三原心平と新庄剛志

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このブログの読者であれば「新庄剛志」のことを知らないという人はほぼ100%いないだろう。日本ハムの新監督、いわゆる「BIGBOSS」である。一方で「三原心平」という名前を聞いてピンと来ている読者の方はどれ程いるだろうか?今回のブログ記事のタイトルにさせてもらった「三原心平」は、故水島新司氏の漫画「ストッパー」の主人公である。
「ストッパー」は水島新司作品の中では「ドカベン」や「あぶさん」程メジャーな作品ではないと思うのだが、何故か我が家には、この「ストッパー」が全巻揃っていった。もう実家を出て長い期間が経過するため、15年以上は読んでいないと思うのだが、中々面白い作品だった記憶が残っている。調べ直してみると1980年代後半~90年代前半に描かれた作品だということである。主人公の三原心平は、巧みな心理戦で世の中を渡り歩いていくという感じのキャラクターで、この作品の後期にはチームのオーナーにまで上り詰めることになる。この三原心平を筆頭にクセのある選手を揃え、大胆なアイディアと采配で人気を獲得していくことになるのだが、今の日本ハムの新庄監督を見ていると、私の中では「三原心平」の姿とダブって見えることがある。

ドラフト外で入団しながら投手としても野手としても結果を残し、チームのオーナーになりエンターテインメント性の高い野球を展開した三原心平。
ドラフト下位で阪神に入団しながら、結果を残し、スター選手となり、メジャー、日本ハムでも結果を残し、今シーズンから監督として注目を集めている新庄剛志。
漫画の世界と現実の世界の人物を比べることは流石に無理があるのかもしれないが、オーナーになって以降の三原の姿と監督になって以降の新庄の姿は本当にリンクしてくる場面がいくつかあったように記憶している。

おそらく「ストッパー」を読んだことがあるという方であれば、私の気持ちを少しは理解してくれると思う。うろ覚えで記憶違いの部分もあるかもしれないが、たしか「ストッパー」の中では、ファンに采配をふるわせたり、ポジションをシャッフルして起用したり(三原心平は二刀流)、他競技の選手を獲得したり、開幕メンバーを事前に予告したり、覆面を被った投手やクセ盗み専門の選手が登場したり、ホームゲームとビジターゲームとでチームカラーをガラッと変えたり、1軍と2軍を大幅に入れ替えたりと常にファンを飽きさせないチーム作りを行っていた印象が残っている。
漫画と現実の違いはあるものの新庄監督も似たようなことをここまで実行してきている印象がある。練習試合、オープン戦ではガラポン打線や投手の上沢に采配をふるわせたりすることがあったし、ポジションも大幅に動かしている。今後は、ファン投票でオーダーを組むことも予定されているようである。やはり新庄監督の姿は三原心平と被ってくる。

私はどちらかというと保守的なプロ野球ファンであるため、三原や新庄を見ているとどこか心がざわついてしまうこともあるのだが、ファンあってのプロスポーツという考え方は間違っていないように思う。新庄監督も毎日毎日様々なコメントが報道されているのだが、どこまでが本音でどこまでが建前なのか分からない部分がある。すでに新庄ワールドに染められ始めている部分はあるのだと思う。「ストッパー」の中で三原心平が、自分の色を出し、球界を変えたように、新庄監督も自分の色を出した中で球界を変えることが出来るだろうか?
正直新庄監督がどのような野球を行うのか現時点でも見えてこない部分もあるのだが、新庄監督に関しては、結果で評価をしてみたいと思っている。「日本ハムに何を残すのか?」注目して見てみたい。

P.S そして忘れてはならないのが、水島新司氏の先見の明である。「ストッパー」はまだ昭和の時代に連載が始まった作品である。その作品で、今のプロ野球界で起こっていることが描かれていることに衝撃を受けている。興味を持った人は是非「ストッパー」を読んでみることをお勧めします。

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