ヤクルト2-2中日
選手層が厚くないチーム同士のコロナ禍でのゲームということで、両チームとも攻撃に迫力を欠くゲームとなったのだが、メンバー的には村上がいる分ヤクルトに分があると感じたし、先発投手がエースの小川だったことから勝たなくてはならないゲームだったと思う。負けていれば「大喝」を入れなければならないゲームだったと思う。
ビシエドを欠く中日打線はヤクルト打線以上に得点の獲り方が難しい打線という印象を抱いた。バンテリンドームでのゲームとなれば長打の怖さはないし、それでいて機動力という部分での嫌らしさもあまり感じない。この状況であれば小川には7回を投げ切るくらいの投球を期待したいと思ったのだが、初回に山田のタイムリーエラーで思わぬ形で先制点を許してしまったことも重なり、球数が多くなってしまった。投球内容自体は、ストライク先行の投球が出来ており、悪くはなかったと思うのだが、5回1/3での降板は今日のシチュエーションを考えると物足りない。エラーでの失点もあったため、擁護できる部分もあるのだが、それでも少し辛口の評価をせざるを得ないと感じている。今日のゲームで7回を投げ切るということは小川にとってはそこまで高いハードルだとは思わない。1点のリードを守り切れなかった部分もマイナス評価にはなってしまう。
そして今日は何と言っても初回の山田のタイムリーエラーである。イージーなセカンドゴロをファンブルしてのタイムリーエラーということでこちらは擁護の仕様がない。コンディションが整っていないままゲームに出ていることは間違いないのだが、出場している以上今日のようなプレーは批判の対象となって当然のプレーである。「このエラーがなければ勝てた。」と言われても致し方ないと思われる。明日以降どういう形でもこのミスを取り返してもらいたい。山田にはそれくらいのことが求められる。「山田がいたから勝てた。」と言われるようなゲームを増やしてもらいたい。
打線はやはり山田の状態が上がらないと厳しいと言わざるを得ないのだが、今日も村上が4番としての仕事をきっちり果たしてくれた。これだけ威圧感のある打者は12球団を見渡してもそれ程いないはずである。4回に柳から放った逆転2ランホームランは外角高めのストレートを逆らわずに捉え、レフトスタンドに運んだ見事な一発だった。柳のボールはおそらく村上でなければ失投ではないボールだと思う。しかし打者が村上ということを考えれば、明らかに高過ぎる。外角低めにしっかり投げ込まなければ、村上は逆方向に運ぶ力とテクニックを兼ね備えている。村上にとっては「ホームランボール」と言えるコースだったのではないだろうか?6回、9回の打席でもしっかり出塁し、チャンスメイクもしてみせた。相手チームが警戒する中でも自分のバッティングを崩さない村上はやはりとんでもない選手である。
しかしバンテリンドームでのゲームということを考えれば、2-1というスコアでも逃げ切れる可能性が低くはなかったゲームだと感じる。それだけに今日の引き分けはやはり「痛い引き分け」と見ざるを得ない。明日も今の中日相手であればどうしても勝ちたい1戦になると思われる。おそらく両チームともにロースコアのゲームをイメージして戦うことになりそうなのだが、ゲーム序盤に両ベンチがどのような采配を振るうのか注目してみたい。
P.S ヤクルトに限ったことではありませんが、外国人選手を欠く打線はどのチームもやはり迫力不足に映ります。今年は阪神に佐藤輝という規格外の大砲が入団したのですが、今後は日本人大砲の育成という部分がアマチュア含め日本球界のトレンドになってくるのかな?と感じます。柳田や山田が登場し、吉田がフルスイングの可能性を見せ、二刀流の大谷というスーパースターが登場し、後を追うように岡本や村上、安田、そして佐藤輝などが育ってきていますよね。やはり日本人の優れた長距離砲がチームにいるかどうかで得点力は変わってきますよね。
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コメント
これは完璧自分好みになるが、
哲人3番、村上4番入れ替えたら?と。
山崎、中村と好調ですし、村上のあと山田哲人ならば歩かせづらいとは思うし、一応4番まではジグザグになると思うので。
そして3番ならば必ず初回に打席立たせることできるので。
試合見てないが、何とも言えないが、哲人のエラーはもったいないね。
気になったのは、
清水。
やはり昨年の蓄積疲労が残っているのかな?
あまり調子よくなさそうですし。
そのぶんマクガフ好調で配置転換したかな?
タラちゃんさんへ
清水とマクガフは配置転換ですかね?それともシチュエーションによって使い分けるようなことも考えていますかね?相手打線の並びによって起用する順番を変えるのは準備が難しそうなのでリスクがありそうですよね。
小川に関しては5.1回で被安打7で奪三振も7ということで、ずっとギア上げっぱなしな感じになってしまったのかな
球審も小川には辛い感じがしたのでまあ及第点かな
喝があるとすれば5回の中村の送球エラーと6回の小川のワイルドピッチですね
バッティングやピッチングは相手がいることなので確率や運といった要素が大きいですが投げるエラーはほぼ自分のせいですからね
全体的には負けなくてラッキーです
はっきり言って褒められる選手は村上(あと石山)だけでした
リリーフも結果は無失点で素晴らしいですが内容は危うかった
打線も6回の荒木がランエンドヒットで空振りした時点でもう足を使った野球は一気に遠のいたし、逆に中日は盗塁だけでなく高松のキャッチャーフライでタッチアップなど長打力不足を足で補ってましたね
まあそれでも試合の流れが相手にありながら引き分けで逃げ切ったのは去年からの成長ですね
saboさんへ
いっぱいいっぱいのゲームだったという見方も出来るのですね。引き分けを評価するヤクルトファンも多かったゲームのようですね。