勝ち筋見えず…開幕前から大ピンチ。

このブログを書き始めたのは2011年シーズンの終盤からなのだが、開幕前の時点でこれ程ネガティブな気持ちが強いシーズンは初めてである。私はどちらかというと多少なりともヤクルトスワローズのことをポジティブに捉えるタイプなのかな?と思っており、昨シーズンの開幕前もあくまでもリーグ優勝を目指してもらいたいということをこのブログの中で書いた記憶があるし、実際にリーグ優勝の可能性はあると踏んでいた(実際は2年連続の最下位という結果でしたが…)。
今シーズンに関してもキャンプ、オープン戦の状態を見ながら、ヤクルトの勝ち筋を探っていこうと思っていたのだが、現状では「どうやったら勝てるのだろう?」という状況であり、チームとしての型が見えてこない。投手陣も野手陣もレベルの低い競争に終始しており、消去法でメンバーを選ばなければならないような状況である。正直まだ来日出来ていない新外国人4名、オスナ、サンタナ、サイスニード、バンデンハークの活躍に期待する他ないような厳しい状況である。

過去記事はこちらから→「2021年キャンプのポイント
それでは上記の記事も参考にしながらチーム状況に触れていきたい。

野手陣
・20日は山田の下半身の張りというニュースと濱田の上半身のコンディション不良での離脱というニュースが飛び込んで来た。山田のコンディションについては昨シーズン同様厳しい状況にあると思っておいた方が良さそうである。17年シーズンや20年シーズンくらいの成績になることも念頭に入れる必要がありそうである。コンディション不良と付き合いながら出来る限りのプレーを行うシーズンが続きそうである。
そして今キャンプ、オープン戦の中で唯一若手の突き上げがあったケースとして挙げさせてもらった濱田は「離脱」ということである。過去記事はこちらから→「濱田太貴のブレイクはあるか?
上記の記事の中で廣岡を放出した中で長打力のある濱田が6番ライト辺りに定着するとチームにとっては大きいという主旨のことおを書いたばかりだったのだが、残念なニュースとなってしまった。
こうなると山田が何とか出場できたとしても開幕時点のオーダーはかなり苦しいものになることが予想される。ポジションごとに当てはめてみると、ピッチャー小川、キャッチャー中村、ファースト内川、セカンド山田、サード村上、ショート西浦、レフト青木、センター塩見、ライト坂口という形がオーソドックスな形だろうか?阪神の開幕投手が藤浪、2戦目が青柳ということを考えるともしかすると塩見を外して山崎、山田を外して太田や宮本というような起用も考えているだろうか?
オーダー的には20日の西武戦のオーダーが基本となり、1番坂口、2番青木、3番山田、4番村上、5番内川、6番塩見、7番西浦、8番中村、9番小川という形になるだろうか?塩見ではなく山崎を起用するのであれば、1番山崎、6番坂口も考えられそうだし、山田を起用しないのであれば、2番に宮本や太田を起用し、3番に青木を置くことも考えられるかもしれないし、青木は2番のままにして3番に西浦を起用し、7番に宮本や太田というパターンもあるだろうか?
山田が本調子に程遠く、外国人選手も間に合わない中では、どう組み合わせても迫力不足は否めない。機動力も使い辛く、昨シーズンからのプラスポイントを見付けることが難しいくらいである。得点の匂いが漂ってこないオーダーである。昨シーズン1軍での出場機会がなかった内川に大きな期待を寄せなければならない状況はあまりにも厳しいと言わざるを得ない。

