ヤクルト14-6巨人
打っては7本塁打で14得点、投げては巨人戦初登板となった奥川が6回3失点で4勝目ということで快勝ではあったのだが、これまで大きく負け越していることを考えるとまだまだである。巨人に少しでもダメージを与えたいのであれば、明日も勝利して、約1か月の中断期間に気分良く突入したいものである。
奥川は強力巨人打線相手にどのようなピッチングを披露するのか気になっていたのだが、「いつも通り」の投球を披露してくれた。初回こそ丸の犠牲フライで簡単に先制点を奪われてしまったのだが、力のあるストレートを軸にゾーンの中で勝負する奥川らしい投球で巨人打線を6回3失点に抑えてみせた。味方打線の大量援護もあり、精神的に余裕を持って投げることが出来たのではないだろうか?被安打は6本浴びてしまったのだが、無四球で7奪三振という数字が残り、この辺りの数字だけでも奥川という投手の特徴が表れているように感じた。ボールがある程度走っていればプロの世界でもストライクゾーンで勝負出来るというところに奥川の強みを感じることが出来た。これまでは登板後即登録抹消となり、中10日以上空けて登板する形となっていたのだが、後半戦は中6日での登板があり得ることを示唆するような報道もなされている。ひょっとすると後半戦のヤクルト投手陣のキーマンは奥川になる可能性もあるかもしれない。
打線は7本塁打で14得点と爆発した。正直打線の状態が良いとは感じていなかったため、巨人の先発がサンチェスという中でこれ程打ち込むことは良い意味で想定外だった。
口火を切ったのはここの所当たりが止まっていた村上だった。サンチェスのチェンジアップを巧く拾うと打球は右中間スタンドに飛び込む同点ソロホームランとなった。タイミングを崩されかけながらも巧く拾ったと思ったのだが、打球が思いのほか伸び、スタンド中段辺りまで飛ばしてみせた。スラッガーらしい一発となった。するとここからヤクルト打線がホームランを量産することとなる。1アウト後6番に入った吉田大成がプロ初ホームランとなる勝ち越しソロホームランを放った。インコースのストレートをコンパクトに振り抜いて捉えた見事なホームランだった。続くサンタナもレフトスタンドへ弾丸ライナーで飛び込む豪快なホームランが飛び出すと、塩見にはタイムリー2ベースが飛び出し、この回一挙に4点を奪ってみせた。
4回には、山田が桜井の甘く入ったシュートを完璧に捉えた3ランホームラン、5回にはオスナ、サンタナの2本のソロホームラン、6回には山田の内野ゴロの間に1点、8回には青木の2点タイムリー2ベースと村上の今日2本目となる2ランホームランで得点を重ねていった。
2回の1イニング3本塁打で完全に試合の流れを掴むことに成功した。主軸となる村上に2本、山田にも1本ホームランが出るとともにオスナ、サンタナの両外国人選手、伏兵吉田大成にもホームランが飛び出した。今のヤクルト打線のメンバーを見ればこのくらい破壊力がある攻撃を繰り出す可能性はあるメンバーとなっているのだが、明日以降も今日のように得点を重ねることは難しいと感じる。試合展開も合わさった中での7本塁打、14得点と考えた方が良さそうである。それでもこういった迫力のある攻撃が出来ることもヤクルト打線の強みである。それだけにやはり明日の試合が大事になってきそうである。巨人に復帰してから好投を続ける山口相手にヤクルト打線がどこまで対抗できるか注目してみたい。
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コメント
ホームランでメッタ打ちにしたことは、巨人戦に大きく負け越しているストレスを解消してくれる勝ち方でした。本文で言及されている通り2連戦なので、1勝1敗に終わっては上位チームにダメージを与えられないので、今日も勝ってもらいたいですね。
吉田の一発は低い弾道だったのでどうかなという感じでしたが、よく入りましたね。祝初ホームラン。
リリーフ陣の疲労を考えても早めに勝負の決まるような試合がどこかであれば良いなと思ってましたがまさかの巨人戦とは!
最終的に首位を争うのはやはり巨人かもしれないという予感もあるので良い印象を残せる試合でした
奥川は前回登板から思い通りに投げられているように見えます。ここまで中10日以上での運用でしたが後半戦どうするか悩みどころになりそう
今2連戦目も連勝したので首位と2.5ゲーム差
もう優勝狙うしかありません
不安があるとすれば疲労(特にリリーフ陣)。オリンピック休みをどう使うか。うまくリフレッシュしてもらいたいところ。2軍の選手も成長著しいのでその辺の運用がカギとなりそう
超匿名さんへ
ファンにとってはストレスを解消させてくれる勝ち方になりましたよね。
吉田大成はコンパクトなスイングでしっかりボールを捉えてくれましたね。
saboさんへ
まだ阪神、巨人とは地力という部分で差があると感じていますが、実際はゲーム差は首位まで2.5ゲームですからね。最後まで優勝争いに喰らい付いてもらいたいですね。