山田哲人を憂う

個人的なキャンプ、オープン戦の注目ポイントと言えば例年、新戦力のチェックだったり、若手の成長だったりという部分が中心である。実績を残している選手の数字はあまり気になることはなく、開幕までに合わせてくれればそれで良いと考えるタイプのファンである。
しかし山田哲人の状態については心配している。チームの方針として選手の怪我、体調不良に関しては詳細が公になることが少ないため、一ファンが選手の状態を把握することは出来ないのだが、昨シーズン上半身のコンディション不良に悩まされた山田が、今年は下半身のコンディション不良で苦しんでいる。
今シーズンはチームのキャプテンに就任し、新たな気持ちでチームを引っ張っていこうとする姿が印象的だったのだが、今シーズンもフィジカル面での不安が付き纏いそうである。コンディション不良が報道されて以降、一旦は試合出場は見送ったのだが、その後は試合に出場はしてくれている。安心したい所ではあるのだが、開幕まで10日を切った現在でも早い段階で途中交代してしまったり、守備に付かなかったりする状態が続いている。本調子ではないのは素人目にも明らかである。
ルーキーイヤーはいきなりCSでスタメン出場し、2年目は1軍でのゲームを経験し、3年目で一気に出場機会を増やし、4年目にはすでにチームの主力となり、5年目にはトリプルスリーでリーグ優勝に貢献し、6年目には後半戦に状態を落としながらも2年続けてトリプルスリーを達成するなど、2016年シーズンまでの山田は物凄い成長曲線を描いて、ヤクルトだけでなく日本球界の宝となっていった。しかしそれ以降のシーズンは18年シーズンに自身3度目のトリプルスリーは達成したのだが、2015年シーズン、2016年シーズンの前半までの山田と比べると物足りなさを感じるシーズンが続いている。若くしてレギュラーを掴んだ野手が30歳手前の年齢を迎えてフィジカル面に不調をきたすということはよくあることであり、池山や巨人の坂本もコンディション作りに苦しむ時期があったと記憶している。山田に関しても昨シーズンは目に見えて自分のプレーが出来ていない姿が目立っており、コンディションが万全からは程遠いことが推測できた。それでも今シーズンは復活することを願っているのだが、今の所昨シーズンと似たような状況にあることが伺える。
今シーズンのスワローズということを考えると今の所新外国人選手が合流できておらず、投手陣も固まらないという危機的な状況が続いている。この状況に加えて山田哲人が数字を残せないとなると相当厳しいシーズンになることが予想される。キャプテン山田哲人に求めたい姿は、プレーでチームを引っ張る姿である。しかしコンディションが整わなければ、多くを求めることは出来なくなってしまう。「取らぬ狸の皮算用」という言葉はあるのだが、山田哲人については数字を残してくれることを前提として考えている選手である。その山田が結果を残せないということになればチームとしてのダメージは計り知れないものとなってしまう。開幕までに状態を上げることは出来るだろうか?心配である。

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コメント

  1. ヤマ より:

    山田選手、本当に心配ですね。

    練習試合のはじめのころはホームランをかっとばしたりして、「今年はやってくれるか!?」と思っていたのですが、最近の様子を見ていると、たしかに不安になります。

    ベテラン選手と違い、「フルシーズンは厳しいだろうから、休みながら」なんてことにはなってほしくはないですね。

    まあ、無理をしては元も子もないですが。

  2. sabo より:

    今日はついに守備についてホームランまで打ちましたね!!
    朗報ではあるものの本来のストロングポイントである速球のタイミングが合わず打てていないのでまだ心配ではあります

    起用法もどうなってくるか。好調濱田が試合に出ていないのもちょっと怖い
    試合前のノックにも参加していないという情報もあるし……

    サンタナオスナも合流すぐにってわけにもいかないだろうし、かなり色々不安なんですよね

    強いて良いとこを言えば9回延長なしなのでリリーフを潤沢に使えるのがウチに有利か

  3. FIYS より:

    ヤマさんへ

    今シーズンはキャプテンに就任するなど、チームを引っ張ろうとする気持ちは見えるんですけどね…身体が追い付いていない状況が伺えますよね。

  4. FIYS より:

    saboさんへ

    山田は下半身の貼り、濱田は上半身のコンディション不良で離脱ですね。

    新外国人頼みになってしまいますかね…

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