ヤクルト2-1DeNA
今日の勝利でヤクルトが今シーズン初めて首位に躍り出たとのことだ。今首位に立ったから優勝できる訳でもなく、あくまでも数字上のことであり、まだまだ三つ巴は続きそうなのだが、今日の勝ち方は「こんな勝ち方も出来るのか?」という驚きはあった。最後の最後で代打中村のタイムリーが飛び出しての逆転勝ちという勝ち方は首位らしさを感じさせてくれた。
先発の小川は、強力DeNA打線のプレッシャーにさらされながらも非常に丁寧な投球に終始してくれた。2回に伊藤光にタイムリー2ベースを浴び先制を許してしまったのだが、その後はおそらくとにかく長打を防ぐ意識のもとコーナーを狙った投球を見せてくれた。その分四球も増え、ピンチもあったのだが、最終的には7回を被安打3、与四死球6の1失点で試合を作ってみせた。打線の援護がなくロースコアの競り合いとなり、常に緊張感のある中での投球となったのだが、6つの四球を与えながらも7回を1失点にまとめる辺りは流石である。前回の阪神戦、今日のDeNA戦とロースコアの競り合いの中でしっかり役割を果たしてくれた。安定感のある小川が戻ってきた印象である。
リリーフ陣は8回清水、9回マクガフと予定通りのリレーとなった。清水もマクガフも登板数がかさんでおり、マクガフは3連投となったのだが、両投手ともに無失点と役割を果たしてみせた。残り30試合ということで、まだまだ試合数はあるのだが、最後まで突っ走ることが出来るだろうか?おそらくは清水もマクガフも今日登板がなかった今野もギリギリの状況だと思うのだが、優勝争いの中で何とか粘り切ってもらいたい。
打線は山田、中村をスタメンから外し、宮本、古賀を起用し、オーダー自体もいじってきた。しかし初回のチャンスを逃すと、DeNA先発の大貫の前に3回まで得点を上げることが出来なかった。4回にサンタナのラッキーな形でのタイムリー2ベースが飛び出し、同点に追い付いたのだが、5回~7回までは大貫の前に完璧に抑え込まれてしまい、得点の匂いはしてこなかった。そんなヤクルトにチャンスが巡ってきたのは9回だった。
この回からマウンドに上がったエスコバーから先頭の村上がヒットで出塁すると1アウト後西浦のバントがラッキーな形での内野安打となり、チャンスを広げるとここでヤクルトベンチは今日のゲームのとっておきの切り札である山田を代打で起用してきた。DeNAもここでエスコバーからクローザーに復帰した山崎にスイッチし、勝負を掛けてきた。山田はショートゴロに倒れ、ダブルプレーでチェンジかと思われたのだが、リクエストで命拾いをすると、続いて代打で起用された中村がセンター前はタイムリーヒットを放ち、勝ち越しに成功してみせた。山田のショートゴロで一旦は「勝ちがなくなった。」と思ったのだが、そこからよく中村が結果を出してみせた。今年の中村は本当に頼りになる。
今日は引き分けで御の字かな?などと思っていたのだが、9回の各選手の集中力は素晴らしいものがあった。山田も本当によく走ってくれたと思う。
これで引き分けを挟んで5連勝となった。個々人の状態が上がってきているという印象はないのだが、チーム一丸となって戦っている印象は強くなっている。不思議と噛み合うゲームが多いのは、チームが一丸となって戦っている証拠なのかもしれない。
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コメント
実は中村も終盤の出塁率高いような気がします。(気合いの乗った四球も多いですよね。)
しかし、この日は決勝タイムリー。
スタメンで出たい想いはあるでしょうが、あらゆる形でチームに貢献してくれる姿勢は頼もしいですね。感謝です。
いつも欠かさず日記を書いて頂きありがとうございます。毎日楽しく読ませて頂いております。
ついに首位に立ちましたね!まだまだ分からない状況なので、喜んではいけないと思いながらもやっぱり嬉しいですね!
今年のヤクルトは本当にヤクルトらしいチームと言いますか、チーム力で勝っているのが伝わってきて嬉しいです。投手も野手もずば抜けた個人成績を残しているというよりも、全員がしっかり役割を果たしていて、ベンチメンバーもみんな重要な役割を果たしているように思います。
特に、川端の活躍はもちろんですが、代打で出てくる選手が結果を残す率が高いように思います。これぞ全員野球ですよね!
2015年の再来だと期待してしまいます。
残り試合、日記の記載も大変だと思いますが、頑張って下さい!
JEF九郎さんへ
様々な役割を柔軟にこなしてくれる中村の野球センスが今シーズンは際立っていますよね。代打での決勝タイムリー、見事でした。
闘将さんへ
高津監督色は1年目から出ていましたが、今シーズンは戦力も整い、高津監督の采配が機能する場面が目立っていますよね。チームの一体感はここに来てより一層強まっているように感じますよね。
中村の代打勝ち越しタイムリーや小川の粘りのピッチングのほかにこの日は試合を左右したビックプレーが二つあったと思います
1つ目は7回裏のソトのライトフェンス直撃をサンタナがダイレクトギリギリでキャッチし素早く返球したこと。結局ランナー1.3塁に留めたことがランナーを本塁まで返さなかっただけでなくソトを1塁に留めたことがのちのち響きました
本当は危険なプレーはすべきでない選手かもしれませんがサンタナがあのプレーをしなければ勝てなかった、そういう展開でした
2つ目はソトの次の打者伊藤光との勝負で、カウント途中で古賀がタイムをかけて内野を集めたこと。正直この日の小川がタイムリーを打ってる伊藤を抑えられる雰囲気では無かった中で大きな間を取ったことで伊藤の集中力をリセットさせて、さらに古賀の指示で内野守備を少し動かしたことが伊藤の配球読みを迷わせたように見えました。結果はセカンド併殺という最高の結果でした
とくに古賀のことは(今年何度目か分かりませんが)見直しました
本当に小川の調子は悪かったですが古賀にはちゃんと活路が見えていたし、野村監督や古田の言うキャッチャーの「発想力」や「想像力」がありました
saboさんへ
サンタナにしろオスナにしろ守備、走塁含めて自分が出来ることはしっかりやり切ろうとする姿勢に好印象を抱いています。怪我の状態は気になりますが、結果として大きなプレーとなりましたね。
古賀は冷静に周りを見渡せる「捕手らしい捕手」ですよね。