に難しいものがあるのではないか?と予想される。
これまでの箱根駅伝では、先頭に立ったチームは安全策できっちり逃げ切るという場面を数多く見てきたのだが、そんな常識は通用しなくなるのかもしれない。復路でも激しい首位争いが繰り広げられるようなこともあり得そうである。
・総合優勝のチャンスがあるチームが複数存在しているため、敢えて「戦国駅伝」という言葉を使わせてもらったが、その中でも青山学院大と駒沢大の2チームが頭1つ抜きん出ていると感じる。エントリーされた16名どの選手を使ってもある程度の順位を確保できそうな選手層を誇る青山学院はやはり今大会の本命だと感じるのだが、全日本を制した駒沢大も1年生を始めとする下級生に力のあるランナーを擁しており、2区にエントリーされたエース田澤、爆発力のあるルーキー数名が結果を残せば、青山学院とも互角に渡り合える可能性はありそうである。田澤で主導権を握り、5区で鈴木などのルーキーが力を発揮するようであれば面白そうである。
・その他のチームでは前回大会は2位に沈んでしまったが、5区に西田という武器を擁する東海大、山さえ噛み合えば優勝争いに絡んでも不思議ではない帝京大、昨年6位に食い込んだ時の主力が数多く残る明大、能力の高いランナーを複数人擁している早稲田大、予選会で安定した走りを見せた順天堂大辺りまで、展開によってはチャンスがあるだろうか?

③ルーキーの箱根デビュー戦
・今大会はルーキーに注目が集まる大会となった。これだけ複数の1年生が高いレベルで登場するのは、四天王と呼ばれた上野(中大)、伊達(東海大)、北村(日体大)、松岡(順大)がルーキーだった81回大会以来だろうか?
特にすでに結果を残している三浦(順大)、吉居(中大)は、1年生という枠に収まるようなランナーではないし、佐藤(青山学院)、石原(東海大)、鈴木(駒沢大)辺りも力のあるランナーである。その他にも面白そうな1年生が複数人いるため、注目してみたい。吉居は万全であれば1区か3区のどちらかだと思うのだが、1区であれば三浦との対決は見物である。

④シード権予想
青山学院大、駒沢大、帝京大、東海大、明治大、順天堂大、早稲田大、東洋大、中央大、国学院大の10校としてみたい。例年より情報が少ない中でアッと驚くようなランナーが好走することなどもありそうであり、例年以上に読みづらい部分はあるのだが、今年の予想は自信ありである。

本当に大会が開催されるのか?無事21チームが参加できるのか?天候は荒れるのか?など、様々な不安要素がある大会ではあるのだが、毎年楽しみにしている大会を今年も楽しみたいと思っている。

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コメント

  1. パイン より:

    例年とは違うレース風景になるでしょう。コンディション作りが一番の問題なのでしょうね。1年生に有力選手が多いのもメンバーの構成にどう影響するのか見所ですね。シード権争いの予想は順当かと思います。シード校が上位かと思いますが注目の順大、中大などからも目が離せませんね。

  2. FIYS より:

    パインさんへ

    まずは大きなコンディション不良なく各選手が走り切ることを願いたいと思います。

    いつもとは違った風景の箱根路となるでしょうね。

  3. sabo より:

    創価大の大躍進にはホントに驚きました
    それだけに最後のランナーはきつかったでしょうね
    勝負事において勝ち切ることの難しさを感じました

    往路12位のところから復路優勝する青学も凄いですね
    中大は復路3位もシード落ちかぁ。甘くはないっすね

  4. FIYS より:

    saboさんへ

    最後の最後に駅伝という競技の残酷さが出ましたね。特に注目度の高い箱根駅伝での逆転劇でしたからね。それでも創価大学は、今年の箱根の主役だったと思います。

    中央大学は地力は付いてきているのですが、今年も噛み合いませんでしたね。

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