鈴木健吾が日本新!2時間4分56秒!

「最後のびわ湖」を鈴木健吾(25=富士通)が日本新記録で制した。

2時間4分56秒で初優勝を果たし、大迫傑(ナイキ)が20年東京マラソンでマークした日本記録の2時間5分29秒を更新した。

レース後も笑顔で「このタイムが出ると思わなかった。自分が一番ビックリしている。最後の大会で日本記録、大会記録を出せて、誇りに思います」。日本人初となる2時間4分台を喜んだ。
(日刊スポーツ引用)

大迫の日本記録の記事はこちらから→「大迫傑が日本新記録で五輪切符を引き寄せる!

神奈川大学時代から速さと強さを兼ね備えたランナーであり、マラソン適性も高いのではないか?と言われていた鈴木が最後となるびわ湖毎日マラソンで日本記録を更新してみせた。しかも日本人初の2時間4分台を達成するという衝撃的な走りだった。
私は、マラソン観戦も小学校の頃から好きだったため「福岡国際」、「東京国際(現在は東京マラソン)」、「別府大分毎日マラソン」、「びわ湖毎日マラソン」辺りは毎年楽しみにテレビ観戦していた時期があった。年齢を重ねる中で観戦する機会も減って来ていたのだが、おそらくしっかり観戦することが出来ていたとしても今年の「びわ湖」で日本新記録、しかも2時間4分台の記録が達成されることを予想することは出来なかったと思う。元々「びわ湖」はレース終盤に向かい風が吹きやすく、タイムが狙い辛いコースであったし、今年はオリンピックや世界選手権の選考レースにもなっていなかったため、あくまでも「最後のびわ湖」という部分にスポットライトが当たるレースになるのだろうな。と思っていた。
しかしペースメーカーの設定が速めの設定になっていたことや厚底シューズの力、レース終盤が向かい風にならないコンディションなどいくつもの要素が絡まった中で鈴木が快走をしてみせた。それにしても35キロ~40キロの5キロのラップタイム14分39秒というタイムはにわかには信じられないようなラップタイムである。大迫の日本記録からは少し遅れていたもののそれでも十分ハイペースの中でレースを進めてきたはずなのだが、そんなペースで走っていても35キロ~40キロで15分を大きく切るタイムで走ったのだから鈴木には脱帽である。このブログを書き始めた頃は、日本の男子マラソン界は低迷していた。当時の自分が、「その10年後に2時間4分台で走る日本人ランナーが現れる。」と言われたとしたら、アフリカ系の選手が日本に帰化したのか、突然変異的に物凄い才能を持ったランナーが現れたのだろうと予想したのではないだろうか?実際にはシューズ革命によりタイムが飛躍的に伸びたという部分が最も大きいということになるのではないだろうか?
高岡の記録が16年ぶりに更新された2018年の設楽の快走からまだ3年である。その3年間で日本記録は一気に2時間4分台に突入した。もちろん設楽も大迫も鈴木も才能あるランナーである。しかしシューズ革命によって他のランナーのタイムも大幅に伸びていることを忘れてはならない。大迫が日本記録を更新した東京マラソンは日本人ランナーの「サブ10」が19人、今回のびわ湖は40人とのことである。コンディションに恵まれていたとは言え、この人数はやはり「厚底シューズ」あってのものだと思われる。コロナ禍により世界中で満足に大会が開催されていない状況だけに鈴木のタイムが世界基準でどの程度のランクにあるのか今日の時点では決めかねているのだが、世界のマラソン界を席巻してきたアフリカ系のランナー達が今後どのようなタイムでフルマラソンを走るのか注視していきたいと思う。

最後は少しケチをつけるようなことを書いてしまったが、それでも今回の鈴木の走り、タイムは本当に速さと強さを両立させた見事なものだったと思う。この記録で走っても日本代表にはなれず、1億円の報奨金も昨年の「びわ湖」を最後に廃止となっているため、貰うことは出来ないのだが、それでも鈴木健吾の名は、一躍日本中に知れ渡った。今後の日本マラソン界は大いに盛り上がりそうである。


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