投手陣
・野手陣同様厳しいと言わざるを得ない。まず開幕まで1週間を切っているが、先発投手の頭数が揃わない状況にある。小川、田口、スアレス、石川は確定だと思うのだが、残りの2枚が見えてこない。21日の状況によっては奥川、そして高梨辺りがローテ入りする可能性が高いのだろうか?それにしても練習試合、オープン戦で1試合5イニング以上投げているのは小川、田口のみである。奥川に関しては、私は昨シーズン前に、開幕第3戦の起用もあるのではないか?ということを書かせてもらったが、それは星稜高校時代の投球が出来ていることを前提として書いたことである。今シーズンに関しては実戦で結果を残すことが出来ておらず、イニングも3イニング投げ切れない状況にある。そんな投手が今日の段階で開幕第3戦の候補としてまだ名前が挙がっていることに投手事情の苦しさが伺える。
スアレス、石川に関してもオープン戦では不安定な投球が続いている。特に石川はここ2試合滅多打ちに遭っており、おそらくヤクルト以外の球団であれば、開幕ローテは白紙となっていた可能性が高いのではないだろうか?しかしスアレス、石川に関しては、開幕ローテで投げてもらう他ないと私は思っている。スアレスはコンディションが整っていれば、ヤクルト先発陣では3本の指に入る実力者だし、石川にはここまで積み重ねてきた実績がある。今の投手陣を見渡せば、先発で投げてもらうしかないのである。石川に関しては、開幕してから2試合ほどオープン戦と同様の投球が続いてしまえば、そこで一旦下に落とすことを検討するような状況ではなかろうか?
それにしても5イニング投げてくれそうな投手が小川、田口、スアレスくらいしかいないというのは大問題である。上記の6投手以外でも先発として名前を挙げたい投手は中々見付からない。強いて言えば、高橋か金久保かルーキー山野辺りになるだろうか?本当に厳しい状況である。
リリーフ陣に関しては、大きな離脱なくここまでこれたことは良かったと感じる。このリリーフ陣に活路を見出したいのだが、それも他球団と比べてしまうとアドバンテージはないと感じる。それでも抑えの石山、8回の清水、7回のマクガフという形は一応出来上がったので、そこを目指してゲームを進めていくことになりそうである。しかし長谷川や今野や近藤、宮台など他球団を戦力外となった選手に頼らざるを得ない状況はやはり危機的である。星、寺島、吉田大喜、場合によっては木澤なども組み込んで凌いでいく形だろうか?

野手陣も投手陣も明らかな駒不足である。守り勝つ野球をするには、投手が弱いし、守備力という意味でも他球団と比較して下位の力であると考えられる。打力に関しても本来の山田の姿がなく、オープン戦で活躍した濱田も離脱となると「個の力」で得点を重ねることは難しい。かといって機動力などの細かい野球を実践できるメンバーでもない。何とか4番村上、5番内川の所にランナーをためて、この2人の打力に期待するという形になるだろうか?やはり非常に厳しい戦いになりそうである。

このメンバーで高津監督を始めとする首脳陣はどういった戦力で勝利を拾いに行くのだろうか?個人的に高津監督に期待することは「先手先手の仕掛け」である。これまでの常識に捉われず、先発投手がある程度の投球を披露していたとしても、序盤にチャンスで打席が回ってくれば、リスクは承知で代打を起用するなどの戦略は実行してもらいたい。先発投手は5イニングは投げ切らなければ勝ち投手の権利は得られないのだが、そんなことは頭から外して采配を振るってもらいたい。試合の山場を序盤に作って、後はこまめな継投で逃げ切りを図るような思い切ったことを考えなければ、今のヤクルトが他球団と渡り合うことは不可能だと感じる。
おそらく高津監督はかなり追い込まれた状況にあると思う。今の戦力で勝つためには何をすればよいのか?最後まで考え続けてもらいたい。

P.S 私は先程書いた通り、早めの仕掛けで試合の流れを掴んでしまうような采配に期待したいと思っています。序盤のチャンスで代打川端という手も考えてみても良いと思います。

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コメント

  1. sabo より:

    かなりピンチですよね
    勿論最大のピンチは山田のケガです。攻撃に守備に山田の存在は大きい。サンタナオスナスニードバンデンハークについても安易に期待するのは危険に思います。コロナ禍では本人たちのモチベーションを保つのも難しいでしょうし。

    ローテーションについてはそもそもオープン戦で先発したのは小川田口スアレス石川奥川の5人なのですが、おそろくこの5人がそのままローテーションなのでしょうけど、6人目は誰に?
    高梨なら高梨で一度くらい長いイニング投げさせるべきなのにと思います。去年は長いイニング試される投手結構いたとおもうんですよね
    ここだけは高津監督に疑問を呈したいですね

    それと何故吉田大喜をリリーフにしちゃったのか。うーん。
    リリーフの方が力を発揮できるのかもしれないけど、チームに必要なのは先発だし

  2. ヤマ より:

    いよいよ明日、開幕ですね。

    山田選手はやはり昨年同様さぐりさぐり、なのですかね。
    これは覚悟の上としても、濱田選手のコンディション不良は痛い!
    イキのいい若手がキターと思っていたのに…。

    それでも期待を持って、今シーズンも応燕!

  3. FIYS より:

    saboさんへ

    外国人選手には期待せざるを得ないという状況かと思います…

    高津監督がどんな投手起用をしていくのか見守りましょう。

  4. FIYS より:

    ヤマさんへ

    いよいよ開幕ですね。

    山田、濱田の状態は気になりますよね。

    それでも応燕していきましょう!

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