NPB版ルール5ドラフトがあったとしたら…

2年ほど前にNPBでもMLBの「ルール5ドラフト」のような現役選手ドラフトを行い、出場機会の少ない選手が必要とされる球団に移籍することにより、選手の出場機会を確保するとともに各球団の戦力アップにつなげる取り組みの実現に向けて具体的に動きが出始めているとの報道があった。その後コロナ禍もあり、NPB版「ルール5ドラフト」の話は一旦保留になっているようなのだが、最初に報道を聞いた時には中々面白い試みだなと感じたものである。
しかしMLBとNPBとでは、規模が全く違うため、NPB版「ルール5ドラフト」を実施するようであれば、そのルール作りに難しさを感じる。特にドラフト対象選手の条件設定をどうするのか?という部分が非常に難しいように思う。パッと思い付く条件としては「育成契約の選手」、「1軍での試合経験の少ない選手」ということになるのだと思う。しかしあまりにも在籍年数が少ない若手選手が流出してしまうようなシステムでは、NPBには馴染まないと思うし、ある程度年齢を重ねた選手を対象にしても、獲得の意思を示す球団があまりないように思う。最近ではもしかするとNPB版「ルール5ドラフト」が実施されたとしてもそれ程選手の移籍は活性化されないのでは?という気持ちも強くなっている。
ということで個人的に「ルール5ドラフト」遊びを行ってみたいと思う。しかし私自身、ここ数年ヤクルト絡みのゲーム以外はほぼ追えていないため、ドラフト対象選手の条件を設けてしまうとほぼ選手を挙げられなくなってしまうため、単純に「このチームには、この選手がマッチングしてくるのではないか?」という部分だけを取り上げて、選手の名前を挙げてみたいと思う(もちろん現実味のありそうな選手を中心で…)。戦力外となって移籍先が決まっていない選手や外国人選手も対象にしてみたいと思う。

ヤクルト
福田 俊(日本ハム) 投手 左投左打
・大卒4年目を迎える小型サウスポーである。今ヤクルトが獲得を考えるとしたらリリーフで使えるサウスポーということになるだろう。

オリックス
宮田 輝星(日本ハム育成) 外野手 右投両打
・足のある守れる外野手のニーズはあるはずである。佐野皓のライバルとして如何だろうか?

阪神
伊藤 裕季也(DeNA) 内野手 右投右打
・打撃がウリの内野手である。ある程度二塁手として守れるようであれば、阪神にマッチするのではないだろうか?

ロッテ
湯浅 大(巨人) 内野手 右投右打
・守れる遊撃手はいつでも需要があるものである。来シーズンで22歳という若さも魅力的である。

巨人
荒西 祐大(オリックス戦力外) 投手 右投右打
・即戦力となり得るパワー型サイドハンドは、巨人にマッチするのではないだろうか?まだやれる選手のはずである。

楽天
奥村 展征(ヤクルト) 内野手 右投左打
・私の大好きな選手であるのだが、奥村より若手の内野手、ユーティリティプレーヤーが育っている中で、その役割を楽天で発揮してみては如何だろうか?

広島
斎藤 大将(西武育成) 投手 左投左打
・プロの壁にぶつかってしまっているのだが、腐っても17年のドラ1である。新たな環境で左キラーとしての生き残りを賭けてみては如何だろうか?

ソフトバンク
岩見 雅紀(楽天) 外野手 右投右打
・杉本裕太郎(オリックス)になり得る長距離砲である。後輩正木と競い合っても面白いのでは?

中日
スティーブン・モヤ(オリックス戦力外) 外野手 右投左打
・シンプルに中日に必要な長距離砲だと感じる。古巣でもう一度プレーしてみる気持ちはないだろうか?


日本ハム
望月 惇志(阪神) 投手 右投右打
・190㎝の大型本格派右腕は、いかにも日本ハムが好みそうな素材である。新たな環境で花を咲かせる可能性もあるのではないだろうか?

DeNA
秋吉 亮(日本ハム ノンテンダー自由契約) 投手 右投右打
・経験豊富なリリーバーは喉から手が出るほど欲しいのではないだろうか?コンディションが整う状態にあるのなら狙いたい選手である。

西武
松本 直樹(ヤクルト) 捕手 右投右打
・控え捕手として肩に特徴のある松本直は戦力になるはずである。

ちょっと「ルール5ドラフト」とは違った選手の名前ばかり上がってしまったのだが、如何だろうか?皆さんも「○○選手は○○球団に行った方が活躍できるのでは?」などと言ったことを考えることはあるのではないだろうか?もしそんな選手がいるようであれば、是非コメントを頂きたい。

P.S こういった遊びの記事を書いてみて思ったことは、やはりNPBで「ルール5ドラフト」のようなことを実施するのであれば、対象選手の条件をどのようにするかで、大きく印象が変わってきそうだなと感じました。現代のプロ野球ファンはネットの普及もあり、コアなファンも増えています。プロスペクトという考え方が広く知られるようになったこともあり、2軍で燻っている選手であっても、他球団に移籍することに拒否感を持つファンの方々も多いかもしれませんね。もしかすると現段階ではNPBの「ルール5ドラフト」というものは難しいのかもしれません。

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コメント

  1. sabo より:

    私もヤクルトしか追えていないのですが、阪神の望月なんかは凄い素質の良い投手だと思っていたのですが育成契約になってしまったのですね。少しショックです
    怪我のようなコンディションに問題が無ければ欲しい球団はありそうですね

    DeNAの伊藤裕季也は牧とソトがいる今出番は無さそうですね

    もし今ルール5ドラフトが出来たら間違いなく清宮幸太郎が話題になりそうですね(条件に当てはまるか分かりませんが

  2. FIYS より:

    saboさんへ

    望月は育成契約になっているのですね?非常に見栄えがいい投手で印象に残っているのですが…。

    伊藤や清宮のような長距離砲はどの球団も欲しいでしょうね。それだけに本当にルール5ドラフトのような制度が出来るのであれば、ドラフト対象選手の条件決めが難しいと感じます。

  3. JEF九郎 より:

    他球団事情がトント疎いので、ヤクルトで誰をという観点で考えてみました。


    ◆内外野手
    太田、松本友、宮本、奥村
    →今年は宮本がズバ抜けて結果出しましたが、このユーティリティ枠には実は荒木もおり、必要枠に対し候補者がダブついてる感が。
    しかもみんないい選手ですから、ちと勿体ないですよね。(松本なんて、一年通せば結構化ける気がします。)

    今回は以上です。

  4. FIYS より:

    JEF九郎さんへ

    ルール5ドラフトの対象がどの辺りになるのか?という部分がやはり重要になりそうですよね。このメンバーであれば松本友以外は、ある程度1軍実績もありますからね。

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